~結局、派閥争いだったのか?~
日本語がまともに喋れない日本ボクシング連盟の前会長山根明(78歳)が辞任して、新会長に内田貞信氏が就任しました。内田氏は、日本ボクシング連盟を告発した「日本ボクシングを再興する会」の発起人で、宮崎県ボクシング連盟会長です。内田氏が全国に声をかけて300人以上の告発人を集めたといことでしょう。山根前会長を下ろし、当時の理事を全て辞任させて、自分がトップの座に就いたという構図です。
新しく理事になった26人の中には、旧理事は1人も含まれてないのです。いくら山根前会長の下で働いていたと言っても、山根独裁体制に反発して真摯に頑張っていた理事は何人かはいたはずですが、それら理事は全て排除されてしまったのです。となると、山根体制を打破して新たな体制を作ることを目論んでいた「日本ボクシングを再興する会」が、組織を乗っ取ったという感じがして、結局派閥争いだったのか?って思ってしまいますね。
~内田氏の前科は「法的には問題ない」で済むのか?~
内田氏は会見で、自身が過去に逮捕され有罪になった過去があることを公表しました。公表した理由は、山根前会長が…
再興する会、澤谷、内田、色んな問題を抱えています。
と、8月7日の臨時総会後に発言していたことと、「怪文書が出回っていた」ことから、後々の問題発覚を防ぐためにこれらの疑惑に対して先に自分の前科を公表したのでしょう。
氏名 内田貞信(うちださだのぶ)
年齢 45歳
出身地 宮崎県
学歴 日章学園普通科スポーツコース卒、近畿大学卒
日本ボクシング連盟の顧問を務める戸田裕典弁護士が。
(再興する会での)行動力とリーダーシップから、内田さん以外はいないだろうとなった。満場一致です。疑問視する意見はなかった
と述べたそうです。しかし、公表した前科の内容は…
詐欺、強要・恐喝で逮捕歴があり、強要・恐喝では、15年5月に高裁で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けていた
とのこと。いくら行動力がるとしてもわざわざ前科者を選ばなくてもいいでしょう。26人も理事がいて、他に適任者がいなかったていうことになると、理事らも前科者ばかりか?って思いますね。人材不足の感は否めませんね。
戸田弁護士は、
臨時総会の前には怪文書も出回ったが、すでに刑事責任の効力はなく、まったく問題ない
と説明したそうです。執行猶予期間も過ぎており法的には問題ないとのことですが、しかし、芸能界でも犯罪を犯し、刑を終えても復帰できない人や復帰しても冷遇されている人もいるのです。刑を終えたから関係ないという考え方には疑問があります。「以前反社会勢力に所属していたが、今は足を洗っているから問題がない」と野田聖子総務大臣が夫のことをかばったように、今関係ないからで済む話でしょうか?確かに法律的には問題はありませんが、社会的な問題は残ると思います。
~詐欺罪、恐喝罪は重大犯罪!~
詐欺罪は、人を騙して財物を得る犯罪で、懲役10年以下の罪。恐喝罪は、人を脅して財物を得る罪でこれも懲役10年以下という、罰金刑のない重大犯罪です。人を騙す犯罪です。人を脅す犯罪です。常人にはできない犯罪です。言い方を変えれば、人を騙したり、脅したりできる人間ということなのです。内田氏の就任会見の第一声が
選手ファーストに頑張っていけるように、全国の方と協力してやりたい
だそうです。きれいごとは誰でも言えますが、選手や全国の方を騙しちゃダメですよ!また、
公益社団法人化を目指したい
とも話したそうです。公益法人となると、税制上の優遇措置を受けることになりまますし、また、国からの補助金までもらえる可能性があるのです。国民の税金が入ってくるのです。それならば、前科者ではなく闇の部分を持たない清廉潔白な人を会長にしていただく必要があります。
~山根前会長は驚いている!~
日本語もまともに喋れず、「助成金の不正流用」「試合用グローブ等の不透明な独占販売」「不透明な財務運営」「審判不正判定」「不適切な理事の選出」「暴行疑惑」などについて告発された山根前会長は、内田氏の会長就任について、
世の中信じられないことが起きる
と非難しているそうです。内田氏は、飲食店の他、キャバクラまで経営している風俗営業者ですし、山根前会長からしたら、なんでこんな前科モンが会長なの?と不思議に思ったのかも知れません。
これだけマスコミを賑わせて、改革という建前で体制転換を行ったのですから、選手ファーストで国民から信頼される公益法人になっていただきたいものです。