事件

北朝鮮工作員が詐欺で書類送検!藤本健二との関係は!逮捕された?

~北朝鮮工作員を詐欺罪で書類送検~

今年6月、千葉県警が北朝鮮工作員の男(65歳)を詐欺の疑いで書類送検していたことが分かった。詐欺の疑いで書類送検されたのは埼玉県に住む朝鮮籍の男で、2016年11月、成田空港の免税店で、知人の日本人に、別の日本人名義のクレジットカードを使わせ、化粧品などを大量に購入させた疑いがもたれているということです。

捜査関係者によると、この工作員が成田空港で購入した化粧品などを、中国の北京などを経由して北朝鮮へ不正に輸出していた疑いもあるという。

この男性は、金正日総書記の専属料理人だった藤本健二氏に金正恩党委員長のメッセージを伝えていた工作員とみられ、捜査当局が日本での工作員のキーマンと見てマークを続けていた人物です。

との報道がありました。

~なぜ逮捕しないのか?~

北朝鮮の工作員が詐欺を働いたのに、なぜ身柄を拘束しないのか不明です。

詐欺は、懲役10年以下の重大犯罪です。工作員本人が手を下したのではなく、知人の日本人に指示又は依頼して他人のクレジットカードで商品を購入させたのであれば、詐欺の教唆又は、共謀共同正犯になります。どちらにしても実行犯と同等の処罰を受けることになるのです。

詐欺罪は罰金刑もありませんから、公判を経て実刑又は執行猶予となるはずです。無罪となれば話は別ですが、無罪になるような事件を書類送致するはずもありません。

ただ韓国の中央日報の記事だけは「逮捕された」と書かれているのですが、どちらが本当なのでしょうか?日本のマスコミが書類送検と書きながら中央日報だけが逮捕と書くのは単純なミスだとは思えません。

公安当局は、1年半の捜査を経てやっと書類送検したということで、捜査員もかなりの苦労があったと考えられます。

しかし、その氏名も公表しないし、逮捕もしていないのです。これは不思議です。可能性とすれば、公安当局がこの男を二重スパイに仕立て上げたということが考えられます。

もう一つはただ単に「この男の命が、他の北朝鮮工作員から狙われるという危険性」です。この男の命が狙われるのであれば、逮捕して身柄を拘束し、拘置所に入れて身柄の安全を確保すればよいのですが・・・・。不思議です。

名前を伏せても工作員の間では、この報道記事を見れば誰が検挙されたか分かるはずですから、この工作員が検挙されたという情報は金正恩まで伝わっているはずです。となると、二重スパイに仕立て上げるのは無理ということになります。この記事は共同通信を始め多数のメディアが報道してますが、この不自然さを報道しなければメディアとしての意味がないように思います。

~藤本健二は何者か?~

この工作員が、金正恩の父親の金正日の専属料理人であった藤本健二氏が2012年と2016年に計3回の訪朝に同行するなど関与していたことを認め、「本国に指示を受けた」と説明していることが捜査関係者の取材で6日分かった

との報道もされました。

藤本健二氏と言えば以前、テレビにもたびたび出演し、「金正恩の料理人をしていた時、幼い正恩とよく遊んでいた」という話もしていました。藤本氏の話で最も興味深かったのは、「訪朝した時、深夜、金正恩が一人で車を運転して僕を迎えに来てくれた」と話したことでした。本当か?と思いました。

 藤本健二 71歳?

藤本健二という名前は本名ではなくペンネームだそうです。藤本氏は、2年くらい前に訪朝した後、「所在不明となった」と報じられていましたが、その後、「平壌でラーメン屋をやっている」と報じられました。ネット上では…

藤本氏は、北朝鮮で藤本氏と会った日本人の話として、平壌で日本料理店を経営しているとのことで、店名が「たかはし」というそうで、本名は高橋ではないかという噂もあります。その店で寿司を握ったり、ラーメンを作ったりしているそうです。

まだ、北朝鮮がミサイル発射実験などを繰り返していた頃、藤本氏がテレビに出て、「何故、日本政府は日朝友好のために自分を使わないのか」と話していたことがありましたが、日本では良い仕事を見つけられずに、金正恩を頼って平壌に戻ったのかもしれません。また、藤本氏には北朝鮮に妻子がいるそうで、2001年当時の家族の写真も公開されています。

藤本氏は、1989年に民謡歌手だった厳正女(オム・ジョンニョ)と結婚し、2人の子供をもうけていることが分かりました。ネット上の写真では、奥さんも美人で、子どもさんも可愛く写っていますが、長男は当時11歳、長女は9歳となっています。

しかし、長男は、2012年に心臓発作で亡くなったとされています。ということは、藤本氏は現在平壌で妻と長女と3人で暮らしているのでしょうか?

あれだけ日本のメディアに出演していた藤本氏。今は、北朝鮮に戻って飲食店経営をしているというのは不思議ですね。また、日本でも北朝鮮の工作員と接触していたのですから、藤本氏は何者なのだったのでしょう。実際は、北朝鮮の工作員で、元金正日の専属料理長をしていたことを看板に日本政府の懐に入ろうとしていて、失敗し北朝鮮に戻ったのかもしれないという疑いさえ持たれます。

~金正恩と北朝鮮に帰る約束をしていた?!~

2016年、藤本氏が平壌へ帰る途中、そこまで言って委員会にも出演している週刊現代特別編集委員の近藤大介氏との北京での対談で、

 オレは来年70才だからな。長年の夢を実現するのさ。ついに時がきたってわけさ。平壌に俺の店をオープンさせるんだ。

と話しています。藤本氏は、自身の著書の中で「『北朝鮮に戻ってくるという約束を守らないか』という金正恩の話を聞いた」と書いているそうですが、警察はその人物がこの工作員とみているとのことです。

藤本氏は、金正日の専属料理長を辞めて日本に帰国する時に金正恩と北朝鮮に帰ってくることを約束していたということなのでしょうか?

そして、ついに、約束通り2016年に北朝鮮に戻り、自分の夢であった自分の店を平壌にオープンさせたということなのでしょう。しかし、一国の独裁者が、工作員まで使って伝言するのにはそれなりの理由や必要性があったからだと思います。

金正恩が幼い頃に仲が良かったという理由だけで、藤本氏が北朝鮮に戻ってくるように工作員に伝言させたということは考えられません。藤本氏を北朝鮮へ戻らせる何らかの必要性があったはずです。

~工作員を利用して拉致被害者を取り戻せ!~

検挙されたこの工作員は今後どのような処分を受けるのでしょうか?通常であれば、逮捕され起訴され、有罪となれば日本国内で懲役刑を受け、その後は北へ強制送還ということになると思うのですが・・・。ひょっとしたら、政府はこの工作員を軟禁状態にしていて、拉致被害者との取引に使おうとしているのかもしれません。スパイ天国と言われる日本にはまだまだ北朝鮮の工作員たちが暗躍しているはずです。どんどん捕まえて、捕まえた工作員と拉致被害者の取引を行って欲しいものです。

-事件
-, , , , , , ,