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清野裕彰(東仙台警察官)を襲撃した犯人は!交番襲撃事件が連続する理由は?

~宮城県警仙台交番でまたも警察官が襲われた~ 

また、警察官が襲撃されました。「何故起こるのか?」「防御できないのか?」などについて知人の警察官から話を聞いてきました。今回起きた事件については…

19日午前4時すぎ、仙台市宮城野区にある東仙台交番で、清野裕彰巡査長(33)が「落とし物を拾った」と言って来た男に突然、刃物で刺されました。別の部屋にいた40代の巡査部長が駆け付けると清野巡査長が血だらけで倒れていたため、男に拳銃3発を撃ちました。清野巡査長は仙台市内の病院に搬送されましたが、まもなく死亡しました。男も死亡が確認されています。男はマシンガンのようなものを持っていましたが、本物かどうかは分かっていません。

と報道されました。

殺された清野巡査長は、まだ33歳の警察官です。あまりにも早い死でした。妻子はいたのでしょうか?その辺の情報はまだありません。

清野裕彰巡査長↓

なぜ、清野巡査長は簡単に殺されてしまったのでしょうか?

警察官A~午前4時と言えば深夜、警察官は通常、仮眠に入っている時間帯です。ジャージとかの寝間着に着替えて寝ます。けん銃は交番に備え付けられている拳銃庫にカギをかけて保管します。しかし、来客があれば当然起きて応対しますが、相手を待たせられないので、制服に着替えている暇はなく、拾得物の対応ならばそのままの格好で応対することもあります。

ということは、殺された清野巡査長は拳銃も携帯していなかったということなのでしょうか?それならば突然、男から刃物を突き出されたら防御の方法がありませんね。

警察官B~交番には、来訪者と警察官を隔てるカウンターがあります。通常カウンター越しに警察官は対応しますが、拾得物の書類もそのカウンターの上で作成します。そこで、突然刺されたら、どうしようもありません。また、通常カウンターには、出入りするのに必要な扉があって、カギはかかってないので、誰でも侵入しようと思えば侵入できます。

 誰でも侵入できるというのは不用心ですね。

警察官の用心が足りない?~

6月にも富山県警の交番で警察官襲撃事件があったばかりですよね。警察はもっと、用心する必要があるんじゃないでしょうか?

警察官A~交番勤務の警察官は、通常であれば防刃用のベストを装着しなければならないのですが、仮眠中までベストを着るわけにはいきませんから、この様なことになったんでしょう。富山の事件が起きてからは、休憩中でもこのベストを着用しなければならないようになっていましたが、重いし、夏場なんかはこれをつけているだけで汗びっしょりになります。汗疹(あせも)ができた警察官が増えてみんな不満を言っています。

富山の事件は、警察官が拳銃を盗られ、その拳銃で警察官も撃たれ、近くにいた警備員までこの拳銃で撃たれました。

6月26日午後2時ごろ、富山市久方町の富山県警富山中央署奥田交番で、所長の稲泉健一警部補(46)が男に刃物で刺され、拳銃を奪われた。県警によると、警部補は搬送先の病院で死亡が確認された。男は、約100メートル離れた市立奥田小学校付近で、警備員中村信一さん(68)に発砲し、中村さんも死亡した。

これが富山県警の交番襲撃事件の報道です。この事件は昼の2時ころの発生です。防刃ベストはつけていなかったのでしょうか?

警察官A~普通午後2時なら勤務している時間ですが、この富山の事件までは、外での活動以外は、ベストは外していました。ベストは、布製のベストの中にアルミの鉄板が入っていて、全く風を通さない作りです。しかも重たい。警察官は、早く脱ぎたくてしょうがいないんです。警察は、受傷事故防止ということで教養はしてくれるのですが、そのためにお金はかけませんから。金をかければもっと軽く、涼しいものができると思うんですが。

警察官Aこの事件が起こったので、今後は、仮眠中も防刃ベストを着用するよう指示が出るかも知れません。(笑)そのような指示を出す人は官僚で、現場での経験はほとんどありませんから、防刃ベストを着用することがどれだけ苦痛か分かっていませんから。

 仮眠中までというのは大変ですね。

~警察官は自分の身は自分で守るしかない~

警察官は、自分の身は自分で守らなければならないということですね。

警察官B~もちろんです。しかし、「お金を拾いました」と言って来訪したお客に、警棒を構えて対応するわけにはいきません。そんなことしたら、すぐ、苦情になって、監察に呼び出されて注意を受けると思います。しかし、悪いことを企んでいる奴は、通常、善良な一般市民を装ってから犯行に及びますから、常に警戒しながら来客に対応しなければならないと思います。でもすべてに警戒することは難しいと思います。

富山の事件から2か月ちょっとで仙台の事件です。何故、こんな事件が続くのでしょうか?

警察官B~普通の精神状態であれば、こんな事件を起こせばすぐに捕まることは分かるはずです。こんな事件を起こす奴は、まともな精神状態ではないんです。警察官になって分かったことですが、精神状態のおかしい、いわゆる精神病患者はたくさんいるということです。入院させられても調子が良くなればすぐに社会に出るんです。そして、おかしなことをしてまた病院に入るといた繰り返しです。精神的に病んだ人を社会から隔離する制度を作らなければ、警察官だけでなく一般の方も含めて襲われるケースは減らないと思います。

確かに、日本は、人権を尊重しすぎて、精神疾患のある人でもその人の人権が優先されますから簡単に入院させることはできないと聞きます。その人が、刃物を振り回したりとか、他人に危害を加えるような具体的な行為がない限り拘束できないという話は聞きますね。

~同様の事件を防ぐ方法は?~

今回の犯人は、まだ何者かは発表されていませんが、何が目的だったのでしょうか?富山の事件では犯人は元自衛官で、犯行目的は明らかにされていませんが、多数のナイフやモデルガンを自宅に所持していたそうですから、モデルガンじゃ物足りなくて本物の拳銃を撃ってみたかったのかも知れませんね。今回の犯人もマシンガンのようなものを持っていたそうです。やはり銃というものに興味があって、警察官の拳銃を奪うことが目的だったのかも知れませんね。

今後、この様な事件を防ぐためにどうすればいいんでしょうか?

警察官A~難しいですね。銀行の様に、カウンターを高くしてその上に透明の仕切り版を設けて、カウンターに内カギをかけるなどして他人が交番内に入って来ないようにするということくらいしかないですね。

警察官B~でも、これも来客が警察官を外に呼べば出て行かない訳にはいきませんから、完ぺきではないですね。狂人が警察官を襲おうと考えればどんな方法でもやれると思いますから、絶対安全という方法はないと思います。

確かに、警察官の言う通り、警察官は自分で自分の身を守るしかないということがよく分かりました。突然の来客にも対応できるような方法を考えなければ同様の被害がいつまでも続くような気がします。

 

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