~3年も前の事件?!~
岡山県のゲストハウスで恐ろしい事件が連続して起きていた。
cafe & Guest House 凸屋のオーナー武内俊晴容疑者(48)が逮捕された。
”ゲストハウス”という呼び方は垢ぬけた感じもするが、山間の町里庄にある古民家を改造したような旅館だ。
「武内容疑者は、2019年8月8日の夜から9日の午前中まで、1人で宿泊していた神奈川県の30代の女性に出した酒に、睡眠作用のある薬物を混ぜて飲ませ、抵抗できない状態にした上で、性的暴行をした疑いがもたれています。女性がこのゲストハウスを利用したのは初めてだったとのこと。旅サイトでは古民家をリフォームした建物や食事の評判で高評価を獲得。リピーターも多かったようですが、裏ではとんでもない悪事をはたらいていたようです」(全国紙社会部記者)
この逮捕の事件が起こったのは2019年8月8日ということですが今年の3月に女性客が警察に駆け込んだそうでして、しかも武内俊晴容疑者は女性客のわいせつ画像を多数所有していたということです。
この記事を見て最初に思ったのが、被害にあったのが3年も前。
「何故こんなに時間がかかったのだろうか?」ということである。
朝日新聞DIGITALには次のように書かれている。
今年3月、凸屋に宿泊した別の女性が他県の警察に嘔吐(おうと)などの症状を訴えて相談したところ、女性の体から薬物が検出されたという。これを受けて岡山県警が捜査に着手。武内容疑者は宿泊客を無断で撮影したとみられるわいせつな画像や動画を多数、所持していたといい、捜査1課などは複数の被害者がいる可能性があるとみて調べている。
近隣住民が、「6月以降、警察が複数回、凸屋に入っていくのを語った」とも書かれており、これらのことから今年3月に凸屋で睡眠薬を飲まされた女性が体調を悪くして警察に駆け込んだことで警察が捜査を始めたということが分かる。
~泣き寝入りしてたの?!~
ここで初めて凸屋への捜索が行われて、オーナーの携帯電話など証拠品が押収され、多数の女性客のわいせつ画像が発見されたということだろう。
そして宿泊台帳を確認し、撮影日と宿泊日が一致する女性客に事情聴取して、2019年8月に被害にあった女性客Aさんが特定され、証拠が固まったために逮捕に至ったということだろう。
ということは、Aさんは被害に気づかなかったのだろうか?
それとも恥ずかしくて泣き寝入りしていたのだろうか?
という疑問が浮かぶ。
刑法第177条 13歳以上の者人対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。
被害者に睡眠薬を飲ませる等して”人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ”て177条の行為をすれば準強制性交罪となる。
強制性交罪は、5年前に刑法が改正された際に強姦罪が強制性交罪となった。
強姦罪は男女性器の結合で既遂となっていたが、強制性交罪では女性陰部への器具の挿入なども既遂になる。
武内容疑者がAさんにどこまでのことをやったのかはわからないが、いくら睡眠薬で眠らされていたとしても、何らかの異変に気づくはず。
強姦罪は、”親告罪”で被害者の告訴がなければ立件はできなかったのだが、強制性交罪は非親告罪となった。
よって、Aさんは、警察からの事情聴取に強制性交されたことを認めたのだろう。
Aさんに強制性交されたという認識がなければ警察も立件はできなかっただろうことを考えると、やはりAさんは泣き寝入りしていたということになろう。
Aさんが被害にあって警察の捜査が始まるまで2年以上が経過した。
その間にどれだけの被害者が出たのかと想像する。
Aさんにはもっと早く警察に被害を相談してほしかった。
~女1人で泊まる?!~
凸屋の画像が旅行サイトに多数出ている。
オーナーが逮捕されて3日経ったのに楽天トラベルには今でも出ている。
完全に和風旅館で、ドアロックができるようなホテルとは違い、客室はふすまや障子で囲まれている。
鍵もかからない客室では男性でも安心して寝れないのに、よくも女性1人でこんな宿に宿泊できるもんだなぁ~と不思議である。
複数の近隣住民によると、「娘を返して」と凸屋に駆け込む人もいたという。ある女性は「7~8人の女性が入れ替わり出入りしていた」とも話した。
悪魔のような武内オーナーの虜になった女性たちがいたのだろうかと考えてしまう。
~サムアップ??~
武内容疑者は、「やったかやっていないかについては黙秘します」と言っているというのだからやったことに間違いはずだが、反省は全くないようだ。
送検される時に、親指を立ててサムアップポーズをとった。
誰に対してのサインだろうか?
悪質な性犯罪を犯した犯人がする行為ではないはずだが、武内容疑者の虜になった女性たちに対するものかもしれないと考えるとゾッとする。