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神戸市東須磨小学校被害教師のコメント&メッセージ!評判は?被害届!

~「被害を受けた状況」を読んでどう感じるか?~

東須磨小学校での教員4名による若手教員に対する壮絶ないじめ事件が炎上しています。現校長が記者会見を開いたり、ネット上では加害教員の画像や名前が公開されています。そして11日、20代の被害教員が警察に被害届を提出したことが報じられました。今後警察が捜査を開始して加害教員らの取り調べや他の教員への事情聴取が行われ、処分が下るのでしょう。

そんな中、10日放送のTBS系のワイドショー「グッとラック!」で被害教員が被害状況について番組に寄せたコメントが公表されました。「被害を受けた状況」とつづった番組が紹介した文章がこちらです。

「私は中学生の頃から教師を夢見てきました。そして、家族の支えがあり、教育学部に進学することができました。教育実習でも、大変やりがいを感じ、素敵な先生方にご指導いただきました。「絶対に教師になる」そんなことを考えながら教員採用試験の勉強をしていました。家族や友人、大学の先生方に支えられて、教員採用試験も合格しました。「これで夢見た教師になれる」と思い、配属先の学校が決まるのを胸をワクワクさせながら待っていました。

しかし、夢見た教員が思い描いていた世界とは違いました。初任の夏頃からいじめられるようになりました。

自分の中でいじめられていることをいじられていると勝手に頭の中で考えるようになった。相手にしてくれている、笑ってくれている、そう自分に言い聞かせながら、苦しい中思ってもないことを言わされたり、やらされたり…「しないと無視される」という考えがずっと頭にあった。実際にしなかったらいつも「お前、面白んな。もう知らんからな。」と言われて何度か無視されるようになった。

しかし、コロッと態度が変わり凄まじいことをしてきたりとついていけなくなりそうなこともあった。本当にきつかったです。今年の期首面談の後、校長は加害教諭に指導をしたといいながらも、どのように指導したかなどという話は一切なかった。何より相手にしてもらっているというねじ曲がった考えでいる方が、無視されるよりずっと楽だと思った。だから校長には僕から訴えたりはしていない。校長と教頭に「されてきたことを言いなさい」と言われて初めて期首面談で言った。

「無視されたら怖いので僕が言ったと絶対に言わないでください。」「ここまで我慢してきて、あと半年なんです」というと、「だめ。このままじゃあかん。」「無視されることも受け入れないと。」と言われた。その後、指導をしたと言った直後から180度態度が変わり、空気のように無視されるようになった。はたまた、君のせいで、君と話せないからなどと嫌味を言う人もいた。また4月には信頼していた教員にも裏切られていたので、もう僕の場所は職員室にはなかった。

常に悪口を言われているような感じがし、職員室が怖いと思った。6月あたりからは、毎朝吐いて泣きながら学校に向かう毎日だった」

子供の頃から描いた夢を実現するために一生懸命勉強し、努力した姿は素晴らしいことだと感じますし、この教員の純朴さや真面目さを感じる内容ですただ気弱さや意気地の無さも伝わってくる内容です。

誰がどう見たって、犯罪行為ともいえる嫌がらせやいたぶりなどをした加害教員らは人間として許されるものではありません。最も悪いのは加害教員であることは明らかです。そして、見てみぬ振りをした校長や教頭、そして同僚達も同罪です。ただ、被害教員のコメントを見ていると、

”無視されたら怖い”と思うようなそんな気持ちの弱い人物が教員として児童に教育ができるのだろうかという疑問を持つのは私だけでしょうか?小学校の教員といえば学問を教えるだけではなく、礼儀、対人関係、集団生活などについても教育しなければならず、たくましく育つことも教育していかなければならないのだろうと思います。

また、小学校の先生の考え方や態度は児童の将来にも影響を与えると言っても過言ではありませんし、モンスターペアレントなどもいます。私には被害教員がこのまま小学校の先生としてやっていけるのか、こんな心のありようでそのような父兄たちと対等にモノが言い合えるのかということも心配です。

被害教員が転校して、どこかの小学校で自分と同じようなイジメを受ける教員がいたときに、この被害教員は自分に火の粉が降りかからないように見てみぬ振りをする先生になってしまうような気がしてならないのです。

