事件

煽り運転で瀧下秀樹(北海道)が逮捕!暴行罪適用?煽られる側の対策は?

~あおり運転の容疑者は職業運転手!~

北海道小樽市の国道で煽り運転をしたとして10日、札幌市の瀧下秀樹容疑者(35歳)を逮捕しました。瀧下容疑者は、今年8月、小樽市張碓町の国道5号で車を運転中、50歳代の女性が運転する軽四乗用車を約2キロにわたって追走し、車を著しく近付けたり幅寄せをするなど、あおり運転をした暴行の容疑が持たれています。

警察は約2キロにわたるあおり運転について、非常に悪質な行為を執拗に行ったと判断し、「暴行罪」を適用して瀧下容疑者を逮捕しました。あおり運転に暴行罪が適用されるのは北海道内では初めてです。警察によりますと、瀧下容疑者は「わざとではない」などと容疑を否認しています。

氏名 瀧下秀樹(たきしたひでき)

年齢 35歳

住所 北海道札幌市

職業 トラック運転手

しかし、このあおり運転の動画が出回っていますので、それを見ればわざとやっていることは誰にでもわかることとですよね。しかも、瀧下容疑者は職業運転手であるトラック運転手ということです。こんな人が職業運転手をしていること自体問題ですね。

~あおり運転が暴行罪?!~

でもあおり運転が暴行罪ってどういうこと?体に触れてもいないのに?あおり運転が暴行罪になる根拠となっている判例です。

東京高裁昭和50年4月15日判決です。

 本件のように、大型自動車を運転して、傾斜やカーブも少なく、多数の車両が二車線上を同一方向に毎時50~60キロメートルの速さで相次いで走行している高速道路上で、しかも進路変更禁止区間内において、いわゆる幅寄せという目的をもって、他の車両を追い越しながら、故意に自車をその車両に著しく接近させれば、その結果として、自己の運転方法の確実さを失うことによるとか、相手車両の運転者をしてその運転方法に支障をもたらすことなどにより、それが相手方に対する交通上の危険につながることは明白で、右のような状況下における幅寄せの所為は、刑法上相手車両の車内にいる者に対する不法な有形力の行使として、暴行罪にあたると解するのが相当である。即ち、被告人としては相手車両への接触・衝突までを意欲・認容していなかったとしても、前記状況下において意識して幅寄せをなし、相手に対し嫌がらせをするということについての意欲・認容があったと認定できることが前記の通りである以上、被告人には暴行の故意があったと言わざるを得ないのである。

~暴行罪とは?~

刑法208条 暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかった時には、2年以下の潮汐若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

「暴行」とは、身体に向けた有形力の行使を言いますが、有形力とは物理的な力のことで、一般的には殴る、蹴るなどがこれに当たります。しかし、有形力の行使は人の身体に接触する必要はなく、例えば、被害者を殴る振りをした場合に被害者が殴られることを避けようとして壁に頭をぶつけて負傷した場合など、殴る振りが有形力の行使とならなければ殴る振りをした犯人に責任がなくなります。

被害者の負傷は犯人が殴る振りをした行為が原因であることは明らかで、殴られることを避けようとした被害者が負傷したのですから、その因果関係は明らかです。よって、犯人の手が被害者の身体に接触しなくても有形力の行使があったとみるべきだということです。

他に、人を狙って石を投げたがたまたま当たらなかった場合。脅すつもりで短刀を振り回す行為。嫌がらせのため並走中の自転車に幅寄せした場合などがあります。

これでお分かりと思いますが、犯人が被害者の車両に自己の車両を衝突させる故意はなくても、被害車両に幅寄せをして嫌がらせをする故意があったのであればそれは有形力の行使とみなし、暴行罪が成立するということなのです。ですから、幅寄せされた被害車両がそれを避けるためにガードレールに接触するなどして負傷した場合、暴行の結果として負傷したとみなされ、傷害罪が成立するということになります。

今回は、被害者がスマホで録画していてその画像が証拠になり立件することができたのでしょう。運転手一人であおり運転され、恐怖心を覚えればスマホで録画する余裕はないでしょう。車の前方後方にドライブレコーダーを設置していれば証拠を残すことができるでしょう。録画画像がなければ目撃者でもいない限り、あおり運転を暴行として立件することは難しいのではないかと思います

~あおり運転する奴は相手が弱者と分かってからやる!~

あおり運転する奴は、まず、煽ろうとする相手がどんな人間か見定めてからやっているのです。分かりますか?煽った相手が暴力団や怖いお兄ちゃんなら煽りませんよ。まず近づき、並走し、弱そうな高齢者や女性、又は弱そうな男と見定めてからやっているのです。それを確認しないであおって、怖い相手だったらできませんよね。そんな卑怯な奴があおり運転をしているのです。

~あおり運転される人もその理由を考えるべき!~

あおり運転をするような人は馬鹿です!しかし、運転していて腹が立つ運転手がいることも事実です。法定速度の道路を40キロくらいでトロトロと走りながら信号の直前でスピードを上げて黄色信号で通り抜け、後方にいた自分が信号待ちになってしまうことや、普通車が余裕をもって離合できる道路で、対向車が左に寄らず衝突しそうになっているのに知らん顔して通過する奴。ほとんどがおばさん達です。煽るだけじゃ足りないくらい腹が立つこんな運転手はたくさんいます。

下りて行って一言文句を言いたくなることはよくあります。こんな運転手は自分のことしか考えていないわがままな運転手だと思います。

これをいちいち警察に通報する気にもなりませんが、何か良い方法はないものでしょうか。こういったことに我慢できる人は普通の人なのかも知れませんが、こういうことに我慢できずにあおり運転する人はよっぽど気が短い人なのでしょう。煽られる人も自分に非はなかったのか考えるべきだと思います。そういう思考がなければ迷惑運転する人はつまで経っても迷惑運転をし続けるのではないでしょうか?

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