~相撲を捨てて?!~
第69代アマチュア横綱の花田秀虎(21)が相撲を捨ててアメリカンフットボールに挑戦するという。
相撲を続けていれば、将来、”三役”間違いないといわれるほどの逸材が”なぜ?””もったいない”という声も多い。
アメリカンフットボールといえば、アメリカ4大スポーツ(他バスケットボール、ベースボール、アイスホッケー)の中でも最も人気の高いスポーツ。
日本の伝統競技である相撲を、幼いころから続けてきて、アマチュア相撲界では大スター。
その地位を捨てて、ゼロからの挑戦。
これまで多くの日本人が挑戦してきたが、アメリカ4大競技の中で日本人が誰一人としてなし得なかったNFL(National Football League)の選手。
大相撲の横綱になった日本人は数限りなくいるし、なれたとしても日本の中での話。
メジャーリーグで大活躍の大谷翔平は、世界的に注目されている選手。
花田くんがNFLで活躍できれば横綱程度の話ではないだろう。
花田くんは世界を目指し、大谷翔平を超えようとしているのか?
素晴らしい挑戦であることは間違いない。
過去、メジャーリーグで活躍した日本人選手は野茂英雄やイチローなど多くいたし、野球は日本人が子どもの頃から親しんできたスポーツ。
しかし、アメリカンフットボールは、日本では馴染みのないスポーツであり、花田くんにとっても初めて挑戦するスポーツであることを考えると、大谷翔平がスター選手になったよりも困難なことだろう。
大谷選手もイケメンだが花田くんも大谷に負けないくらいイイ顔している。
氏名 花田 秀虎(はなだ ひでとら)
生年月日 2001年10月30日(21歳)
出身地 和歌山県
学歴 和歌山市立西和中学校、和歌山県立和歌山商業高校卒
現、日本体育大学
~課題は英語!~
”NFLは日本人選手じゃ無理”などとよく言われます。
一番の理由は体格差があげられますね。アメフト選手というのは身長も180㎝以上。体重も100㎏以上の選手がざらにいます。日本人としては大柄な体格でも世界のトッププレイヤーともなると日本人選手は小柄に見えてしまう程です。また、アメフト選手というのは運動神経がずば抜けて高い人がなります。
この体格で走るスピードが速くないといけませんし、もちろんパワーも必要になります。この条件を満たすだけの選手がなかなか日本人には現れないのも活躍できない原因となっています。
体格でいえば、花田は、185㎝、135㎏と申し分ない。
パワーとスピードはどうか。
ディフェンスラインの選手は40ヤード(約38.58m)は平均5秒程度、225パウンドを何度上げられるか測定するベンチプレスは30~40回程度だという。
「40ヤードは、直近で測った時は5秒01でした。4秒台は絶対に出さないといけないと思っています。今、だいぶ走り方も変わってきている感じなので、4秒9台は絶対に出ます」
この体格で足も速いというからスゴイ。
問題は言葉だろう。
「英語は好きだけど勉強は得意ではなかった」という花田くんにとっては最も厳しい課題だろう。
英語で自己紹介する動画の中では、
アイ ライク ピザ. アイ キャーント リーヴ ウィザウト ウィズ ピザ. ノーピザ ノーライフ.
と喋っているが、いつ撮影されたのかは不明だがこれでは厳しい。
アメフトでは、チームのコミュニケーションが重要で、いくつものフォーメーションを理解しなければならないため、英語が堪能でなければ話にならない。
ココが最も難題だろう。
~アメフトが日本で?!~
昨年10月に行われたNFLが主催する国際人材発掘プログラム「IPPプログラム(International Pathway Program) 」では21歳以上という参加資格条件があったため、今年の挑戦になるという。
約10週間、米フロリダ州でトレーニングが行われ、NFLのスカウトの目に留まれば、NFLのチームと契約を結んだりすることができる仕組みだ。
昨年アメフト転向宣言をした花田くんは、IPPに向けてトレーニングしているようだ。
これでNFLと契約を結ぶことができれば素晴らしいことで大きなニュースになるだろう。
そしてNFLで活躍できる選手になれば”大谷越え”となるかもしれない。
そうなればメジャーリーグのオフシーズンにBSでアメフトが放送され、日本でも人気スポーツになるかもしれない。