政治

マケイン上院議員の葬儀!トランプの欠席理由は?娘メーガンの演説内容も!

~マケインの娘の演説に感動~

8月25日、脳腫瘍で亡くなったジョン・マケインアメリカ上院議員の告別式が1日、ワシントンの国立大聖堂で開かれました。この告別式で、娘のジャーナリストでキャスターのメーガン・マケインさんが家族を代表して涙ながらに弔辞を読み上げました。時に訴えかけるように。その内容は次の通りです。

ジョン・シドニー・マケイン3世は多彩な人でした。船乗りで、飛行士で、夫で、戦士で、捕虜で、英雄で、下院議員で、上院議員で、合衆国大統領の候補でした。こうした肩書や役割は、よく生きた人生を表しています。けれども一番偉大な肩書ではありません。一番重要な役割でもありません。父は偉大な人でした。アメリカの偉大さが過ぎ去ったことを悲しむため私たちはここに集まりました。本物のことです。父があれほど進んでささげた犠牲には決して及ばない。安っぽい口先だけの人たちとは違います。父が苦しみ、国に尽くす間、ぬくぬくと特権の中で暮らした人たちが機に乗じて立場を得たのとも違います。ジョンマケインのアメリカは寛大で、他人を歓迎し勇敢です。能力豊かで、自信にあふれ、しっかりしています。責任を果たし、物静かに語ります。何故なら、強いのでアメリカは自慢しません。その必要がないので。ジョンマケインのアメリカは再び偉大にされる必要などありません。アメリカはいつも偉大だったので。

この演説が終わると参列者からの拍手がなかなか止まなかったのです。私もYou tubeを見ながら拍手してしまいました。

氏名 Meghan McCain

生年月日 1984年10月23日生

出身 アリゾナ州フェニックス

最終学歴 コロンビア大学卒

~葬儀に呼ばれなかったトランプ大統領~

葬儀には、ジョージ・W・ブッシュ元大統領夫妻、ビル・クリントン元大統領夫妻、バラク・オバマ元大統領夫妻など歴代大統領が列席したそうです。しかし、同じ共和党の所属でありながら、トランプ大統領と対立してきたマケイン氏が、トランプ大統領の参列を望まなかったそうです。「トランプ大統領には葬儀には出て欲しくない」と家族に伝えていたというのです。葬儀に招かれなかったトランプ大統領は、この日ゴルフに行っていたということです。

日本では葬儀に参列する人を招待する慣習はありませんが、アメリカでは葬儀出席者を招待するのでしょうか?調べた結果、特に日本と変わらないようで、招待するということはなく、アメリカでは訃報を知らせるために死亡広告を出すのが一般的とされているそうです。

じゃあなぜ、トランプ大統領は葬儀に参列しなかったのでしょうか?「来ないで下さい」と連絡を受けていたのでしょうね。しかし、トランプの娘イヴァンカとその夫クシュナーは参列していたそうです。この2人はメーガンの演説を聞いてどう思ったのでしょうか?もしトランプがこれを聞いていたならばまた腹を立てて、ツイッターで死者の悪口を書いたんでしょうね。でもトランプ大統領には聞かせたかったです。

~半旗にしなかったホワイトハウスを批判~

25日に脳腫瘍のため81歳で死去したマケイン議員。ホワイトハウスでは、マケイン死去から2日後の27日には、半旗から元の高さに戻されていたことが批判されていたようです。アメリカの場合、大統領や元大統領が死去した場合は死後30日間、副大統領や元副大統領そして連邦裁判所長官などの場合は死後10日間などと決まっているそうですが、連邦議員の場合は、埋葬の日までとか死後翌日までいうことらしいのですが、じゃあ2日後に半旗を元に戻したことで批判されるのはおかしいような気がします。ただ、連邦議会等は2日の埋葬の日までは半旗のままだったということです。

~英雄対口先だけの大統領~

氏名 John sidney McCain

生年月日 1936年8月25日生

出身 パナマ出身

所属 共和党

最終学歴 海軍兵学校卒

マケインは、アメリカ海軍に所属し、航空士官としてベトナム戦争にも従軍しました。ハノイの上空でベトナム軍に撃墜され、捕虜となって、5年間にわたって収容所に入れられていたそうで、拷問を受けながらもそれに耐えたというエピソードで英雄視されてきたそうです。ですから、大統領選挙で汚い言葉を並べて、突如、有名になったトランプとは国民の見る目も違うのでしょう。

そもそもトランプが大統領選に出馬した時に、メキシコ系の不法移民を犯罪者呼ばわりしたことで、マケインはトランプ氏を不快に思うようになったそうです。すると、トランプは、マケインのことを「間抜けだ」などと批判し、更にマケインが捕虜になったことを評して、「私は捕まらなかった人が好きだ」とも言ったそうです。

兵役を免除され、従軍男経験のないトランプ大統領と従軍して捕虜となって5年間耐えて連邦議員になったマケインとが仲良くなれるはずはないのです。この様に従軍経験もない、親の財産でぼろ儲けした不動産王が突然の大統領選挙で勝利して、言いたい放題を言い、ポピュリズムを煽っているトランプのことをマケインが大っ嫌いだったというのはよく分かります。

~今さらアメリカが偉大になる必要はない!~

Make America great,again (アメリカを再び偉大にする)と叫んで大統領になったトランプ大統領にメーガンは「再び偉大にされる必要はない。アメリカはいつも偉大だった。」と反論しているのです。トランプ大統領になって、アメリカが世界から偉大になったと少しでも認められているのでしょうか?そうは見えません。どちらかというと、わがままを通そうとしている国にしか見えません。

マケインの娘は、まさに、口先だけの大統領と大統領の口先だけにだまされている国民を批判する演説を聞かせたかったのでしょう。マケインも喜んでいることでしょう。

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