~死ぬ人は相談しない!~
昨日タレントの ryuchell(リュウチェル、本名比嘉龍二、27歳)が亡くなったという報道があった。
何で?どうしたの?病気?
死亡原因は発表しない。
しかし、報道の最後に
「いのちの電話」
の広告が出た瞬間、自死したことが分かる。
芸能人の自死では必ず出てくる「いのちの電話」。
個人的にはまったく意味がないと思っている。
死にたいと本気で思って行動に出る人は正気ではないから自死できるのである。
死のうか死ぬまいか迷っている人は、まず死ぬことはない。
普通の精神状態じゃないから死ぬのだと考えると、「いのちの電話」の番号を調べて”相談してみよう”なんて考える余裕があるはずはないだろう。
~つながらない&有料?~
日本には、「いのちの電話」以外にもたくさんの相談電話がある。
地方自治体がやっているもの、警察がやっているもの、ボランティア団体がやっているもの。
その点、「いのちの電話」は、全てボランティアでやっていることや2年間の厳しい研修を受けなければならないことなど、他の相談電話とは違うことも知っている。
無報酬で他人の相談ごとを聞いてあげること自体とてもじゃないができることではないし立派なことだとは思う。
死のうとするまで思い悩み、何とか話を聞いてもらおうと「いのちの電話」に電話する。
しかし、なかなかつながらないという。
私は、いのちの電話にも見放された。
なんて思う人も出てくるのでは?
それじゃあ意味ない。
yahoo!知恵袋に、こんな質問が
ID非公開さん
2022/5/15 いのちの電話が有料で死にたいです。助ける気有りますか?? |
笑える質問だ。
相談料は無料だが通話料がかかるという。
死のうと本気で思っている人が、電話料金を気にするはずはない。
死ぬ気がないから、将来の電話料金の支払いを考えているのでしょう。
それなら「いのちの電話」ではなくて「Yahoo!知恵袋」で相談してください。
この質問に対する回答が5件。
その1つがこちら。
1150920864さん
2022/5/17 17:13 毎月10日は午前8時からはフリーダイヤルでつながります。 0120-783-556です。 カケホーダイプランが影響してか、通常のダイヤルでは頻回者の回線で 半分くらい埋まるせいか、つながりにくくなっています。 (ただフリーダイヤルはどこの命の電話につながるかはわかりません) |
この回答者は多分、「いのちの電話」の関係者だと思うけど、面白い回答です。
死にたいって思う人が毎月1回の無料電話の日まで待つかね?
下手したら1カ月待ちってことにもなる。
”頻回者”とは何度も繰り返し電話をかけてくるヤツのことだが、どこの相談電話にも常習者が長々と意味不明の電話してきて困らされている実態がある。
こんなヤツは着信拒否してやればつながりにくいという問題はある程度解決するんじゃないか。
~自死を思いとどまらせるため?!~
芸能人の自死の報道の後に出てくる「いのちの電話」の広報を見ると、やはり、”死にたいと思っている人を思いとどまらせるため”に電話して欲しいと訴えているように思うのだが…。
社会福祉法人「いのちの電話」の事務局長へのインタビュー。
―—「いのちの電話」は自殺を考える人に思いとどまらせる最後の砦のようなイメージがあるのですが……。
「死にたい」という相談も寄せられますが、私達は自殺を考えている人に相談対象を限定してはいません。相談件数のうち、平均すると月の12~13%くらいが自殺傾向のある方からの相談です。
まだ自殺を考えるまでではない悩みだとしても、それがいつ、どんなきっかけで最悪な状況になるか、誰にもわかりません。
自殺を考えている人だけを対象にしていないということは一般の相談電話と変わらないということなのか?
だとすると「いのちの電話」という名前は誤解されるのではないか。
”命を守るため、自死を防ぐため”の相談電話というイメージだったが、実際は違うということなら、自死報道の後に広報する意味はないではないか。