~年賀状は新年のお祝いのあいさつです~
毎年の年末には「年賀状書いてなかった!早く書かなきゃ!」とせかされますね。年賀状って書かなければいけないものなのでしょうか?年賀状って本来、新年のお祝いのあいさつですよね。
でもほとんどの人は12月中に書いて郵便ポストに投函してしまいます。新年になって元旦に、年賀状相手に届いたかな?って考える人は少ないでしょう。逆に親戚なんかは、年賀状出したのに、一緒に実家で会ってるなんてことがあります。年賀状が新年のお祝いのあいさつにはなっていないような気がします。
年賀状は日本人の義務みたいな意識を持っている人が多く、書きたくもないけど書いておこうと思いながら描く人が多いですね。昔の人は、「俺は年賀状200枚出したぞ」等と記録を作って自慢している人までいました。
そんなに付き合いもないのに、同じ会社だったからとか、同じ学校のクラスだったとか何か理由をつけて年賀状を書きたがる人がいます。義務の様に、来たら返さなければならないと考える人もいますから、もらう側からすればとても迷惑な話です。
来年から年賀状のはがきの値段が52円から62円と一気に10円も値上がりしてしまいます。2枚で124円、100枚で6,200円ですよ!
~「年賀状やめます」と一言書いてやめよう!~
最近では「終活年賀状」と言って、
皆様と交わして参りました年賀状ですが、誠に勝手ながら今年をもちまして書きおさめとさせていただきます。
と書いて送る方が増えているそうです。
年賀状を終える理由には、「高齢になったので」が多いそうですが、年賀状なんて高齢になったって書けるでしょ!あまり付き合いもなくなった人に書くのがおっくうになっただけの話なのでしょう。毎年、年賀状を書くときに、「この人とは疎遠だし」とか、「ほとんど付き合いもなくなったし」等と考えて、出そうか出すまいかと迷うことがよくあります。
そんな相手は、多分相手方も同じように思っているのです。出すから返ってきちゃうのです。
~出さなければ来ませんよ!~
私などはこれまで中学校時代の親友2人にしか年賀状を出したことはありません。しかし私の家族は大変です。年末になると沢山の年賀状を購入して、出すべきか出さざるべきかを迷いながら書き、新年になると「〇〇さんから来てる。年賀状まだ残ってる?」などと言う会話が毎年行われています。
書かなければ来なくなるもんです。私には、2枚の年賀状以外はほとんど来ることはありません。新たに来た年賀状も書かずにいれば翌年からは来なくなります。だからと言って、「あいつに年賀状出したのに返ってこない!」と腹を立てる人もいないと思いますよ。
~時代の変化とともに習慣も変わるべき!~
そもそも年賀状というのは、明治時代に郵便局が売り上げを伸ばすために始めた制度と聞いたことがあります。その後、「お年玉付き年賀はがき」などができて、さらに売り上げを伸ばすための工夫がされてきました。年賀状という習慣ができて、100年以上も経っています。
昔、携帯電話も固定電話もなかった時代から続いているものです。本当に新年のあいさつがしたいのであれば携帯電話で、「あけましておめでとう。元気にしてる?去年はたいへんだったのよー。」と話せなばいいじゃないですか?!年賀はがきの販売数も2000年頃をピークにどんどん減少しているそうです。
「電話をかけるほどの付き合いではないし」、「電話をかけるのは気が引けるし」というレベルの人たちに年賀状を送っているのでしょう。電話をかけるのも気が引けるような相手ならば、年賀状なんて書く必要もないんじゃないですか?時代の変化とともに、日本人の習慣も変化しています。親しい間柄であれば電話をかけたり、メールしたりでいいんじゃないですかね。
それでも書きたい人は、去年も来たから今年も出そうではなくて、この人には出したいなと思う人を選んで出してください。
日本人は相手の気持ちを思いやる人が多いため、選ばずに出すと「今年も来たから仕方ないから出そう。」と考える人が多いのです。でも、それって本当は迷惑なのです!