事件

西田哲也(経済産業省)が泳がせ捜査で逮捕!キャリア官僚の課長補佐?

~経済産業省キャリア官僚逮捕の報道!~

29日、経済産業省のキャリア官僚が逮捕されたと報道されました。

経済産業省の自動車課で課長補佐を務める西田哲也容疑者(28)が、覚せい剤が入っていた国際郵便を受け取ったとして、麻薬特例法違反の疑いで逮捕されたことがわかった。今月15日、アメリカ・ロサンゼルスから到着したファッション雑誌を成田空港の税関職員が調べたところ、雑誌の袋とじにされたページに覚醒剤22グラムが隠されているのが見つかった。通報を受けた警察は、覚醒剤を代わりの物と入れ替え、輸送ルートを追跡したところ、27日に西田容疑者の自宅に雑誌が配達され、現行犯逮捕した。西田容疑者は「雑誌は受け取ったが、中の覚せい剤は知らなかった」と供述している。

経済産業省で課長補佐を務める超エリートの28歳、西田容疑者。年収は総額で約650万円です。

~自己使用のため?量が多すぎる!~

覚せい剤22グラムは末端価格で約132万円とのこと。自分で使用するためのブツなのでしょうか?自分で使うには量が多すぎます。これだけの覚せい剤を使用するために輸入したというのであれば、日頃から覚せい剤を使用し続けているはずです。

テレビで西田容疑者の顔画像が流れましたが、覚せい剤を常習的に使用しているようなくたびれた顔ではありませんでしたし、常習的に使用しているのであれば経済産業省でまともに働けるはずもありません。

西田容疑者は、逮捕されて連行される際に自身の顔を隠すわけでもなく、堂々とした態度でした。また「覚せい剤が入っていたことは知らなかった」と否認しているそうです。

~CCD捜査とは~

麻薬特例法では、違法薬物が税関を通過しても犯人を捕まえるために薬物をそのまま税関を通過させて、捜査機関の監視の下に宛先へ配送させ、受け取った人物を逮捕するという捜査手法を認めています。これをコントロールドデリバリー(CD捜査)と言います。

しかし、この泳がせ捜査が必ずしも成功するとは限らず、監視を失敗することもありうるわけで、違法薬物を社会に放出してしまう危険も伴います。

ですから、税関を通過した時点で、薬物を偽物にすり替えて同様の追跡捜査を行うことが一般的になっています。これをクリーンコントロールドデリバリー(CCD捜査)と呼んでいます。

西田容疑者は正にCCD捜査で墓穴を掘ってしまったのでしょうか?西田容疑者は東大卒のエリートです。違法薬物を海外から輸入すればCD又はCCD捜査で捕まるということくらい知っていたと思われます。

氏名 西田哲也(にしだてつや)

年齢 28歳

学歴 東京大学工学部卒

~西田容疑者が配達先を変更した?!~

この国際郵便物のあて先は、西田容疑者方ではなく別の場所になっていたということですが、西田容疑者から郵便局に自宅に届けるよう連絡があって自宅に届けられたということです。

どういうことなのでしょうか?郵便物に記載された宛先とは別のところに届けることが郵便法上できるのでしょうか?調べてみると、一旦配達されて受取人が不在の場合は、不在連絡票が入れられます。その不在連絡票があれば、受取人は配達先を変更できるというのですが驚きました。さすが東大卒ですね。

なるほど、捜査当局は、ファッション雑誌を最初の配達先に郵便局員が配達するのを監視していたのでしょう。しかし、不在でした。その後、不在連絡票を見た西田容疑者から郵便局に連絡があり、西田容疑者方に配達されたということなのでしょうか?

最初の配達先はどこだったのでしょうか?西田容疑者との関係がある場所だったのでしょうか?気になるところです。

~罪名は「麻薬特例法違反」!~

西田容疑者の逮捕容疑は麻薬特例法違反で覚せい剤取締法違反ではありません。麻薬特例法というのは通称名で、正式には「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律」という長い名前の法律です。

状況からすれば、「規制薬物の輸入」にあたると思われます。単純輸入の場合、罰則は1年以上の有期懲役です。最低1年以上の懲役刑ということです。しかし、執行猶予がつくこともあるでしょう。単純輸入とは、自己使用目的や他人が使用するために頼まれて受け取ったなどだと考えられます。

しかし、これが営利目的の輸入となれば、無期又は3年以上の懲役、1000万円以下の罰金併科ありというとても重たい罰則になります。営利というのは販売したり、中継ぎをしたりして利益を得る目的という意味です。

~西田容疑者は真犯人なのか?~

宛先に書かれた住所は知人方で、その知人が不在配達票を見て、自身が取りに行くわけにはいかないから西田容疑者に頼んだということも報道の内容から考えられます。しかし、西田容疑者がその郵便物を受け取った時点で、捜査員はその点を確認して西田容疑者が真犯人と確信したからこそ逮捕に至ったはずです。そうでなければずさんな捜査ということになりますから西田容疑者が受け取るべき郵便物であったことは間違いないと言えるでしょう。

先にも述べたとおり、西田容疑者の風貌や経済産業省で勤務している状況から西田容疑者が覚せい剤乱用者であるとは思われません。ということになれば誰かに頼まれたのか?そうだとすれば頼まれた誰かの名前を口にできなかったがために西田容疑者が逮捕された可能性もあります。

または、第三者が利益を売る目的で輸入し、いくらかの分け前を西田容疑者に渡す予定になっていたのかということも考えられます。最悪なのは西田容疑者が一人で輸入し、自分は覚せい剤使用歴がないので否認を通せば無罪になる自信を持っている場合です。

顔を隠す様子もなく、「何で俺が逮捕されるんだよ!」といった顔つきで連行されていましたからこの可能性もありなのです。ファッション雑誌は何冊あったのでしょうか?どんな雑誌だったのでしょうか?わざわざアメリカから輸入する価値のある雑誌だたのでしょうか?この後の捜査を見守りたいと思います。

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