~脱炭素?できない!!~
「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする。すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします」
昨年10月、菅義偉氏が首相に就任した際の所信表明演説での発言である。
これを聞いたとき、「こいつはバカか?」と失笑した。
ヨーロッパが脱炭素社会に進む中、同調圧力に屈したのだろうが、現実にそんなことができるはずがない。
さらに、菅首相は、
「2030年代に新車のガソリン車販売をなくす」
という「脱ガソリン車」発言をした。
~補助金は血税!!~
テスラ社のCEOを務めるイーロン・マスク(50)の総資産額が17兆2143億円というニュースがあった。
脱ガソリン車時代が現実となればイーロン・マスクはさらに資産を増やすだろう。
単純にイーロンマスクの資産が増えるだけなら何も言う気はないが、この資産の中には我々日本人の血税が含まれているから黙っていられないのだ。
2021年8月24日、日本経済新聞が「経済産業省が電気自動車(EV)などの普及を促すため、購入者への補助金を2021年度(令和3年度)の155憶円から、2022年度(令和4年度)予算では2倍以上となる355億円を要求する予定である」ことを報じました。
政府はまた補助金を増やすという。馬鹿か!
電気自動車を購入すれば最低40万円から最高80万円の補助金が出る。
この補助金は経済産業省と環境省から出る。
電気自動車は、日本ではほとんどが火力発電により作られた電力により充電される。電力は石油を使った火力発電により作られる。
どこが脱炭素なんだと腹が立つ。
~富裕層に補助金?!~
電気自動車と言えば、国産では日産リーフが有名だし最も売れているだろう。
この日産リーフでも400万円くらいする高級車だ。
日産のディーラーで話を聞くと、
補助金も出ますし、災害の時にリーフの電池から家電を使えます。
などと説明を受けたのだが、まあ10年リーフに乗るとして、そんな機会が何度あるというのだろうと笑った。
テスラには1000万円を超える車が多数ある。
しかし日本では補助金は500万円以下の自動車にしか出ないため、テスラ車も500万円を切るくらいの車を作っている。
それでも一般庶民からすれば高級車。
なんで、高級車を購入できる富裕層の買い物に補助金を出すのだろう?
自動車を購入することもままならぬ貧しい人にこそ補助金を出すべきだろう。
排気量の少ない軽四自動車に補助金を出すべきだろう。
しかも外車にまで補助金を出す意味が分からない。
~自動車工業は壊滅?!~
エンジンを有する自動車ではトヨタが世界でも№1だろう。
日本の自動車工業のライバルはドイツくらい。
ヨーロッパでも中国でもガソリン車廃止論は以前から出ているのだが、電気自動車が脱炭素になるはずもないのに日本が真似をする必要はない。
トヨタもEVに舵を切るならば何千人もの労働者がクビを切られると言われている。
精密なエンジンを作ることができない中国などは電池とモータを載せるだけで走る、いわば誰でも簡単に作れるEVに特化しようとしているのだ。
電気自動車が主流になれば日本の経済をけん引している自動車工業は壊滅状態になるのだ。
それを政府が主導することが理解不能だ。
テスラは、10年以上前から中国上海の工場を拠点に自動車を生産している。
日本国内でテスラの電気自動車が売れれば血税が補助金として使われ、中国とイーロンマスクが利益を得るのだ。
国民の血税で中国や海外自動車メーカーを喜ばせるなんて絶対に許せない。
せめて補助金は国産のEVに限るべきだろう。