事件

内田正人前監督が解雇無効訴訟!逮捕の可能性なし!警視庁立件見送りはなぜ?

~日本中が内田前監督、井上前コーチを悪者と決めつけた!~

今年5月、日本中を騒がせた日本大学アメリカンフットボールチーム「フェニックス」の悪質タックル問題。マスコミ、そしてそのマスコミの煽動に乗った日本国民は、全て宮川泰介選手の一人会見を信用し、いや、必要以上に信用してしまい、内田正人前監督や井上奨前コーチを悪者にしました。

その結果、内田前監督と井上前コーチは日大の第三者委員会による検証の結果、前監督、コーチが宮川選手に「相手チームのQBにけがをさせるよう指示した」と認定し、2人をクビにしました。また、関東学生アメリカンフットボール連盟も日大のアメフト部の公式試合出場停止としたのです。

ワイドショーのコメンテーター達も全て「監督、コーチが悪い」という風潮に国民を導き、それを日本国民が信用して内田監督と井上コーチが相手チームの「QB(クウォーターバック)を負傷させろ」と指示したことが明らかであるかのように報道しました。

~警視庁は監督コーチからの指示はなかったと断定!~

しかし、この度、捜査をしていた警視庁は、傷害罪で刑事告訴されていた日大の内田前監督、井上前コーチについて宮川泰介選手に対し、相手を負傷させる危険なタックルをするよう指示した事実は認められなかったと判断したのです。

警視庁は、捜査一課の殺人事件担当や課内のアメフト経験者、競技場を管轄する調布署員からなる特別捜査チームを編成。アメフト部の関係者や競技の専門家ら200人から事情聴取をしたほか、試合を複数の角度から撮影した動画を解析。記者会見などでの関係者の発言についても裏付け捜査を行った。

としています。これだけの捜査を尽くしても監督コーチの「ケガをさせろ」という指示はなかったと断定したのです。そうであれば宮川選手がウソを言っていたとは言いませんが、勘違いしていたとしか言いようがありません。

~宮川選手は追い詰められていた!~

日大は、宮川選手の会見を信じ、マスコミの報道を信じた結果、内田前監督と井上前コーチを除名処分としたのです。私は当時から「宮川選手の記者会見だけですべてを判断するな!」と主張してきました。

宮川選手による反則タックルが連日、報道されて数日後、宮川選手が突然、記者会見に臨みました。背広にネクタイ姿、そして坊主頭、学生らしさを感じる好青年という印象を受けた方が多かったでしょう。しかも「どんな理由があれ、やった自分が悪い」と言って、監督、コーチを直接批判しなかった態度に国民は信頼感を持ってしまったのです。

反則タックルの動画が度々テレビで流され、宮川選手はいてもたってもいられなくなり、精神的におかしくなっていたのではないかと感じました。宮川選手も人間です。何故、自分があのようなことをしたのかと後から考えても分からない。色々考えた挙句、監督コーチが言ったじゃないか。人間、自分を正当化するために他人を悪人にする。「あいつがあんなことを言わなかったらおれはそんなことはしなかった」と・・・。

誰にでも経験があることではないでしょうか?宮川選手は、練習試合でも使ってもらえなかった。俺はアメリカンフットボールをするために日本大学へ進学した。ここでアメリカンフットボールをあきらめたら俺は何のために日大へ来たんだ。お父さんお母さんに無理をさせて私立大学へ進学させてもらったんだ。当時、宮川選手は必死で「自分を使ってくれ」と望んだのでしょう。

何としてでも監督コーチに自分の存在を認めてもらう。井上コーチが言った「1プレイ目でQBを潰せ」という言葉。追い詰められた宮川選手は、この言葉を「相手にけがをさせろ」と理解したのです。

しかし、井上コーチは記者会見で「ケガをさせろという意味ではなかった」と釈明してます。スポーツの世界に相手にけがをさせろ等と指示するコーチがいるはずはありません。

~日本中が宮川選手に共感同調した!~

しかし、宮川選手の真摯な記者会見で、日本国中がコーチが「そんなひどいことを言ったんだ」と信じてしまったのです。それは、「どんな理由があれ、やった自分が悪い。」と言って監督コーチを批判しなかった態度に日本国中が共感同調してしまったのです。

