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愛媛県文書フォントの違いで捏造か?信憑性に欠ける!中村時弘は野党か?

・中村時弘知事は、何のために愛媛県文書を国会に提出したのか?

学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題で、また、愛媛県中村時弘知事がおかしなことをしています。5月22日、中村知事は、「平成27年2月に、安倍晋三首相と加計学園理事長の加計孝太郎が面会し、当時から安倍首相が加計学園が獣医学部新設をしようとしていたことを知っていたという証拠になる文書を参議院予算委員会に提出したと報じられています。

中村知事は何の目的でこのようなことをしたのでしょうか?中村知事はこれまでも国会に参考人招致された柳瀬元首相秘書官の答弁に対して、「愛媛県職員が侮辱された。愛媛県職員は柳瀬氏に会っている。職員は柳瀬氏の名刺をもらっている」などと意味不明の記者会見をするなど、その行動が疑問視されてきました。l今回も何を目的にそんな文書を国会に提出したのかよく分かりません。はっきり言えるのは、今、国会では、安倍首相を追い詰めて政権を倒そうとしている野党の味方をしていることは間違いないようです。

・愛媛県文書の信憑性は?

愛媛県が国会に提出した文書には、平成27年4月に加計学園側と今治市職員が面会した際、県職員も同席していて、「平成27年2月に安倍首相と加計氏が面会した際、加計氏が「国際水準の獣医学教育を目指す」と言ったところ、

首相から、「そういう新しい獣医大学はいいね」と言われた。

また、同じ3月に、加計理事長と首相との面談を受け、

柳瀬秘書官から、「資料を提出するよう指示があった」

などと記載されているというのです。愛媛県が、獣医学部誘致を進めていた当時の加戸前知事は、この文書について、「伝聞のまた伝聞でメモがあるから絶対に正しいということにはならない」「加計学園事務局に若干、戦果を誇示するような話があったのかもしれない」などと話しています。

愛媛県が獣医学部新設のために奔走していた時代の県知事はこの加戸氏です。中村知事ではありませんから、当時のことをよく知っているのは加戸知事ということなのです。野党は、この文書の存在が判明したことで、「安倍内閣は詰んだ」「これは決定的だ」などと声を上げています。加戸前知事のいう伝聞の伝聞だという意味はお判りでしょうか?伝聞証拠そのもには何の証拠価値もないのです。

日本の刑事訴訟でも、伝聞証拠はそれ自体では証拠価値はないとされています。例えば、AがBから、「『人を殺した』と聞かされた」と法廷で話してもそれ自体では単なる伝聞として証拠価値はないとされています。Bが殺人を犯したという決定的な物証があった場合などは、その伝聞が補強証拠としての価値を有するようになるのです。加戸知事は、さすがです。この文書は、加計学園がそう言っていたと、県職員から聞いたというもので、伝聞の伝聞ということはそういうことなのです。全く証拠価値はないのです。野党の皆さんは鬼の首を取ったような勢いですが、国民の皆さんはだまされてはいけません。

・偽造文書説も!

作家の百田尚樹を始め、この文書を入手確認した人たちからは、「文書の核となる部分のフォントが違っている。全体の文書は明朝体で記載されているが核となる部分は、ゴシック体になっている」と指摘され、その画像も公開されて、ゴシック体になっていることは間違いありません。

この文書は、県職員のメモということになっており、わざわざ自分のメモに書体を変える必要はないと思いますし、強調するならば太字やアンダーラインを引くなどするのが普通です。しかし、わざわざフォントを変えたのならばおかしい?と簡単に見破られそうですし、偽造するのであればフォントを同じくするでしょう。ですから、これが即偽造と断定することは難しいと思います。

ただ、前記したように、この文書が真正に作成されたとしても、証拠価値はないことは間違いないのです。

・何が真実なのか?

安倍首相も加計理事長も、この文書に記載されている日には「会ってない」と断言しているのです。この当事者が「会ってない」というのならば、他にどんな証拠らしきものが出てこようと、会ったことを証明することはできませんし、また、野党は2人に会ってないことを証明しろと「悪魔の証明」をさせようとするのでしょうか?

何はともあれ、この文書を記載した職員が堂々と公に出てきて、どのような状況で、加計学園側の誰からどのような説明を受けたのかについて証言しない限り、この文書自体の価値はほとんどないと言っていいでしょう。

国民が知るべきは、中村時弘知事は、現在県議会で自民党会派と対立していることと、新進党や日本新党を渡り歩いてきた根っからの野党だということを知っておくべきだと思います。次に中村知事はどんな価値のない証拠を出してくるのか見ものです。

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