事件

山口県阿武町で給付金を誤支給!4360万円は誰?返還できない&罪は償う?

~突然4360万円が!!~

日本海に面した風光明媚な山口県阿武郡阿武町で世間を騒がす大事件が起きていしまいました。

ある日突然、自分の銀行口座に多額の現金が振り込まれたらあなたはどうしますか。

「知らん顔して使う」or「金融機関に連絡する」

誤って振り込まれた額が”4360万円”だという。

生活に余裕のある裕福な人ならば正直に金融機関に連絡して「身に覚えのない多額のお金が振り込まれています」と連絡するだろう。

しかし、生活困窮者だったら?

山口県阿武町で、新型コロナの生活支援として給付される1世帯10万円の臨時特別給付金が誤って1世帯に4630万円振り込まれた問題。花田憲彦町長は22日会見を開き、誤って振り込まれた人が「返還できない」と話していることを明らかにしました。

21日、町の職員が面会し「すでに入金した金は動かしている、元に戻せない、どうしようもない、罪は償います」と話したということです。町では刑事告訴も視野に対応を検討しています。振込対象の名簿はフロッピーディスクで銀行に提出されましたが、この手続きの中で、職員が誤って出力された「振込依頼書」を銀行に渡し、1世帯に全世帯分にあたる4630万円が追加で振り込まれたということです。

~フロッピーディスク?~

463世帯分の給付金10万円が1人の人の口座に振り込まれたというのだが、町の職員のミスらしい。

どんなミスしたらこんなことになるのだろう?

しかも今どき”フロッピーディスク”使ってるってどういうこと?

フロッピーディスクの普及は2000年頃がピークで、その後はDVDやUSBに変わっていき、現在では特別な事情がある部署でしか使われておらず”絶滅危惧種”と化している。

20歳前後の若者は見たこともない人が多いのではないだろうか?

~誰?男?女?~

町は、誤って振り込まれたことが発覚した後、振り込まれた人に何度も電話したがなかなか電話に出なかったそうだ。

町職員はあせったに違いない。

そしてようやく本人と面接できてホッとしたと思ったら、

「いや、もう返せない」

ナント、返還を拒否したというのだから町は大変なことになってしまった。

何ともたくましい男である。いや女か?

名前も公表されいないし男女の別も分からない。

~生活困窮者!~

政府は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化したことで生活困窮者支援策として、住民税非課税世帯や住民税非課税世帯と同様の窮状にある世帯に、1世帯10万円の給付をを決定しました。

これが”臨時特別給付金”です。

生活保護受給者や前年の所得が135万円以下の障害者、未成年者、寡婦、ひとり親世帯などが対象です。

いわゆる貧困世帯と呼ばれる人たちで、多くはお金に困っている人たちです。

そんな人の口座に今まで見たこともないような金額が振り込まれた訳ですから、”宝くじに当たったような気持ち”になったのではないでしょうか?

しかし、「返せない」と堂々と言える人間っていったいどんな人なのだろう?顔が見てみたいものです。

~刑務所行きを覚悟?!~

「罪は償います」と言ってるのがスゴイですね。

どんな罪になるんだろう。

誤振り込みであることを知りながら金融機関の窓口で払い戻した場合には、銀行員をだました詐欺罪になる可能性があります。

ATMで引き出した場合は、窃盗罪、他銀行の口座に移動すれば電子計算機使用詐欺罪に抵触する可能性もあります。

”誤送金であること”及び”誤送金であるかもしれないこと”を認識していなければ犯罪にはなりませんが、これだけの大金ですからどんな言い訳も通用しないでしょうし、「罪を償う」と言っていますから誤送金であることは分かっていたということでしょう。

「既に入金した金は動かしている」ということですが、他の記事では、

この町民は、振り込みをうけた今月8日以降に、振り込まれた山口銀行の口座から別の口座に移したとみられます。

と書かれています。

これが事実であれば電子計算機使用詐欺罪に問われる可能性が高いでしょう。

いずれの罪も10年以下の懲役という重大犯罪であり、お金が返還されなければ実刑の可能性もあり、刑務所に入ることを覚悟している可能性もあります。

~返還義務はある!が?~

仮に刑事裁判でいずれの犯罪にも抵触しないと判断された場合でも、当然、返還義務があります。

阿武町が返還訴訟を起こすことは間違いないでしょうが、この金がどこにあるかが分からなければお金は返ってはこないわけです。

刑事告訴されれば当然、警察はお金の流れを調べるでしょうから現金がどこに行ったのか、又は何か品物に変わっているかについて調べるでしょう。

例えばその金で自動車を買っていたとしたら自動車は差し押さえられることになるでしょう。

しかし、ある人に借金返済をしていた場合、借金の返済を受けた人が”阿武町から誤送金された金”であることを知らなかったとすれば、”善意の第三者”として責任はありませんから難しい問題になるでしょう。

返還訴訟で「全額返金せよ」との判決が出たとしてもお金がなければ払えませんし、払えないからといって逮捕されるわけでもなく、2チャンネルの創設者でコメンテーターとしてテレビによく出ているひろゆき(西村博之)氏のようにその金をもって海外移住すればどうなるだろう?

警察が町民の犯罪を特定して逮捕すれば氏名も公表されるだろうし、この事件が今後どう展開していくのか興味深いですね。

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