定期戦当日、宮川選手は、「『やらなければ後はない』と思った」と話し、メンバー表にやっぱり自分の名前が無かったので、監督に「『QBを潰しに行くので使って下さい』と言った」のでした。

これに対し、「監督は『やらなきゃ意味ないよ』と言った」と宮川選手は話しましたが、監督は記者会見で、「確かに宮川選手が自分の所に来た」と話し、「宮川選手が何を言ったのか分からなかった。」と話していたのです。使おうとしなかった宮川選手が自分のところへ来て、「やります」と言ったから「やれ」と言ったというレベルの話です。

宮川選手に対して、監督として「何のこと?」とは言えませんよね。やるしかないよという言葉は、宮川選手が「やります」と言った言葉に対する単純な返答だったのではないでしょうか?

宮川選手が反則タックルを実行するに至るまで、日本選抜からも外され、練習からも外され、このままではレギュラーの座さえ危ういという精神状態で、精神的にも追い詰められていたのです。人間追い詰められたら何をするか分かりません。「手負いの獅子」よろしく、人間追い詰められたら必死に反撃をする行動をとったのではないでしょうか?

追い詰めた監督やコーチの責任はあるでしょう。しかし、宮川選手が当時、正常な判断ができる状態であったか否か、誰にも分かりません。

世論を騙るマスコミが、一様に「宮川選手の記者会見は真摯な態度で立派だった」と評価しました。

しかし、翌日の監督コーチの会見は宮川選手の話とは矛盾しており、「信じられない」と監督コーチの批判ばかりでした。ジャーナリストならばもっと冷静に真実を見抜く力を養うべきです。日本中が宮川選手の真摯な態度を信じ込み、宮川選手の言っていることが真実だと決めつけてしまったのです。

日本国民は自分で考えるよりもマスコミ報道を信じる人がほとんどですから、少なくともマスコミが、国民が喜ぶ報道をするのではなくて「真実は何か?」についてしっかりと報道してもらいたいと思います。

~宮川選手の不審な言動!~

宮川選手の会見の中で私が重要視したのは…

コーチからは「潰せ」という言葉だったと思うが、上級生から「秋の大会でQBがケガをすれば得だろう」と言われたので、ケガをさせろと捉えた

という言葉です。宮川選手はこの記者の質問に対する回答までは、「『秋の大会でQBがケガをすれば得だろう』と井上コーチから言われた」と話していたのに、この記者からの質問には「先輩が言った」に変わったのです。何が真実かを判断する根拠は、それを証言する者の姿勢態度で決せられるものではないということです。そんなことだけを見て物事を判断すれば物事の真実を見誤るのです。

~マスコミに対する損害賠償請求をすべき!~

 

今回警視庁が傷害罪で刑事告訴されていた日大の内田前監督と井上前コーチについて、「宮川選手に対し、相手を負傷させる危険なタックルをするように指示した事実は認められない。」と判断したのですから、そういう事実はなかったにも関わらず、日大や関東アメフト学連は、指示があったと認定してしまったのでしょうか?

世論によって叩かれ、濡れ衣を着せられた内田前監督、井上前コーチを日本大学は見放しました。彼らは収入を絶たれ、生活さえも苦しくなっていったはずです。今回これだけ警視庁が捜査しても、チーム内から監督コーチが「QBを怪我させて来い」と指示した事実は確認できなかったのです。内田監督や井上コーチの職業を奪ったのはメディアです。

内田前監督は、自分を懲戒解雇した日大の処分を不服として解雇の無効を求める訴えを東京地方裁判所に起こしていることが分かりました。内田監督を解雇した理由は、当時、大学の第三者委員会が、現場にいた他の部員の証言などを有力な根拠として前監督らの反則行為が行われたと認定したのですが、捜査関係者によると、この部員は、警視庁の調べに対し、

タックルした選手を守るために実際に聞いていない証言をした。

という趣旨の話をしているというのです。これを証言した選手もマスコミの煽動を受けた一人です。内田前監督と井上前コーチはマスコミに対して損害賠償請求をするべきです。監督コーチをクビにした日大もメディアの論理を信じてしまったのです。

 

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