~鳥養祐矢が市会議員?!~
サッカー選手が政治家へ?
J2・レノファ山口でチョット活躍して引退した鳥養祐矢(33)が”山口で政治活動”??
今年、令和4年4月24日に山口市議会議員選挙が行われる。
県議会議員選挙は来年4月だから、鳥養は山口市議選に立候補するのだろう。
鳥養選手を知らない人は、勝利した後にバク転する選手と言ったら分かるかもしれない。
出身は千葉県市原市。
鳥養はジェフユナイテッド市原の下部組織で訓練し、滋賀県にあったSAGAWA SIGA FCで1年、沖縄県を本拠地とするFC琉球で1年、そして2014年からJFLだったレノファ山口に来た。
レノファ山口ではJ3昇格、J2昇格に貢献した。
2019年から再びFC琉球に戻ったが、昨年11月に引退した。
サッカー漬けの人生だったのだろう。
サッカー人生を終えてすぐに山口市議選に挑むというから驚きだ。
~たった1000票!!~
そんな33歳は、1月1日に自身のツイッターを更新し、スーツ姿の写真3点とともに、セカンドキャリアについて以下のようにコメントした。「謹んで新春をお祝い申し上げます。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。新たな年を迎え、私自身新たなスタートとなります。選手として1番長い時間を過ごした山口において、政治活動を進めて参りたいと存じます。またサッカー選手としての経験を還元できる場を設けていきます」
山口県のレノファ人気は、J3からJ2へ昇格した2016年がピークだった。
J2に昇格してからの年間成績は8位から22位までと鳴かず飛ばずである。
結果、J2昇格時には観客数も増え山口県内では注目を集めたが、今では当時の人気はなく、観客動員数も1試合平均3000人程度だという。
だが、県内ではレノファ山口のファンは一定数いるから鳥養の政治家転身を応援し、投票する人はいるだろう。
一方、山口市の人口は約19万3000人で市議会議員数は34人もいる。多すぎないか?
ちなみに人口約19万4400人の埼玉県熊谷市で30人。約19万5300人の都市部の東京都三鷹市で28人。
山口市という山間部の多い地域で34人は少し多い気がするのだが鳥養氏にはチャンスだろう。
市議会議員選挙なんてどこの地域でも市民はそれほど興味を持っていない。
2019年4月に行われた山口市議会選挙の投票率は約43%。
最下位当選者の得票数は987票であるからわずか1000票を獲れば議員になれるのである。
レノファの観客動員数から考えるとレノファ山口の熱烈なファンは山口市内だけで最低でも1000人はいるだろう。
「新たな挑戦を応援します」「素直に凄いなと思いました」「まじかー⁉」「引退後に山口を選んでくれて嬉しいです」「スーツ姿も悪くないな」「何というか、かつてレノファのために走ってたトリさんが、今度は山口のために活動をしてくれるのは嬉しいを通り越して感謝でしかない」「知事?国会?県議??ええ??」「新たな決意わかりました。山口に更にサッカーが根付く街となる様尽力お願いします」
という応援コメントを送る人がいるのである。
こういったファンたちは鳥養氏を当選させるために投票に行くだろうから投票率も前回選挙に比べて上がるだろう。
そうすると鳥養選手は悠々と1000票以上を獲得し市議会議員になるだろう。
鳥養だけでなく、レノファ山口に長期間在籍している、島屋八徳(33)、岸田和人(31)らも山口市議会議員に立候補すれば当選は固いだろう。
~税金で裕福に?!~
J2選手の平均年俸は400万~500万と言われる。
一方、山口市議会議員の議員報酬は毎月44万9000円。
そして期末手当が年2回あり、1回で57万円程度はもらえるだろう。
年収の合計は650万円以上、これに政務活動費が年36万くらい入るのだから、レノファ時代よりは裕福になれるということだ。
「自分らしくアグレッシブに行動しチャレンジし、少しずつ少しずつ形にして行けたらと考えています。具体的な活動内容はSNSで順次発進して参りますので皆様よろしくお願いします。皆様と共に全力前進!」
議員になればすぐに税金から満額の報酬を受け取るのであるから”少しずつ”では甘い‼
サッカー漬けの人生を卒業してすぐに政治家としての仕事はできないだろう。
しばらく社会・法律・政治の勉強をしてから議員になって、議員になったらスグに全力で働けるだけの実力を身につけてからにして欲しい。
鳥養には妻と2人の息子がいるというから、経済的にはそんな余裕はないのかもしれない。
~誰かが落選する!~
鳥養選手の所属政党はまだ明かされていない。
山口市議会議員には自民党を始め地域政党もいくつかあるのだが、どこかの政党が出馬を勧めたに違いないだろうと思うのだが…。
元サッカー選手が政治家となったのは、参議院議員を1期務めた釜本邦茂や、浦和市議会議員、埼玉県議会議員などを務めた田口禎則などの例がある。鳥養の新たな挑戦は果たして――。
釜本や田口は日本代表選手で釜本はメキシコオリンピックで得点王だよ。
J2選手の鳥養とは比べ物にならない実績を挙げているから比較にはならない。
ただ、レノファ山口が存在する限りは市会議員を続けていけるのだろう。
鳥養が市会議員になれば現市議会議員のうち誰かが落選するであろう。現市会議員たちは戦々恐々としているに違いない。