政治

明石市長(泉房穂)がパワハラ発言で炎上!なぜ今リーク?選挙の行方は?

~公務員の職務怠慢には無関心?~

 兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長(55歳)が、2017年6月、道路拡張工事に伴う用地買収が進まないため、「立ち退きさせてこい。今日、火をつけてこい。燃やしてしまえ」などと担当幹部に暴言を吐いていたことが28日、分かった。泉市長は毎日新聞の取材に対して事実関係を認め、「市長としてあるまじき行為で深く反省している」と述べた。この幹部には同日謝罪したという。

道路拡幅工事が決まり、市の担当職員はこれを前に進める努力をしなければなりません。しかし、それを前に進めるような仕事をしていなかったのです。少なくとも積極的な姿勢で職務に取り組んでいたとは言えません。この幹部職員は公務員としての給料を受け取りながら仕事していなかったのです。市長が激怒したのは当たり前です。市長が暴言を吐いたのは今から2年以上前の話です。それがなぜ今、報道されたのでしょうか?

氏名:泉房穂(いずみふさほ)

生年月日:1963年8月19日

出身:兵庫県明石市

学歴:東京大学教育学部卒

職歴:NHK職員、弁護士、衆議院議員

~立ち退き要求、職務怠慢はよくある話!~

新たに道路を作る、または道路を拡張する際に公務員である職員が付近住民に説明会を開きます。立ち退きにかからなかった住民たちは「交通量が増えて危険になる」「道路を横断して田んぼに行けなくなる」などと言って反対します。市は、立ち退きを進めなければならず、関係職員が付近住民に理解を求めて賛同を得るために説得に当たります。しかし付近住民は、自分たちは立ち退きにならず、近くに大きな道路が通ることになることに反対します。

職員も説得の度に罵声を浴びせられたり、文句を言われたりで、説得することさえ嫌になってくるのです。また、立ち退きにかかった住民たちも立ち退き料を提示された後、その金額を釣り上げようとして、職員に暴言を吐く者もいます。素直に提示した金額に応じて立ち退くことを承諾する人たちがほとんどなのですが、自分のわがままを通そうとする住民もいくらかはいるのです。職員ももう説得することにうんざりして業務を怠ることはよくある話です。

しかし、そのような迷惑な住民を無視して道路工事は進んでいきます。取り残された住民は職員が説得に来るのを待っています。しかし、説得に嫌気を指した職員は二度と説得に当たることはありません。「おれは早く立ち退きたいが、役所は1回来たきりでその後は誰も来ない。何も言ってこない」と言う話はよく聞きます。結局、職員の職務怠慢なのです。それに泉市長は激怒したのです。

~なぜ、今なのか?~

2年経ってこの市長のパワハラ発言が報道されました。泉市長に対する恨みつらみを抱えていた職員が多かったのでしょう。泉市長は立派な学歴と職歴を持っています。しかし、人としては職員から嫌われていたのでしょう。泉市長に対する職員の恨みつらみから職員が新聞社にリークして今回の報道になったのでしょう。

泉市長がテレビのニュースやワイドショーで映されています。顔が悪い!「40歳を過ぎたら顔に責任を持て!(Every man over forty is responsible for his face.)」アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンの有名な言葉です。顔にはその人の生きざまが反映されるのです。視聴者の方は市長の顔を見てどう判断されたのでしょうか?

泉市長は確かに勉強はしてきたのでしょうが、人間的な生き方をしてきたのでしょうか?市長として人の上に立つべき人物だったのでしょうか?自分が優秀だと思う気持ちが強く、幹部職員が業務を遂行できないことに腹立たしく思い、怒ったのでしょう。正に現代のパワハラです。パワハラの正体は、自分に対する過剰な自信と部下を見下す意識によるものなのです。

~明らかに「統一地方選挙狙い」のリーク!~

しかし、この道路拡張工事が決まって7年間も幹部職員は立ち退きに応じない住民に対して説得を行っていなかったというのです。これにパワハラ発言で幹部職員を叱責したのが2年前です。それがなぜ、今報道されるのでしょうか?

日頃から泉市長は、部下に対する暴言を吐いていたのでしょう。激怒している泉市長がいつものようにパワハラ発言をするであろうことを予測してこの幹部職員がレコーダーを隠し持ち、市長の暴言を録音していたのでしょう。案の定、市長がいつものように怒鳴り散らします。

(事業が始まって)7年間、何しとってん。ふざけんな。アホちゃうか。

今日、火をつけてこい。火つけて捕まってこい、お前。今から行って、建物を燃やしてこい。損害賠償(の責任は)、個人で負え。

と迫ったのです。怒鳴られた幹部職員も喜んで録音をしていたのです。

今年4月には、統一地方選挙があります。間違いなくこれを狙い、今までこの音声を温めていたのでしょう。

こんなうるさい、厳しい市長はうんざりや。これで選挙を勝てなくさせてやろう。俺たちがのんびり仕事できへんやんか。

と思ったのかどうか?あまり早すぎてもいけない。選挙3カ月前、ここでこの録音を暴露して「この市長は悪い奴や!」という印象を市民に植え付け市長の座から蹴落としたかったのでしょう。

さて、市長と幹部職員どちらがワルか?明石市民に突き付けられています。

~人は上に立てばたつほど本性を出す!~ 

人は下っ端の時は、上司や同僚の目を気にしながら働きます。しかし、役職を上げていけば、部下に対する気を使わず、本性をさらけ出す人が多いのです。しかも市長となれば明石市のトップ、市民には選挙があるから頭が上がらず、市民の思いを気にしながら職務に励みます。しかし、役所内には自分より上はおらず、何も恐れるモノはいないのです。

どこの職場でも同じです。人間的に立派な人は別ですが、この市長のような輩はてっぺんに上り詰めれば下が見えなくなり、誰にも気を遣わず、業務に対する自分の欲求に従って独善的に業務を進めようとして、気に入らない部下に対してはパワハラを行います。

バカな幹部は「怒る」のです。優秀な幹部は「叱る」のです。「叱る」ことと「怒る」ことの区別ができていない人間がパワハラを生むのです。「怒るは自分のため、叱るは相手のため」という意識がないのです。人は上に立てば立つほど怒りたがるものなのです。

~勝負は統一地方選で決せられる!~

泉市長は29日、明石市役所で記者会見を開き「自分自身の発言は許されず、深く反省している」として暴言を認め謝罪しましたが、辞職はしないと話し、4月の市長選で3選を目指し立候補表明していることについて「有権者の判断を仰ぎたい」と話しました。

バカです。もう一度立候補して市長を続けたいと意向は、口では反省の弁を述べても、心から反省していなことを自ら表明したということなのです。

ただ明石市民にとっては、パワハラ市長を再選させるのか?それとも職務怠慢の職員を保護するのか?重要な選択になります。泉市長が再選されれば、市長のパワハラ発言を録音して新聞社にリークした幹部職員の将来はありません。明石市民にとって、統一地方選は面白くなってきましたね!

 

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