~プーチンの代弁者!~
3月29日、ウクライナ人の国際政治学者グレンコ・アンドリー氏(34)が外交防衛委員会に参考人として出席した際、日本維新の会の音喜多駿(38)参議院議員からの質問に対して、
「ただ、残念ながらあなたがたの党にロシアの侵略を明らかに弁明している人がいるので、その人についてそろそろ考えた方がいいのではないかというのが、私の個人的な意見であります」
と答弁した。
国際政治学者が名指しを避けた”人”とはロシアのウクライナ侵略について、
「原因を作った側にも責任がある」
とロシア擁護発言をした鈴木宗男(74)参議院議員である。
鈴木氏は自民党議員時代から新ロシア派議員として”ロシアにヨイショ”することで49歳の若さで北海道開発庁長官・沖縄開発庁長官として入閣した男である。
”ロシアあっての鈴木宗男”と言っても過言ではない。
過去、辻元清美元前衆議院議員(61)から”疑惑の総合商社”と揶揄され、最終的にロシア外交に関わる中でのあっせん収賄罪などで有罪判決を受け実刑を喰らい、被選挙権まで失ったにも関わらず、再び政界に返り咲いたのだ。
~何が真実かも分からない?!~
ウクライナ侵攻に関する一連の発言で、”プーチンの代弁者”と批判され続けた鈴木氏も弱気になったのか。
「テレビから、ロシア側、ウクライナ側の主張、映像が知らされるが、なにが真実で、なにが正しいのか、受け止めに躊躇してしまう」
とブログでつづった。
ロシアによるウクライナ人虐殺が連日報道され、これ以上ロシアをかばいきれないと思いつつもロシアを批判することはできないようだ。
一方的に武力による侵略を始めたのはロシアである。
現在でもその侵略がウクライナ国内で続いている。
ウクライナ軍がロシア国内に入りロシア国民を殺害した事実はない。
それだけでも”どちらが悪か”は誰にでも分かるはずだろう。
国民の代表者たる国会議員として多額の報酬を受け取っている人間がそれくらいの判断もできないのか。
こんなボケ老人を公認する日本維新の会は恥を知って欲しい。
~話し合いで解決??~
翌日にはこんな記事も。
鈴木氏は「ウクライナ侵攻で『新たな制裁』という言葉が躍っているが、私は一日も早い停戦を願っている」と自身の立場を確認した上で「いくら制裁をしても闘いは終わらない。ここは話し合いしかない」とロシアにこれ以上の制裁をしても戦争が終わらないと訴えた。
どこまでロシア贔屓なのか、呆れる。
停戦を願っているのはあんただけではない。世界中が停戦を願っている。
「戦争なんかしないで話し合いで解決してほしいね」
って高齢者が井戸端会議してるんじゃない。
鈴木氏は”誰と誰の話し合い”を望んでいるのか??
国会議員なら具体的に”誰と誰の話し合い”で解決できる思っているのかはっきりと言って欲しい。
話し合いで解決できるのならもうとっくにロシアは撤退しているはずだろう。
~娘もスパイ?!~
一方、鈴木宗男の娘、鈴木貴子外務副大臣(36)もまた”ロシアのスパイ”と言われいている。
ウクライナのコルンスキー駐日大使が、林外相と1カ月面会できなかったことについて、Twitterで
「いいえ、林さんの反応はとても速かったです」「(自分と)会いたくなかったのは副大臣の鈴木さんです」
と投稿していた。
この件に関して鈴木貴子氏は国会できっぱりと「事実無根」と述べたのだが、
「少なくとも口頭での(面会)要請はあったものの、通常発出されている書面での(面会)要請が届いていなかった。また、副大臣室には、その要請として伝わっていなかった。私が大臣の面会要請を止めていた、ということはもちろんありません」
と答弁している。
”伝わっていなかった”というところまでは歯切れよく答弁していたのに、
わたくし~ぃ~が、えーだいじん、んの~ぉ~ めんかいようせいにぃ~ をとめていたぁということは あ~ もちろんありません。
となんとも歯切れが悪いし、なんとも回りくどい答弁だ。
”副大臣室に届いていなかった”じゃなくて、”あんたは口頭での要請があったことを知っていたのか”を聞いているのだ。
この答弁から考察するに「ウクライナ大使からの口頭による面会要請があったことは知っていたけれども正式な文書での要請はなかったから対応しなかった」ということなのだろう。
そうでなければ口頭要請を聞いていた職員が鈴木副大臣に伝えなかったことになる。
~放置してはいけない!~
しかし、
外務省は、先月24日、ウクライナ大使館から書面での正式な要請を受け、大臣らに伝えたとして、放置したことはないと否定しました。
と記事は続くのである。
外務省は、”文書で要請を受けて大臣らに伝えた”と言っているのだが、じゃあ鈴木副大臣はウソを言っていることになる。
この件は結局、林外相がウクライナ大使と面会して事なきを得たようだが、これを放置してはいけないと思う。
結局、事実がどうだったのか全く明らかになっていないのである。
鈴木副大臣は、ウクライナ大使のtweetが報道されてすぐに記者会見なりで否定もしていなかったように思うのだが、どうも怪しいしおかしい。
副大臣は、父親の鈴木宗男がロシアのおかげで入閣できたことも知っているだろうし、父親がウクライナ侵攻でもロシア擁護の立場をとっていることも知っていただろうからロシアに恩義を感じていて、ウクライナの言い分を聞きたくなかったのではないかと疑ってしまう。
このまま放置して良い問題ではないだろうと思う。