～安ければイイ？！～
以前、車検が安いと知人から勧められて、ビッグモーターで車検を受けたことがある。
確かに安かったのだが、車検は安ければイイという問題でもない。
自分で車検場に車を運び車検を通せば安く上がる”ユーザー車検”とういう方法があることは知っている。
しかし、面倒くさいし、自動車に関する高度な知識もないから不安。
だから信用のある業者に車検を依頼するのだが、ディーラーに頼むと高すぎる。
でも安いのも信用できない。
その後、ビッグモーターで車検を受けなかったのは、
ちゃんとやっているのか？
いい加減な車検してるんじゃないか？
という不安があったからだった。
ビッグモーターのデタラメぶりが報道されるたびに、やっぱり車検を受け続けなくてよかったと思う。
～組織的詐欺！～
ビッグモーターは、
自動車保険の水増し請求
工賃の不正請求
オイル交換の偽装
不正車検
など次から次へと不祥事が明るみになってきた。
”オイル交換の偽装”って何？
オイル交換してないのに「交換しました」って顧客にウソを言うってことか？
それともオイルの代わりにてんぷら油とか？
いや、これ、いくら車の知識がない人でも、オイル見確認したらバレそうなもんだけど…。
オイル交換してすぐにオイルの色や量を確認する人はいないか。
”高級モデルのタイヤに取り替えた”とウソをついて安価なタイヤとの差額を利益にしていたとも報じられている。
マジか？
でもタイヤのメーカーや商品名はタイヤ自体に刻印されているし、ウソついてもバレるだろう。
女性なんかはそこまでの知識がないからダマされるのかもしれない。
報道されていること全部「詐欺罪」だよ。
会社ぐるみでサギをやっていたとなれば、「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」の「組織的詐欺罪」となり1年以上の有期懲役という、とても重たい犯罪だよ。
”買取台数日本一”とかいって宣伝している会社が組織的詐欺とは、怖いというしかない。
”買取台数日本一”も作り話なのか？
これら報道を無視し続けていたビッグモーター社は、今年1月30日、特別調査委員会を設置した。
その結果が、この度報道されているように、
修理件数の4割強で不適切と見られる行為が見つかるなど、組織ぐるみ不正だった疑いが強まっている
というのだ。
～嘘つき！！～
以前からビッグモーターに関する報道はいくつかあった。
2016年12月4日、産経新聞が、ビッグモーター社内で自動車保険の契約について月間目標額が定められ、目標を下回った販売店の店長が上回った店長に現金を支払う慣行があり、会社側は各店舗の配分表を作成しつつ、店長間のやり取りを黙認していたと報じた。
これについて会社側は、
「分配について社内に規定はなく、会社と関係なく店長間で慣習的に行われていた」
と、
会社は一切強制していない、店長間で勝手にやっていた
的なことを言っていたが、
2017年2月26日、同じく産経新聞が、関係者の話として2015年6月に全社員宛てへ送られた兼重社長名での社内メールに「保険選手権大会に関して」とのタイトルで「罰金を払うことは、店長としての仕事をしてないということだ！」「罰金を払い続けて、店長として（中略）恥ずかしくないか！」「過去に（達成可能な）1人当たりの増収額を全店長に質問したところ、50万円なら可能というのでそれなら25万円なら間違いないねということで月額25万円を基準にスタートしました」との記載があり、兼重社長自身が設定に関与したことを示す内容があったと報じた。
俺は知らん、店長が勝手にやっていたなんてよく言えたものだ。
社長自身が嘘つきと思われても仕方ない。
今年に入り、複数の店舗において、民間車検場としての適切な検査を実施していないことが相次いで発覚して国土交通省から行政処分を受けたという。
ビッグモーター社は、社長兼重宏行（1951年9月13日生）が1076年に山口県岩国市に中古車販売店、兼重オートセンターを創業したことから始まった。
社長が独立したのは25歳ということになるが、そこから全国規模の大会社になった。
中古車販売業者なんて星の数ほどあるし、山口県の岩国市という片田舎で若い社長がここまで大きな会社に育て上げるためには普通のことやってても無理だろう、なんて思ってしまう。
～穴あけ動画！！～
工場長が、”穴あけ指導”するという動画が拡散されている。
客のタイヤに穴をあけて工賃を水増ししていたというから驚きだ。
「不正を告発した理由は、どれだけ上に意見を伝えても改善する気配がなかったからです。特に『穴あけ』を指示されたと時には、そこまでやるかと驚きを隠せませんでした。何か起きた時に、私の独断で穴あけを行ったとされないように、証拠として撮影しました」
工場長が会社を信頼していないのだからヒドイ会社であることは間違いない。
だけど、この車溝もないし、穴をあける前に、タイヤ交換を勧めた方がよくない？
まあそれでもネジをドライバーで押し込み穴をあけていることは間違いないようだが、こんなことまでしていたのかと驚く。
保険金の水増し請求とは、
関係者によると、追加報告の中で、ドライバーで車体に傷をつけたり、ゴルフボールを靴下に入れて振り回して車をたたくなど、悪質な行為があったと指摘されているという。
交通事故を起こすと加入している任意加入している損害保険会社が修理費を確実に支払ってくれる。
ほとんどは修理業者の言いなり、言い値で支払う。
事故当時者が保険会社に電話して近くの代理店などが現場にかけつけた場合には代理店の人は写真撮影しているが、事故を起こした直後に当事者本人が破損部位を写真撮影するなんてことはまずない。
～終わった！～
ビッグモーターは、破損して修理依頼のあった事故車両をさらにキズつけてより多くの修理費を請求していたのだ。
バンパーだけが破損した場合にドライバーで車体にキズつけたりしていたというのだろうか？
それを写真に撮ってこれだけのキズを修理したって保険会社に見せていたんだろう。
”ゴルフボールを靴下に入れて振り回す”なんて手の込んだことをしなくても固いもので叩いて傷をつければよさそうなものだが、そこには素人には分からない、保険屋が見ても不自然に思われない、技術的なキズの作り方があったのだろう。
いやそれにしても”怖い”としか言いようがない。
車の販売や修理、車検など、車に関することは全てやっているビッグモーターだけど、どれもこれも顧客との信頼関係がなければ成り立たない商売だ。
これだけのことが明るみに出たらもうヤバイ。
これから信頼を取り戻して業績を回復することは不可能だろう。
ビッグモーターは終わったな！