～警察の大失態？！～
尾木ママこと尾木直樹はもう76歳で後期高齢者だ。
既に運転免許も返納して、過去、サポート詐欺でだまされて恥ずかしげもなくそれを公表したり。
こんな老害おばあちゃん？が今でも教育評論家だという。
今、大変な騒ぎになっている広域強盗事件の幹部ルフィらが強制送還されたニュース。
やっとのことで強盗集団の幹部と目される4人がフィリピンのビクタン収容所から日本へ強制送還され逮捕された。
警察は、以前からこのビクタン収容所に収監されている日本人が詐欺や強盗の指示を出して子分たちに犯罪を行わせていたことを掴んでいたらしいが、大変な捜査だっただろうし、「よくやった」と言ってイイ。
しかし尾木ママの警察に対する評価は違ったようだ。
尾木氏は、同事件で「ルフィ」などと名乗り指示した疑いのある渡辺優樹容疑者（38）ら日本人4容疑者がフィリピンから強制送還されたことに言及。「しかし、よくも日本警察も彼らになめられたものだ！」と切り出した。
渡辺容疑者らが率いたとされる特殊詐欺グループの36人が2019年11月にフィリピン当局に拘束された事件を振り返り、「下っ端ばかり捕まえて、肝心のボスをそのままだったとすれば、日本警察の【大失態】が今回の件、つまり14都道府県54件にも及ぶ『広域強奪』事件を発生させてしまった可能性が大なのではないか？」と指摘。「金銭被害だけでなく、強盗殺傷事件の被害者も出なかったかもしれない。残念極まりない」と悔やんだ。
また、「今回の事件は、下っ端の連中ほど、『自己客観視』能力に劣り、野蛮な感性、『自省力』に劣るように思えてならない」と私見を述べ、「全容解明には相当の困難がありそうだが、日本警察の威信をかけて頑張って欲しい。子どもたちも注視していることを忘れないで欲しいですー一応応援しております」とつづった。
ルフィらを捕まえるのにここまで時間がかかったのは”警察の大失態”だというのである。
大事件の捜査は一つひとつ面倒な裏付けを積み重ねて証拠を集めていき、そして検察庁の指揮を待って着手するという。
犯人らは他人や架空の名義で契約された何十台もの携帯電話、”飛ばし”の携帯電話を使って犯行を繰り返す。
下っ端が捕まって、下っ端の携帯電話を解析しSNSで犯罪を指示されていることは分かるかもしれない。
SNSで指示を出した携帯電話の番号も判明するだろう。
しかしその携帯電話を誰が使って、どこから指示を出したのかまではわからない。
尾木ママはそんなことが分かっていないだろう。
～警察の力が及ばない！～
そして尾木ママは、19年11月にフィリピンでかけ子ら36人を拘束した事件にも言及した。
フィリピン入管当局は19年11月、日本の警察当局から情報提供を受けてマニラの拠点を捜査。日本人36人を不法滞在の疑いで拘束した。詐欺の電話をする「かけ子」だったとされる。
拠点にいなかった4容疑者は逃走したが、窃盗容疑などで逮捕状が出され、フィリピンで相次いで拘束された。このとき、事件は解決に近づいたかに見えた。
しかし、日本側が強制送還を求めても、フィリピン当局は同国内で係争事案があることを理由に応じなかった。4人が送還を逃れるために知人らに虚偽の告訴をさせた疑いがある。
日本の警察は、何年も前から「身柄引き渡し条約」のないフィリピンに対して4人を引き渡すよう申し入れしているが断られいたのだ。
尾木ママはこういった事実関係を知って言っているとは思えない。
それでも尾木ママは、日本の警察がフィリピンに行って捕まえればイイじゃないのくらいの感覚なのだろう。
TBS系「報道特集」は、2020年12月12日、ビクタン収容所にいた”韓国人の通報”によって日本人が同収容所で特殊詐欺を行っているとの情報を得て取材をしている。
収容所内の環境について、フィリピンの入国管理局に取材したところ、
「収容所では最高水準のサービスを提供している。職員によると回線状況が悪いため特殊詐欺はできません。麻薬は糖尿病の薬を誤解したのではないか」
と答えている。
収容所内で賄賂を渡せば携帯も使えるしクスリも使えるなんてことがバレたら収容所にとって大変なことになる。
そんなことは絶対に外に漏れないようにするはず。
今回、4人が強制送還されたのは、フィリピンのマルコス大統領来日を前にして日本政府が働きかけた成果だろう。
それがなければこんなにうまくはいかなかったはずだ。
～老害？！～
警察は条約や法律の範囲内で必死で捜査をしている。
法を犯してまで捜査はできない。
今回のルフィら4人の逮捕は政治の力だと思う。
それを警察が捜査を怠ったごとく罵る尾木ママ。
高齢になると、誤った考えであることも気づかず、自分の知識が絶対だと思い込んでいる人が多い。
それを”老害”と呼ぶ。