~同調主義?!~
WBCで快進撃を続ける侍ジャパンの盛り上がりはスゴイし楽しい!
大谷翔平、ダルビッシュ有、吉田正尚そしてラーズ・ヌートバーMLB組の活躍が素晴らしい。
ヌートバーがヒットを打った後にやる”ペッパーミルパフォーマンス”をどの選手もやるようになった。
3月9日のWBC侍ジャパンの初戦、日本VS中国戦を観戦したとき、開始早々で1番バッターのヌートバーが初ヒットを放った。
その時、観客の中でペッパーミルパフォーマンスを真似するものがいた。
その後、侍ジャパンがヒットを打つたびにペッパーミルパフォーマンスをやる観客の数が増えていき、後半にはほぼ観客全員がやるようになった。
それが悪いわけではないが、その場にいるほぼ全員の観客が同じポーズをとることに違和感を感じずにはいれなかった。
冷ややかに見ていた私もやらなければ白い目で見られそうな気がしてきた。
でもこのポーズは嫌いだ。
侍ジャパンは、予選リーグを勝ち抜き準決勝進出を決めた。
どの試合でもヌートバー選手だけではなく、侍ジャパンの他の選手と4万人以上の観客が同じ動きをする。
日本人の同調主義を見せつけられたように思う。
ヌートバー選手専用の応援としてやるのであればイイと思うのだが、選手それぞれ、観客それぞれが個性的なポーズで応援した方が面白いと思う。
~審判が正しい?!~
第95回選抜高校野球大会が18日から始まった。
東北高校の球児たちがペッパーミルパフォーマンスをやって審判に注意を受けたとの報道には呆れた。
日本代表の活躍で広まった”ペッパーミルパフォーマンス”。山梨学院戦で東北の金子和志二塁手が、遊ゴロ失策で塁を得た際に披露したが、すぐさま一塁塁審から注意があったという。試合後、東北の佐藤洋監督は「これだけ日本中で話題になった。なぜダメなのか理由が知りたい」と語っていた。
監督なら自分で考えて欲しい。
「日本中で広まってんだからいいじゃないか」というのか?
侍ジャパンはプロの選手たちだ。
プロは観客やファンがいればこそ成り立つ職業である。
だから野球でファンを喜ばせる以外にもグッズ販売やサイン会などでファンを確保する必要がある。
そしてヒットやホームランを打った後のパフォーマンスもその一つである。
これは観客やファンを喜ばせるためにやっているのだ。
山川穂高の”ドスコイ”パフォーマンスもそうだが、ホームランを打った後、カメラに向かってパフォーマンスをする選手も増えてきた。
それはプロだから許される行為だろう。
相手のエラーで出塁したことを喜ぶのはいいとしても、パフォーマンスまでするとは相手へのリスペクトが足りない行為というほかない。
それを「なぜ悪いんだ」と監督が言うのは情けない。
~WBCだけに!~
そもそもペッパーミルパフォーマンスはヌートバー選手がカージナルスでやっていたそうだ。
ヌートバー選手の所属するカージナルスが2022年夏シーズンの不調時に、キズナー捕手が「We are grinding.」(コツコツ粘り抜こう)と呼びかけたことから始まったと言われてる。
grindには”コツコツ働こう”とか”身を粉にして働こう”などという意味があるそうだが、日本ではコショーを豆から挽くことはポピュラーではないし、日本人にはピンとこない。
ヌートバー選手を始め、侍ジャパンの活躍を鼓舞したり喜んだり、選手たちと観客との一体感という意味では決して悪いものだとは思わない。
ただ、日本人には日本人にあったパフォーマンスを作って欲しいと思う。
ペッパーミルが人気で売り切れの店も出ているというから笑ってしまう。
今では少年野球の児童たちもこれをやっているということを聞くと、”日本人だな~”と残念な気持ちになってしまう。
WBCが終わったらペッパーミルパフォーマンスも終わりにしませんか?