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新潟女子殺人事件犯人は近所の男?ピンクの傘報道は警察の捜査妨害!

 

  • 直ちに捜索を開始したのか?

新潟市西区のJR越後線の線路内に、近所に住む私立小針小学校2年生の大桃珠生(たまき)さんの遺体が発見された事件で、11日、新潟市内で珠生さんの通夜が営まれた。

報道では、犯人が珠生さんを窒息死させた後に、線路上に遺体を遺棄して列車と衝突させたとされている。事実だとしたら残虐かつ大胆な犯行である。

 珠生さんが小学校を出たのが5月7日午後3時ころ、珠生さんの保護者から「娘が戻らない」と小学校が連絡を受けたのが午後4時20分ころ、保護者から新潟西警察署に届け出があったのが5月7日午後5時ころである。

警察では、届け出を受けて直ちに捜索したのかどうか?5月の5時ころ、雨天でもまだ明るい時間。小学生が帰宅前に寄り道して友達と遊ぶことはあるでしょうし、警察も保護者からの届け出を受けて直ちに「犯罪に巻き込まれた」「事件性がある」などという判断を下すことはないでしょう。直ちに警察官を動員して付近の捜索にあたったとは考えにくいと思います。

しかし、その40分前に保護者は、小学校に届け出ている。小学校ではどうだったでしょうか?まだ明るい午後5時、学校の先生たちが「大変だ!」と言って珠生さんを探す時間でもない。実際に小学校関係者や警察が本格的に捜索したのは何時からだろうか?

警察や小学校関係者が届け出を受けてから直ちに捜索を開始していれば、ひょっとしたら珠生さんを無事に保護できた可能性はあるかもしれないが、警察や学校を責めることはできないでしょう。

 

  • 大胆な犯行!犯人は近所に住む男か?

珠生さんが列車にはねられたのは、7日午後10時30分ころである。その

「約10分前に通過した列車の運転手は線路上に異変がなかった」

と言っているのです。

午後10時であれば、小学生が帰宅しないという届け出を受けた警察や小学校関係者の多くが捜索を行っているであろう時間帯です。この捜索時間帯に犯人は、珠生さんの遺体を大胆にも線路上に置いたわけです。

通常、届け出を受けてから珠生さんの通学路付近から捜索を始め、珠生さんの友人関係や親戚関係に連絡を取るなどして、立ち寄ってないかを調べるでしょう。その後は次第に捜索範囲を拡大していくでしょう。

午後10時半には捜索範囲がかなり拡大され、遺体発見現場付近には捜索するも者もいなかったのかもしれません。

いずれにしても犯人は、珠生さんの捜索が行われている最中に「大胆に珠生さんの遺体を線路上に遺棄した」訳であります。

通常は、捜索しているであろう小学校付近に舞い戻って遺体を遺棄するなど考えられないことです。発見を遅らせるためにどこか遠くへ遺体を運んで遺棄するのが通常でしょう。

しかし、失踪場所付近に犯人は遺棄したのである。

これをどう推理するか?報道では、珠生さんは失踪後間もなく殺害されたとされています。小学校2年生の体重は、小さな子でも20キロ以上はあるでしょうし、犯人は、珠生さんの遺体を抱きかかえてまたはスーツケースなどにいれて運び続けたとは考えにくいでしょう。

となると、犯人は、警察などの捜索網をかいくぐって、遺体を遠方へ運ぶことができなかったという可能性もある。そうすると必然的に犯人は、現場付近に居住する者ということになります。

犯人がサイコパス的な人間で、あえて、捜査をかく乱するため、または自己顕示するために遠方からわざわざ失踪場所まで戻って遺体を遺棄したとは考えにくいと思います。

 

  • 「ピンクの傘」報道はするべきではない!

警察は、当然、付近住民や通過者に対する聞き込み捜査をくまなく行っているでしょう。たまたま、犯人宅の玄関に入った聞き込み捜査員が、珠生さんが所持していたはずの「ピンク色の傘」を発見し、犯人特定につなげることができたかもしれません。そんなことで犯人逮捕につながる可能性だってないわけではないのです。

しかし、テレビや新聞報道では、すでに珠生さんの所持していた「ピンク色の傘」が発見されていないと報じてしまっているのです。

犯人が、「ピンク色の傘」を隠し持っていたとしたら、または不用意に「ピンク色の傘」のことを失念して自宅や車両内に放置していたとしたらどうでしょう?この報道を知った犯人は、証拠隠滅を図ろうとするでしょう。

ひょっとしたら犯人逮捕の決め手となった「ピンク色の傘」を犯人が警戒して焼却処分や廃棄処分する可能性は高くなりました。せっかくの捜査上の手掛かりを失ってしまうことになったのです。

マスコミは、そんなことは考えないのでしょうか。警察も聞き込み捜査で、「ピンク色の傘」のことを聞いて回っているらしいです。聞き込みをされた人がマスコミにそのことを喋ったのでしょう。そのことを聞きつけたマスコミは、「ちょっとした情報」と考えて、我先にと報道する。一社が報道すれば他社も報道する。

「なんでも知りえた情報を報道して良いのか?」と言いたい。せっかくの犯人特定の決め手になったかもしれない「ピンク色の傘」が犯人の証拠隠滅の手掛かりになってしまっては、捜査の妨害となるのですから。

そもそも、「ピンク色の傘」が発見されていないということが国民の知る権利に対する「知らせるべき事柄」なのか疑問です。

警察の捜査の方法にも問題はあるかもしれないが、この報道で、犯人に検挙には少し遠ざかったので無ければ良いですが・・・。

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