~大物はやらない!~
年の瀬が近づくこの時期、歳末警戒が始まる各警察署で広報活動のため、有名人による”一日警察署長”イベントが始まる。
有名人と言っても超大物が一日警察署長として呼ばれることはない。
地方ではローカル局のアナウンサーやちょっと有名なスポーツ選手や芸能人などが呼ばれる。
シーズンオフとなった大谷翔平は故郷の岩手県水沢市(現奥州市)に帰ってノンビリしているのだろうか。
岩手県警や奥州警察署は大谷翔平選手が一日警察署長をやってくれないかなぁと考えているはず。
超大物の大谷翔平が一日警察署長をやれば、スゴイ歴史的なイベントになるだろうが…。
でも実際はそんな大物が一日警察署長をやることはまずありえない。
12月は師走というが、師は僧侶、坊さんまで走り回るくらい忙しいという意味らしい。
年末は人が街に出て動き回るから犯罪も交通死亡事故も増える傾向にはあるらしいから年末警戒活動を全国警察で行っている。
だけど、ちょっとした有名人による一日警察署長にどれくらいの防犯効果があるのだろうか?
~夢だった??~
タレントでドラァグクイーンのナジャ・グランティーバさんが11月30日、滋賀県警彦根署の一日警察署長を務めた。歳末特別警戒で犯罪防止を呼び掛けた。
「一日署長が夢だった」というナジャさん。身長180センチで「サイズがあるか不安だった」という制服だが、ぴたりと決まって「結構気に入ってる」。
彦根藩井伊家の軍装「赤備え」にちなみ、「ナジャの赤んじゃ作戦」と銘打ち、こうアピールした。「飲酒運転あかんじゃ! 特殊詐欺あかんじゃ!」
「ドラァグクイーン」ってなんだ?
派手なメイクと女装でステージで踊ったり口パクなどのパフォーマンスををする人のことだそうですが、聞いたことがない言葉、注釈つけろよ。
男性警察官の中にもゲイはいるだろうが、女性警察官の制服で勤務させてはもらえないだろうなぁ。
昔ゲイバーのことを”おかまバー”などと呼んでいた。
昭和の時代、下北沢のスナックでアルバイトしていた頃、近所に”おかまバー”ができたという噂話がされてた丁度その時、おかまバーのママがお店に入ってきて椅子に座った。
あいさつ回りに一杯飲みに来たという。
店内の男性客はザワザワと動き出し、支払いを済ませて全員が出て行った。
申し訳なさそうにしていたそのナジャによく似たママさんがとても哀れに思えた。
そんな”おねえ”が今では一日警察署長?
時代が変わったことをつくづく感じる。
「一日警察署長が夢だった」??
そんな夢を持つ人はあまりいないだろう。
社交辞令に違いない。
確かに、その辺のちょっと有名なアナウンサーを呼ぶよりインパクトは強いだろう。
知人の警察官に聞いたところ、一日警察署長のギャラは、交通費程度だという。
今回の記事などで報道されればヒマな芸能人やアナウンサーにとっては知名度アップにもつながる。
ただ、警察的には何の意味があるのだろうと、一日警察署長の報道を見るたび考える。