~怒鳴って当然!~
今月4日午後8時頃、JR山手線渋谷駅のホームで、線路内に財布を落とした男が非常停止ボタンを押したことで駅員が激昂した事件。
芸能人も色々コメントしているが、悪いのは非常ボタンを押した男であることは間違いない。
なのに、「駅員の言葉使いが悪い」とか、「怒鳴ってはいけない」などという識者のコメントに腹が立つ。
男は、駅員が怒鳴っている場面だけを録画してネットに乗せた。
男はいったい誰なのか?ネット上では男の正体を暴こうとしているが、男が上げた動画が炎上すると、男はTikTokのアカウントを削除したそうだ。
卑怯な奴だ。
大金が入った財布を線路内に落としてしまった。
「駅員さん取ってください」とお願いするのは分かる。
しかし、そこは山手線で、次から次に電車が入ってくる。
駅員はすぐには線路に降りて取りに行くことはできない。
男は、自分で線路に降りようとする。
駅員はそれを止めようとする。
男は、「それなら電車を止めればいい」と考えた。
駅員の説明を無視して、ホームにある非常停止ボタンを押した。
駅のホームにある列車非常停止警報装置は、非常時に押下して危険を回避するために周辺の列車を停止させる仕組みだ。
これを押して良いのは命の危険がある場合のみだという。
落とした財布を拾うためにこの男はこのボタンを押し、周辺の電車を止めて電車を遅延させて多くの人に迷惑をかけた。
これに駅員は激高した。
JRの職員はお金を払って電車に乗車してくれる善良なお客さんに対しては丁寧な言葉づかいで対応しなければならないのは当然であろう。
しかし、駅のホームから線路内に降りようとする、そして非常ボタンを押して電車の運行を妨げた男が善良な客であるはずがない。
最近の警察官は一般市民に対して言葉使いが丁寧すぎる。
しかし、善良な市民ではない、”他人に迷惑をかける””警察の指示に従わない”そんな市民に対してまで丁寧な言葉を使う必要があろうか?
コンビニで変なお客が陳列商品を手に取って勝手に並べ変える。
スーパーで買い物カゴに商品をたくさん入れてレジの手前に放置して立ち去る。
これらは犯罪ではない。
だからと言って、「お客様そういう行為はおやめくださいませんか」なんて丁寧な言葉を使う必要はない。
「バカヤロー、何やってんだてめー!こんな事すんな!」
と怒って当たり前だろう。
それを言葉づかいが悪いと咎めるバカがいるか?
~何言ってんだ?!~
鉄道ジャーナリストの意見としてこんな記事があった。
「そもそも強く出ていい場面などありません。『怒鳴る』の定義、状況にもよりますが、基本的には謝罪を求められれば拒めないでしょう。必要のない行為だからです。線路に飛び降りようとする人を抑え込むなど、安全上の理由で通常は行わない強い制止をすることはあっても、乗客の態度や物言いを理由に『強く出る』ことはあってはなりません。淡々と対応すればいいのです。今は防犯カメラが乗客の暴力行為などをすべて記録しています。同時にそれは駅員も同じです」
「あってはなりません」?なぜかその理由を言って欲しい。
暴力行為は犯罪ですから、現行犯であればだれでも逮捕行為に着手できます。
犯罪でない行為、他人に迷惑をかける行為、そして駅員の指示に従わなかった行為です。
他人に迷惑をかけようがかまわず、自分のことを優先しようとする男を駅員が怒って戒める行為は批判されるべきことではない。
識者としてこんなことを言うから、自己の権利だけを主張する日本人が増えてきたのだろう。
市役所で公務員に対して横柄な口をきく市民に対して、公務員だからそれでも丁寧な言葉を使わなければならないなんていうことはない。
公務員は全体の奉仕者であるが”奴隷ではない”のであるから、横柄な物言いをする市民には横柄な言葉を使っても問題ない。
横柄な言葉を使えば自分にも横柄な言葉が返ってくる。
自分勝手な行為をすれば公務員でも商売人でも怒る。
ということを分からせるべきだ。
~賠償金は??~
JR東京支社の広報はこう言っている。
「線路をのぞき込む、線路に降りようとしているといった危険な行為をしていたため伺ったところ、線路に財布と現金を落としたとご申告をいただきました。線路に落ちた財布と現金の状況を確認し次の電車の到着時間などもあり拾得をお待ちいただくようご案内しましたがご納得されず、突然非常停止ボタンを押されました。落とし物の状況によりケーバイケースですが、今回については駅係員が現地で落としたものを確認し拾得する旨を説明したにも関わらず非常停止ボタンを押されたため、適切でなかったと考えております」
一方で、駅員が乗客を怒鳴りつけたことについては、「危険行為をされていたため安全を守るという強い使命感があったものの、行き過ぎた言葉使いがあったことは不適切でありお詫び申し上げます」と謝罪した。
JRでは、乗客が勝手に非常停止ボタンを押すなどしたり、その後にこの乗客が暴れたりしたとして警察の出動を要請したことも明らかにした。トラブルの影響で、山手線は、外回り1本に2分の遅れが出たという。
お詫びする必要などない。
お詫びするのは非常停止ボタンを押した男だ。
1本の電車に2分の遅れが出ただけ?
この遅れた電車の接続のために時間を調整した電車はなかったか。
2分の遅れで大事な待ち合わせに遅刻した人はいなかったのか。
と考えると、小さな影響ではないだろう。
ネット上では男から賠償金を取ってやれという声が出ているが、この遅延で乗客への切符の払い戻しや電車、線路の修理費、修理のための人件費などはかかってないので賠償金の請求はないのではないかと思うが、実際はどうなのあだろう。
今後の報道が見ものだ。