生活

警察官射殺事件滋賀県警彦根警察署~なぜ起きた?~

投稿日:2018年4月13日 更新日:

若手警察官は怒られることが仕事!

滋賀県彦根警察署警察官射殺事件の発生を知って、以前警察官として働いていた経験がある私の友人から聞いた話を書きます。友人は、「ここまで来たか」と言っていました。友人は、昭和の時代に警察官を拝命しました。

警察学校では教官から布団の畳み方や、掃除の仕方、服装の乱れについて度々叱責され、バツとしてグラウンド20周走や大きなタイヤを引っぱって走らされたそうです。また真夏のグラウンドを機動隊員と同じ装備(上半身に鉄板を巻き、ヘルメット)を着装して何週も走らされたそうです。

友人は、新任警察官として交番に配属されると、警察学校で勉強してきたことはほとんど役に立たず、何もわからないまま先輩に叱られたそうです。優しい先輩もいれば怖い先輩もいて、優しい先輩に就いた友人は、「自分は良かったが怖い先輩に就いた同期の者は悲惨だった」と話しました。

毎日のように罵声が飛び、側にいた人達も自分が怒られているかのようだったそうです。警察学校の教官や、上司からは「若いうちは怒られるのが仕事」と言い聞かされていたそうです。しかし、先輩からの罵声には新任警察官でも腹の立つことは多く、若い者同士で集まっては先輩の悪口を言うなどしてストレスを発散させていたそうです。当時の若い警察官はこのようにして今でいうパワハラに耐えていたのでしょう。

新人類

友人が警察官になった数年後に、新任として警察官になった若い人達は、「新人類」と呼ばれるようになり、ベテランが発する常套句でもある「今頃の若い者は・・・」という言葉が頻繁に聞かれるほど、その当時の若い警察官は、モノの考え方がそれまでの警察官とは違うといった意味で捉えられていたそうです。

友人の目から見ても「辛抱が足りない」「不機嫌さを平気で顔に出す」「先輩を先輩とも思わない言動」といったものが目立つ若い人が増えてきていたように思ったそうです。今の若い人達はその後に生まれてきた人達ですが、新人類の後は何と呼べば良いのかと言っています。

ハラスメントという言葉が一般化して

私たちが若い頃には普通にあった女性に対するHな発言や後輩の仕事のミスなどに対して大声で叱るなどの行為は、10年くらい前からセクハラやパワハラなどとして社会的には禁じられる行為になりました。

当然、学校での体罰もそうでした。我々世代は学校で悪い行為をして教師から叩かれる等ということは当たり前に行われていました。クラブ活動でも失敗すれば教師に怒鳴られ、叩かれることもしばしばありました。

しかし、ハラスメントという言葉が一般化した時代を生きてきた最近の若い人たちは体罰もない、また他人から怒鳴られることもほとんど無い子達でしょう。上司から、先輩から怒鳴られることに対する免疫力のない若者たちが社会人となっているのが今の現代社会です。

最近の警察でも上司から厳しく怒鳴られてパワハラを受けて若くして辞職していく警察官が後を絶たないそうです。最近では公務員である警察官になりたいと思う若者が少なく、全国的に若い警察官の応募が少ないそうです。各県警はリクルート活動を活発化し、警察の良い点をアピールし、新人警察官の獲得に躍起になっているそうです。

しかし、実際に若い警察官に対するパワハラが横行している警察では、パワハラを受けている若手警察官が警察官ではない友人や知人に警察の実態を告白しているのそうですから警察官になりたいという若者が減っていくのは仕方がないことなのでしょう。

警察組織は、「若い警察官が、日常生活の中で、警察官以外の友人や知人に警察の実態を明らかにしていること」を認識しながら、本当のリクルート活動とはは何なのかを考えるべきだと思います。

まじめな人柄の少年がなぜ事件を起こしたか?

4月11日、滋賀県警彦根警察署河瀬駅前交番で勤務する19歳の大西智博巡査が上司の井本ヒカル巡査部長(41歳)を射殺した事件が発生しました。ニュースでは、巡査が所持する拳銃で巡査部長の後頭部を撃って即死させ、即死の後、背中にも一発発射したとのことです。

この少年を知る人達は、「まじめな性格で怒ったところを見たことがない」などと話しているそうです。逮捕された巡査は、「罵倒されたので撃った」と容疑を認め、「躊躇せずに撃った」とまで供述しているそうです。「罵倒されたので撃った」という気持ちは分かります。誰でも罵倒されたりすれば腹が立つ。拳銃で撃ってやろうかなどと冗談で言うことはあると思います。

しかし、それを躊躇せずに本当に撃ったのです。サイコパスでない限り誰でも躊躇するはずなのです。何と言って罵倒されたのかまでは未だ分かっていませんが、前述したように怒鳴られたり、罵倒されたりすることに対する免疫力が無かったのでしょう。

警察官が警察官を拳銃で打ち殺す事件は警察組織始まって以来のことだそうです。正にハラスメントを受けた経験のない、ハラスメントに免疫力のない人が起こした事件でしょう。「俺に罵倒する奴は過去いなかった。俺を罵倒する奴は殺してやる。」とでも考えたのではないでしょうか。

今後、この様な警察官が増えていく可能性は高いと思います。警察組織内の教育ではどうしようもない出来事のような気がします。

 

 

 

-生活

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

南海トラフ大地震ウソ予知不可能な地震なのに政府はなぜ不安を煽るのか!

南海トラフとは? 南海トラフ大地震、いつから言われるようになったのか、何十年も前のような気がします。東北大震災や熊本震災の以前から南海トラフ地震が発生すると言い続けてきたと思います。 何のことかわから …

列車内刃物禁止!国土交通省の省令改正は無意味?新幹線に手荷物検査を!

~電車内に刃物持ち込み禁止を国土交通省が発表?~ 今年6月9日午後9時50分頃、神奈川県の新横浜―小田原間を走行中の東海道新幹線東京発新大阪行き「のぞみ265号」の車内で、ナタを持った小島一朗(22歳 …

副流煙のウソや大袈裟禁煙対策とは?喫煙禁止法を作るべきでは!

昭和の時代、国民の85パーセントの人が愛煙家でした。今は25パーセントを切っているそうです。現在、100歳を超えて生きている方が5万人を超えています。以前は100才を超える人は稀で、県知事が表彰状をも …

100歳以上の人口が6万7000人!100歳まで生きたくない人は?

~健康不安を煽るな!~ 最近テレビで「こんな症状が出たら大変な病気にかかっているかも?」などと視聴者を不安にさせる番組が後を絶ちません。実際にそういった番組を見て、翌日「昨日テレビで見たんですが・・・ …

今年の漢字2018は災!いらない&くだらない!漢字検定や報道の意味は?

~今年の漢字意味があるの?~ 今年も、今年1年の世相を表す漢字一文字が発表されたというニュースがあちこちのテレビ番組や新聞で報道されています。今年は…   「災」 でした。 いつも思っていましたが、そ …