~スカウトの目??~
早稲田実業高校時代、111本という高校通算ホームラン数第1位で鳴り物入りでプロ野球に進んだ清宮幸太郎選手(22)が今シーズンは1度も一軍の試合に出場できずに終わった。
高校時代の活躍はスポーツニュースでたくさん報道され、「スゴイ選手が出てきた」と野球ファンの注目の的となった。
2017年のドラフト会議では、史上最多の7球団の競合第1位指名を受け、その結果日本ハムファイターが交渉権を獲得して日ハムに入団した。
しかし、今シーズンは、2軍で19本のホームランを打ったものの、打率.199と情けない成績となった。
~同期の村上はスゴイ!~
一方、清宮と同級生で、九州学院高校で1年時に甲子園に出場したものの、一般的には知られていなかった村上宗隆選手(21)は、ドラフトで清宮を1位指名したが抽選で交渉権を逃したヤクルト、巨人、楽天の3球団が1位指名した。抽選で勝ったヤクルトに入団した。
村上は今シーズンホームラン王を獲得し、史上最年少で100本塁打を記録するなど言い分のない活躍だ。
さらに守備でも内野手としてゴールデンクラブ賞の候補だ。
プロ野球のスカウトの目は節穴だったというしかないのだろうか?少しの差なら批判もできないのだが、あまりに大きな差である。
~来年が最後?!~
野球解説者で元日本ハムの投手だった岩本勉氏(50)は、推定500万円ダウンのとなる年俸1700万円となった清宮について、ラジオ番組でこう語っている。
「今までの慣例で行くと、2200万円の清宮の今年でみると200万円ダウンで2000万円はキープしたろかと。彼にまだまだやる気を持たせてこっから弾けて来年4000万円になるように頑張れと。そういうことかなと思ったけどここまで下げるということは、『来年アカンかったら完全に悪い方のレッテル張られるんですよ、あなたと。危機感持ちなさい。ファイターズは鳴り物で獲得したあなたですけどもいつまでも悠長に抱えているわけではないんですよ』というメッセージもあるよ」
清宮が来シーズン奮起してある程度の成績を残さないと戦力外となる可能性もあるということだろう。
清宮は高校通算ホームラン数歴代1位という看板を抱えているだけに入団前からホームランを期待されていたし、今でもそうだろう。しかし、2018年~2020年の3年間でいずれのシーズンもそれぞれ7本のホームランしか打てていないのだ。
入団前、王貞治、張本勲はテレビ番組の中で、清宮選手のことを「長距離ヒッターではない、中距離ヒッターだ」と言っていたのを思い出す。
~ホームランを捨てる?!~
清宮が生き残るためには、ホームランを捨てるしかないのではないだろうか?とも思う。
だとすれば走れなければならないのだが、清宮は足が遅いと言われている。
本当に遅いのだろうか?
清宮は2020年に盗塁2個を記録しているだけだ。
ワーッ、やっぱり遅い!足が遅いのだからホームランを捨てるわけにもいかない。
「巨人の星」の星飛雄馬は左腕を痛めて投げられなくなった後、本来の利き腕である右腕でカムバックした。
清宮も元々は右利き、右打ちに変えてみてはどうだろうか?
冗談はさておき、日ハムと言えば斎藤佑樹投手(33)も鳴かず飛ばずの成績で2軍暮らしが長かったのだが、10年間日ハムに在籍していた。
斎藤佑樹はハンカチ王子と呼ばれ女性ファンも多く、ルックスもよかった。
斎藤佑樹見たさに球場に足を運ぶ観客もいたから、日ハムも粗末には扱えなかったのだろう。
しかし、清宮の人気は落ち込んだ。
~減量だけでは意味がない!~
清宮選手は、新庄剛志新監督(49)の就任早々、
「ちょっとデブじゃね?ちょっとやせない?やせた方がモテるよ」
と言われて減量を開始、5キロくらい痩せたそうだ。
清宮は新庄監督に「やせてしまったら打球が飛ばなくなるのが怖いです」と反論したらしい。
確かに痩せたら力が落ちることは間違いないのだが、痩せたまんまでは減量の意味がないのだ。
減量して余分な脂肪を落としてそこから筋肉をつけていくことが重要なのだ。
太ったホームランバッターもいるが、鈴木誠也、山田哲人、柳田悠岐などほとんどのホームランバッターは太ってはいない。
スマートになれば走力も上がるはずだ。
減量後に筋トレして走力を鍛え、”俺はホームランバッター」という認識を変えることが清宮の将来を変えるように思う。