~被害教員の手紙を見て思うこと~

被害教員が代理人弁護士を通じて子供達や保護者に向けたメッセージを公開しました。

子供たちへ

 急に先生が変わってびっくりしたね。ごめんね。

私は3年連続して同じ子供達を担任してきた。初めは2年生から上がってきた小さい小さい子供達。それが最後は6年生に向かう大きくなった子供達。とても素直な児童で、行事にはまっすぐ一生懸命、学年の仲が良くみんな前向きな児童であった。「そんな子達が大好きですよ」学級通信を通じて子供のいいところを発信していたが、ほんとに毎日が成長であった。初めは小さなことでも喧嘩もありながら、ちゃんと自分で反省し、仲間に優しくできる子達である。職員室が怖かった分、毎日子供といる時間が幸せでたまらなかった。「ずっとこの子達と一緒にいたい」そう思える子達だった。クラス全員で誕生日に手紙を本にしたプレゼントを用意してくれる温かい心を持っている。失敗しても「ドンマイ」と声をかけられる思いやりもある。どんな先生やお友達でも同じ目で、平等な目で見られる正義感のある子達である。運動場で「めんどうくさい」とも言わず、クラス全員で遊ぶ無邪気な一面もある。これからもずっとずっと君たちの笑顔は先生の宝物であり、生きがいです。ありがとう。

 そして、一つ、、、

 先生はよく「いじめられたら誰かに相談しなさい」と言っていましたね。しかし、その先生が助けを求められずに、最後は体調まで崩してしまいました。「ごめんなさい」今の先生だからこそ、お願いです。辛い時、悲しい時自分一人で抱え込まずに、誰かに相談してください。必ず、誰かが手を差し伸べてくれます、助けてくれます。いつか、みんなの前でまた元気になった姿を必ず見せに行きます。その日を夢見て先生も頑張ります。

 保護者様へ

 いつも温かく迎えてくださって感謝でいっぱいです。「3年目も先生で嬉しいよ」こんな声をかけてくださった方もいて僕の支えとなる言葉です。「先生痩せられたんじゃないですか?」と気にかけてくださる優しい保護者の方達に僕もたくさん支えてもらいました。僕が作った学級通信や子供への手紙を宝物だと言ってくださった経験が今の僕の宝物です。最後に、たくさんご心配やご迷惑をお掛けしてすみません。

子供たちにとっては優しいいい先生だったのかもしれませんね。しかし、”職員室が怖かった分、毎日子供といる時間が幸せでたまらなかった”とは驚きです。自分が逃げる場所を子供たちに求めていたということです。うがった見方をすれば教室にいれば自分がいじめられないから幸せな時間が過ごせるから教室にいる子供たちが好きだったというように聞こえますね。

”今の先生だからこそ、(中略)誰かに相談してください。必ず誰かが手を差し伸べてくれます助けてくれます”って被害者も昨年9月、前校長に相談しましたね。それでも対応してもらえませんでしたね。そして、信頼していた教員にも裏切られたと言っていますね。

確かに助けてくれる立派な人もいるかもしれませんが、いつでもどこにでもいるわけではありません。それは被害教員自ら経験されたことでしょう。世の中そんなにいい人ばかりが集まる集団はありません。

だから、子供達にはこう言って下さい。

辛い時、悲しい時自分一人で抱え込まず、たくさんの人に相談してください。誰かが助けてくれるかもしれません。助けてくれる人がいない場合もありますから、自分で解決できる強い人間になってください!

~被害教員は強い人間になって!~

加害教員らは刑事処分を受ける可能性もあります。依願退職の可能性もあります。もうすでにネット上で名前が公開されていますから、転校して教鞭をとることは周囲の声もあって難しいでしょう。

被害教員はどうでしょう。地元では被害教員が誰か皆分かっているでしょう。被害教員が立ち直って他の学校で教鞭をとることになった時、「イジメられた教師」というレッテルが貼られ、どこの親でも子供に言うでしょうね、「あんたの先生はイジメられた先生だよ」って。子供は普通に教師への尊厳を抱きながら指導を受けることができるのでしょうか?難しいような気がします。

でも何とか、体調を回復させ、強いたくましい教員になるよう望みます。

最後に郡山南小学校のパワハラ問題が報道されないのは何故でしょうか?

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