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百田尚樹よ習近平の国賓で来日は安倍晋三首相の賭け!拉致問題解決のため!

~百田尚樹は読みが浅い!~

百田尚樹氏(63歳)が吼えていることは十分理解できます。百田氏のtweetです。

「虎ノ門ニュース」で何度も言ったが、習近平を国賓として呼ぶことは絶対に反対である。歴史的にはヒトラー以上の悪魔と評価されるであろう習近平を、2020年に日本が国賓として呼んだ事実は、国の汚点として残るだろう。もし彼を国賓として呼べば、私は安倍政権を支持しない!

習近平を国賓として呼ぶことに意義を唱える論客たちが多数います。私も賛成ですが安倍首相はもっと奥深いことを考えているはずです。日本にとって最も重要で最も解決すべきことは”北朝鮮拉致被害者”の問題です。もう時間はありません。ヒットラーであろうと悪魔であろうと利用すべきは利用すべきなのです。利用した結果失敗しようとも。

~どんな手を使ってもいい!~

”拉致問題解決”は安倍政権の最重要課題であることは安倍首相が総理就任時から一貫して主張していることです。しかし安倍政権はこれまで北朝鮮との水面下での交渉を続けてきましたが一向に解決の兆しは見えてきません。拉致議連の人々はトランプ大統領とも面会し、拉致被害者らの救出に力を貸して欲しいとお願いしました。トランプ氏は、国連総会で

日本の13歳のかわいらしい少女が海岸から拉致され、北朝鮮工作員に語学を教えることを強いられた

と演説してくれました。また、トランプ氏は米朝首脳会談の席上で、金正恩に対して拉致問題について提起し、話題を変えようとする金正恩に対して「そういうわけにはいかない」と強く迫ってくれました。しかし、金正恩は「拉致問題は終わった話だ」の一点張りです。

拉致被害者の親御さんちも齢を重ねいつこの世を去るか分からないところまで来ましたし、拉致被害者の方ももうかなりの高齢になられました。「憲法改正論議」も「『桜を見る会』の政府追及」も”やるな”とは言いません。しかし、今、日本が国家として取り急いでやらなければならないのは”何の落ち度もなく北朝鮮に連れ去られた日本人の保護”なのです。北朝鮮が工作員養成のために連れ去った我が同胞たちの救出なのです。

このことは安倍晋三も固く心に誓うところであり、安倍晋三はこれを成し遂げるためにはどんな手を使っても良いと思っているに違いありません。

~もう一度”屈辱”を味わうのか?~

日本と中国はかつての冷戦状態を乗り越えて何とかお互いがお互いを利用し合おうとする関係になっています。中国がどんなことに日本を利用しようとしているのかは分かりません。しかし、日本も中国を利用することを考えながら、WinWinの関係を築くことが重要なのです。

これまで、トランプ氏の力で拉致問題が前に進むかもしれないと私を含めて思った人たちは、”今何をすればよいか”ということを考えていますか?安倍晋三はそのことを考えていると信じています。

今、習近平が来春に国賓として来日することが問題視されています。習近平を国賓なんて私も嫌です。中国の悪事は、香港での民主的政治デモに対する暴力的弾圧、チベット・ウィグルでの人権弾圧、尖閣諸島への接近やスパイ容疑での日本人の拘束など挙げればきりがなく、反吐が出るほど嫌な国です。

その国の元首である習近平が国賓として来日し、日本国の賓客として国費を使ってもてなされるのです。そして天皇皇后さまとの会見もあるでしょう。習近平は2009年に来日した際、当時の天皇と「会いたい」と切望し、バカな民主党政権がそれを許した経緯があります。当時、国民は民主党を批判しました。「こんな奴と天皇陛下を会わせるな」と。しかし習近平は天皇陛下に謁見し日本人は屈辱的な思いをしました。

安倍晋三はもう一度それをしようとしているのです。

~公にできない”目的”!~

その辺の政治評論家を含め自民党の保守議員たちは猛反対です。自民党の「日本の尊厳と国益を護る会」(代表幹事・青山繁晴参議院議員)が決議文をまとめたというニュースもありました。

政府は、日中関係は完全に正常な軌道に戻ったと繰り返し、表明している。来春には、習近平国家主席の訪日も予定されている中、こうした関係改善を印象づけるメッセージは、外交辞令としては理解するものの、真の日中関係を表しているとは言い難い。

例えば、わが国固有の領土である尖閣諸島周辺海域への中国船の度重なる侵入、中国軍機の領空侵犯は日常茶飯事になっている。

また、香港市民の民主的政治行動に対し、強権によって弾圧する姿勢は、自由・民主主義・法の支配という現代社会の普遍的価値に照らして、断じて許されない。(以下省略)

尖閣諸島周辺への侵入や香港市民の弾圧など安倍晋三は誰よりも熟知しているはずですし、国内でも「習近平”国賓”反対」の声が多いこともよく理解しているのです。こんなことをしては与党の支持率が下がるおそれがあるこも十分に分かっていて、それでもゴリ押しで習近平”国賓”来日を実現しようとしているのです。そこには安倍晋三が成し遂げなければならない目的があることは明らかなのです。

これは安倍晋三自らの口で公にはできず、自民党議員にも言えないことなのです。それを安倍晋三が吐露すればマスコミは大きく取り上げ、たちまち習近平に伝わります。「安倍はオレをそんなことに利用しようとしているのか」と思われれば習近平を国賓とすることの意味はなくなってしまうのです。

~安倍晋三の”賭け”!~

安倍晋三は、北方領土返還という目的のためにロシアのプーチン大統領と27回も会いましたが何の進展もありません。何度も会うことで人間関係を築くことが困難で意味がないことを悟ったのです。プーチンを日本が国賓としたことはありません。今さらそんなことをしてもプーチンに足元を見られるだけです。

今から習近平と何度も会って仲良くなることは安倍晋三の首相在任期間中になせる業ではありません。”国賓”という特別待遇で迎え、日・中そして安倍・習の仲を親密に保つことから始め、「13歳の女の子が工作員養成のために拉致された」事実を訴えるのです。

習近平の娘

習近平も人の子、娘がいるそうですから情に訴える方法は案外有効かもしれません。”情”とは縁遠いと思っていたトランプでさえ同情し拉致問題解決に向けた行動を起こしたのです。

朝・韓関係も朝・米関係も悪化の一途をたどる中、中国との関係を壊すことのできない金正恩にとって、もし習近平が拉致被害者やその家族に同情して金正恩に解決を迫れば北朝鮮による”何らかの動き”がある可能性があるかもしれません。評論家の青木理などは”ない”というでしょう。”ないと言う人”には他に解決できる可能性ある方法があるのなら示していただきたい。

何度も言うようにこれは”賭け”です。この話が習近平の耳に入らないよう願います。

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