林芳正外務大臣といえば東京大学法学部出身の超エリート。
父親である林義郎元衆議院議員の地盤を受け継いで30代の若さで参議院議員に初当選したのだが、”総理大臣になるためには衆議院議員に”と長らく衆議員にくら替えするチャンスを狙ってきた。
そして、昨年秋に行われた衆議院議員選挙で当選し、同じ派閥の岸田文雄首相がこの男を外務大臣に指名したのだ。
正に”総理大臣への道”を突き進んでいたのだが、外務大臣に就任した瞬間から、親中派であることがクローズアップされ始めた。
就任直後のテレビ番組内で、悪名高き極悪国家中国の王毅外相から訪中を打診されていたことを自慢げに喋ってしまったことで親中派であることを日本国中に知らしめたのである。
この時点ではまだ挽回の余地ありという見方もあったのだ。
そして、昨年暮れにイギリスリバプールで開催されたG7会合で各国外相らの前で「イマジン」をピアノ演奏。
その格好良さを披露して日本の一部の女性たちの心をつかんだかに見えた。
しかしである。
もう取り返しがつかない失敗をしてしまったというしかない。
”総理大臣への道”の努力も水泡に帰したと言っていいだろう。
ロシアに侵略されウクライナ。
国民が地獄の中にいる中で世界の協力を呼び掛けるため、ゼレンスキー大統領が日本の国会議員の前で演説をした。
NHKの放送を見ていた。
厳粛の中で始まる様子がうかがえた。
カメラは最前列に座る岸田首相と隣に座った林外相が映された。
2人はマスクの下からチャバチャバとおしゃべり。
林外相は目を半分閉じながらかなり眠そうに岸田首相とおしゃべり。
その流れの中で林外相がマスクの中で”大あくび”をしたのだ。
「何じゃこいつ!」と呆れた。
林外相は確かに眠たそうで疲労感が感じられた。
ゼレンスキー大統領の演説に反対する議員や演説内容について事前調整を求める議員もいる中、確かにその調整について外相は大変苦労したのだろうということは分かる。
徹夜で準備をしたのかもしれない。
しかし、しかし、”あくび一つ”で外相の努力、苦労のすべてが消え、非難の声に変った。
映像というのは恐ろしいものだ。
あくび一つで総理大臣への道が閉ざされたと言っても過言でないだろう。
氏名 林芳正(はやし よしまさ)
生年月日 1961年1月19日生(61歳)
出身 東京都
学歴 山口県立下関西高校卒
東京大学法学部卒
ハーバード大学ケネディスクール修了
このあくびに関して保守論客たちも批判を繰り返している。
ジャーナリストの有本香(59)の言葉がきつい。
もう岸田首相も、林外相もたくさんだ。すぐにでも辞めてほしい。こんな人たちに「有事」の対応を任せるような事態となれば、私たちの命がたちまち危ない。
林外相が総理大臣になることは無くなったと言っていいだろう。