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家電マイナスイオンは意味があるのか?ガラパゴス化は消費者に原因!

~家電のガラパゴス化~

自宅のエアコンが壊れたので、大型電気店に行ってきました。エアコンなんていうものは一度買ったら、15年以上は持ちますからそんなに頻繁に買い替えるものではありません。久しぶりにエアコンコーナーに行きました。8畳用で全て10万円以上、20万円以上するものまでありました。部屋を涼しくまたは暖かくしてくれれば良いだけですから、そんなに高価なものは必要ないと考えて安いものを探しました。

しかし、高いものばかり、なぜそんなに高いのかについて、30歳代の男性店員に尋ねてみると、「最近では、エアコン自体に掃除機能がついているものが主流です」と。エアコンの掃除なんて、今までは2~3年に1回くらいしかやっていませんでした。それで十分使えていました。そのことを店員に言うと、今では、エアコン自体が2週間に1回掃除を勝手にやるそうです。そんなの必要ありますか?

エアコンなんて、1年に1回掃除すればやり過ぎでしょって感じなのに、2週間に1回、使用者が「やれ」とも命令しないのに、エアコン自身が掃除するのです。必要ないでしょう。そんな機能で家電が高価になって行ってるんですね。家電もガラパゴス化されてるんですね。「店員に掃除機能なんかいらない」って言うと、3万円くらい安いエアコンの列に案内されました。

 

~マイナスイオンは科学的に証明されていない~

ここには、「イオン」って書かれているエアコンがありました。「イオンって、あのマイナスイオンのことでしょう?」と尋ねると「はい「そうです」と。「まだこんな、科学的に証明されていないものを売りにしてるの?」と聞くと、店員は自信を持って、「証明されています」と断言しました。

マイナスイオンは、1990年頃にブームとなり、ドライヤーや空気清浄機などはマイナスイオンが発生するものとそうでないものには価格差がありました。また、ドライヤーなどは、ほとんどのメーカー、機種がマイナスイオンが発生するなどとして販売されていました。当時、森の中や滝つぼなどに行けばマイナスイオンが発生していてとても体に良いものだと消費者は思っていました。

ところがだんだんと、「マイナスイオンって何?」「本当にそんなものがあるの?」などと言う言葉が聞かれるようになり、当時、私なりに勉強して、マイナスイオンというものが存在するかどうかを調べましたが、「その存在が科学的に立証されておらず、マイナスイオンが存在すると唱える人たちの言うマイナスイオンは、我々が科学で習ってきたマイナスイオンの定義とは別のものであり、そのマイナスイオンについても、科学的には、身体的な効果はないと結論付けられている」と言うことが分かりました。結局、未だにマイナスイオンと言うものはよく分かってないのです。

ブームが終わって、電気店に行っても、マイナスイオンという宣伝文句を見ることはほとんどありませんでした。しかし、今日、久しぶりにエアコンを見に行って、まだ、「マイナスイオン」が発生するとして販売しているエアコンがたくさんあったことに驚きました。しかし、昔のように大きな字では書いてありません。どれも小さな字で「イオン」と書いているのです。

また、店員は、「マイナスイオンは本当にある」と信じて販売していたのです。店員は、家電メーカーから商品説明を受けたり、説明書などを見て自分なりに勉強記憶して、その知識でお客に説明をするのでしょう。30歳代の店員でしたから、生まれて間もなくマイナスイオンブームが起きた頃はまだ幼いくて、マイナスイオンが科学的に証明されていないことなど聞いたこともなかったのかも知れません。

今でも家電メーカーは、マイナスイオンが発生する装置を作り、エアコンに取り付けているんでしょうね。今でもマイナスイオンの存在や効果を信じている人がいるからこのようなことが続いているのでしょう。科学的に証明されていないマイナスイオンと言う存在なのに、なぜ、それをあると信じているのでしょうか?

~ネットを使って虚偽の情報を排除してこう~

消費者がマイナスイオンなんて存在しないし、身体的効果が無いと分かって買わなければ、無くなっていくものでしょう。ある程度の消費者がまだ、マイナスイオンの存在を信じ続けているというのも、現在でもマイナスイオンが出るとされる電気製品が製造されている原因なのかも知れません。やはり、周囲が「ある」と言えばあると信じてしまうのが大衆でしょから、自分自身が疑問に思って調べてみて、結論付けるなんて言う人が少ないのが原因でしょう。

ネット社会になって、ネットを使って色々なことを簡単に素早く調べることのできる時代です。何事にも疑問を抱き、自分で調べてその情報が真実か虚偽かを確認し、虚偽の情報を排除していくことは、間違った選択をしないためにとても重要なことなのです。

世論やマスコミだけに頼ることなく自分の力で調べる習慣をつけていきましょう!

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