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プレミアム商品券の仕組みとは!経済効果はない?低所得者には買えない!

~プレミアム商品券とは?~

自民党は、アベノミクス政策の結果により日本の経済は上向いているかのような発言を繰り返していますが、株価は上がれど庶民の生活は良くなりません。そんな中、安倍政権は来年10月には消費税を10パーセントに上げようとしています。その中で国民の不満を和らげるために導入しようとしているのがプレミアム商品券です。プレミアム商品券とは、2万5千円の額面の商品券を2万円で購入できるという仕組みなのです。単純に1世帯あたり5千円を配ればよいだけの話のような気がします。

しかし、現金5千円を配っても消費に回らない可能性があるため、商品券という形にして、商品を購入しなければ使い道がないようにしているということでしょう。しかし、お金のない庶民は、2万円を出すことがつらいと思う人も多いと思います。特に欲しいものがないのに、5千円得する商品券を手に入れるため2万円を支出しなければならないのです。

2万5千円以上の何かを購入したいと思っている人が、2万円出して2万5千円の商品券を購入し、その商品券で商品を購入する場合には少しお得感があります。しかし、何か購入したいと思っている人は、プレミアム商品券がなくても買うでしょう。

~政策がセコ過ぎる~

プレミアム商品券というのはプレミアムというほどのありがたみはないような気がしますし、やっていることがセコイ感じがします。消費税を10パーセントに増税した際に、落ち込むと予想される消費行動に対して、プレミアム商品券で少しだけお得感を出し、消費の落ち込みを押さえようとしているわけです。

政策がセコ過ぎるんですよ!もっと派手にやるべきです。こんなことをしたって野党からバラマキ政策だと批判されるだけで大した効果は望めるはずもありません。

政府紙幣」で一人50万円くらい渡せば消費は活発化し日本経済にも好影響を及ぼすと思います。どうせやるならばこれくらいのことをやる度胸が政府には必要だと思います。

~政府紙幣を発行せよ~

お金は、日本では、日本銀行が日本銀行券として千円札から1万円札までを印刷して発行しています。日本銀行とは別に政府自らが発行する紙幣が「政府紙幣」です。明治時代には、少額な政府紙幣が何度か発行されているのですが、それが経済的にうまく回らなかったそうです。

それは紙幣が50銭程度の少額だったからだと思いますし、明治時代には現代ほど多種多様な商品はなかったでしょうから、生活必需品の購入に回ったのではないかと考えられます。なお、この政府紙幣は昭和28年まで通用していたそうです。現代では、化粧品や衣類、ネットゲームの課金など欲しいものはたくさんあります。何もしないで50万円もらったらお金を使わない若い人たちも使うでしょう。

中には貯金する人もいるかも知れませんが、そんな人たちはどんな政策をしようが貯金をしてお金を使わない人たちですから、そんな人たちに消費行動を期待しても仕方ないので、どんな経済政策をしても効果がないはずです。でも日本国民の大半は、欲しいものがあってもお金がないので購入できないという人たちです。

~「コドモノミクス」の効果は遠い将来の話~

国民民主党の共同代表の玉木雄一郎が、3人目以降を出産した家庭に1000万円を給付する「コドモノミクス」という少子化対策を主張しました。これは関西テレビの「そこまで言って委員会」で、明治天皇の玄孫である竹田恒泰が以前から主張していた政策です。これは少子化対策としては素晴らしい政策です。1000万円をもらった家庭の子供たちが将来税金を納める労働者になるのです。その子供たちが一生涯で納める税金を考えたら1000万円なんて安いものだというのです。同感です。

玉木共同代表は、竹田恒泰の主張を真似てこの様な主張をしたのでしょう。しかし、それは遠い将来に向けた政策で会って、近未来の経済政策ではありません。これまで4人も5人も子供を育てて大学に進学させた家庭では、現在が貧困なのです。まず、そういった家庭に、子ども1人当り100万円でも配るような政策を行えば、とりあえず消費行動が拡大し、日本経済に好影響をもたらすと考えます。

40年も前になるでしょうか、田中角栄総理大臣による「日本列島改造論」のように、高速道路や新幹線の整備を進め都市と田舎の物流がスムーズになり、国民の所得も倍以上に上がりました。功罪はありましたが、日本国民が生き生きとして国民全中流階級社会となったのです。

プレミアム商品券のようなセコイ経済政策では焼け石に水です。もっと大胆な経済政策をして欲しいものです。

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