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プルシェンコがプーチンを信頼と発言?ソ連の遺産がウクライナ侵攻を支持?

~スポーツと政治はつながっている!~

ロシアがウクライナ侵略を始めて1週間が経つ。

ロシア国内でも反戦デモが行われ多数の逮捕者が出ているという。

しかし、プーチン戦争に反対する人はロシア国内の極少数者で、ほとんどの国民はプーチンを支持しているという。

自由のない、情報統制された国家では独裁者による独裁者のための情報しか入ってこないことが大きな要因だろう。

2006年トリノオリンピック金メダルで”皇帝”と呼ばれ日本でも人気が高かったエフゲニー・プルシェンコ(39)の発言が話題になっている。

ロシアのウクライナ侵攻を受け、国際スケート連盟(ISU)は1日にフィギュアスケート世界選手権(23日開幕、フランス・モンペリエ)をはじめとする国際大会からロシア、ベラルーシの選手を除外すると発表した。

この判断にロシアでは批判が高まる中、プルシェンコ氏は2日に自身のインスタグラムを更新し「ISUは、ロシア人を競技に参加させることを禁止している。これは大きな間違いだ!スポーツと政治を混同させてはいけないし、今のようにアスリートを罰したり、出場権や競技権を奪ってはいけないのです」と言い切った。(中略)

「誰もが平和を望み、私もそれを望んでいる!1日も早くすべてが終わり、交渉が実を結ぶことを心から願っています。私は大統領を信頼しています!」

果たして”政治とスポーツは分けて考えるべき”なのか否か。

この言葉はきれいごとでしかない。

現にウクライナ侵略に使われた兵士の給与、ミサイルや戦車はロシア国民の血税が原資である。

世界で活躍するスポーツ選手は一般のロシア国民と比較すれば多くの税金を支払っているはずである。

言い換えれば、ロシアの軍事力に関わる多額の資金をプーチンに貢いでいるということである。

国際社会がロシアに対する経済制裁を行い、外貨がロシア国内に入らないように努力している中、ロシアのスポーツ選手が好成績を収めて賞金を獲得すれば即ち、僅かではあるが外貨がロシアに流れ込む。

国際社会が協力して行っているロシアへの経済制裁をスポーツ界が打ち破ることとなるのであるからスポーツと政治は密接につながっているということになる。

ドーピング問題でもわかるように、国を挙げてドーピング選手を作り、好成績を挙げさせるのはなぜだろうか。

国威発揚だけならそんな危険な道を選ぶわけはない。

外貨獲得が目的なのだ。

1つの競技の賞金など微々たるものだが積み重なればかなりの額になる。

プルシェンコは”ソビエトシステムの最後の遺産”と呼ばれている。

共産主義時代のソ連は各地から才能ある子供を集めて家族と離別させ、各競技のエリート教育を行って一流選手を育てあげてきた。

教育はほとんど行われず、才能がないと判断されれば捨てられた子供もたくさんいた。

プルシェンコは、共産主義国家が作り出した”最後の優秀なロボット”ともいえるのだ。

そんなプルシェンコだから、1つの国家を侵略しようと、その国の一般市民まで犠牲にしている大統領を信じているということを恥ずかしげもなく言えるのだろう。

~平和の価値観は違う!~

”誰もが平和を望む”のは当然のことだが、それぞれ平和に対する価値観は違うのだ。

プーチンだって”平和”を望んでいるはずだが、その”平和”は世界のほとんどの人々とは違う”平和”であり、”自分にとっての平和”であるということだ。

”スポーツと政治を混同させてはいけない”と言いながら、

”プーチン大統領を信頼している”と言う言葉は明らかな政治的発言であり、すなわち”ウクライナ侵略を支持している”と表明しているのと同義である。

そんなことも分からないのは教育を受けていない証拠ではないだろうか。

プルシェンコは、北京オリンピックフィギュアスケートでドーピングが発覚したワリエワ選手を支持する発言もしている。

プルシェンコにはドーピング問題は一切なかったと記憶しているが、”完全に成功したドーピング選手の1人”かもしれない。

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