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フォーリーブスの北公次の告発!ジャニーズ(喜多川)の性的搾取にメディア?

~ボクから逃げようたってダメ!~

「ジャニーさんのマンションに行っていた4年間で、出入りしている100人から200人全員がそうだったと思います」(カウアン・オカモト)

子どもの頃から見てきたテレビの中のアイドルたち。

その中でも、女の子達にひときわ人気だったフォーリーブスというアイドルグループがいた。

故北公次、故青山孝史、江木俊夫(71)、おりも政夫(69)の4人グループ。

画面に出てきた途端、女性ファンがキーキーキャーキャーと騒がしく、”黄色い声”という言葉を知った。

男性が夢中になることはなかったが、クラスメートの女の子たちの中には夢中な子も多くいた。

家庭のテレビが白黒からカラーに移行する昭和の時代。

「ボクから逃げようたってダメだよ 逃げれば逃げるほどボクに近づくってわけ だって地球はまるいんだもん!」

これはフォーリーブス全盛期の「地球はひとつ」の歌詞の中のワンフレーズだが多くの子どもたちが真似していた。

今聞けば、ジャニー喜多川が性的搾取を受けてきた少年たちに向かって言っているように思えてくる。

ジャニー喜多川はその後、郷ひろみや田原俊彦、近藤真彦、少年隊と次々に人気アイドルを輩出した。

いつの日か芸能界はジャニーズ事務所なくしてはなりたたくなっていった。

~なぜ黙っていた?!~

カウアン・オカモト(26)の告白によって明らかになったジャニーズ事務所の創業者である故ジャニーの未成年に対する性加害問題。

どれだけの少年たちが被害にあってきたのだろう。

1999年10月から、「週刊文春」が14週にわたって、ジャニー氏にセクハラ行為があったなどとするキャンペーン記事を連載。これに対し、事務所とジャニー氏は、発行元の「文芸春秋社」を名誉棄損で提訴した。(中略)

 

裁判は一審で決着せず、双方が控訴。二審では、セクハラに関する記事の重要な部分について「真実である」と認定。最高裁で判決は確定した。

最高裁で少年らに対する性加害の事実は認められていた。

そんな報道に記憶がない。

マスコミも芸能関係者らもこれをなかったことにして目をつむってきたのだろうか?

「こうした話は(この業界に)ずっとあった」

「こうした事務所はタレントを奴隷のように扱い、それが今日まで続いてきた」

「最近はこうした古い慣行や過去の事件が明るみに出るようになった」

ビートたけし(76)の言葉である。

ワイドショーの解説者などを長年やってきたお前がなぜ声を上げなかったんだよ!

自分の女のためならフライデーに集団で殴り込みする奴が、他人のことはダンマリ。

朝日新聞記者、アエラ編集長などを経て今や偉そうに政府批判をするテレビコメンテーターの浜田敬子(56)

「自らが関わった雑誌で、少なくとも企画会議とか編集部で大きな議論になったという記憶がない。なぜだったのだろうということもすごく考えるのですけれども、やはりその一つは、男性に対する性加害、男性の性被害に対しての知識がすごく少なくて、やっぱりそれを軽視していた。もう一つやっぱり、芸能界の出来事だということで、裁判の結果すら大きなイシュー(問題)として報じなかったと。ゴシップ扱いとは言わないが、私達の側の報じる姿勢が非常に甘い部分があったと思う」

日頃エラそうなことをコメントしているがジャーナリストの実態はこんなものだ。

最高裁の判決が出た時にしっかりと報道していればその後の少年たちの苦しみはなかったかもしれない。

「甘かった」の一言で終わらせるわけにはいかないと思うし、謝罪の言葉もない。

ジャニーズ事務所の力の前に屈したのではないのか?

~メディアの罪は重い!!~

一番最初に暴露したのはフォーリーブスの故北公次であったことは今回の騒動で知った。

1988年に北公次が出版した告白本「光GENJIへ」の中に書かれていた。

中学を卒業し、和歌山から芸能界に憧れて上京した美少年は東京・四谷のお茶漬け屋の2階に住み込んだ。ここにジャニーさんが通うようになる。性加害の根っこ。「光GENJIへ」で「おそらくジャニーズ事務所のなかでは今もきっとこれと同じことが行われているだろう」と書いた。

確かに明るいイメージだった3人とは違い、北は暗いイメージを漂わせていた。

当時、北は貧しい家庭で生まれ育ったと聞いていたからそれが原因なのかと思っていた。

集団就職後に職を転々としながら上京。ジャニー氏に声をかけられて念願の芸能界に入ることとなった。

夢をかなえるためには我慢しなければならないことは付き物だが、まだ16歳の少年には大きなトラウマとなったことだろう。

芸能界での枕営業は昭和の昔から噂されてはいたし、芸能界に身を置いた人間たちにはわかっていたことだろうが、誰も声を上げることはなかった。

メディアも口をつぐんでいたのだ。

メディアは、弱く反抗できない芸能人と見るや、不倫や不幸ごとをこれでもかというくらい報道する。

しかし、相手が強く影響力のあるジャニー喜多川氏についてはまったく報道してこなかった。

 

ジャニーズ事務所は芸能界の中で大きな力を持っていった。

ジャニーズに逆らえばどれだけの圧力が加えられるのかという恐怖でテレビも新聞もジャニーズの醜聞には目をつむってきたのだろう。

その結果、どれだけの少年たちが性被害を受けながらカメラの前で作り笑顔をみせてきたのだろうと思うと胸が痛む。

北公次が暴露した時にメディアが動いていればその後の被害者はいなかったのかもしれないとつくずく思う。

メディア・マスコミの罪は重い。

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