政治

辰巳琢郎が大阪ダブル選挙で自民党から立候補?息子は医学部の大学!

~大阪府知事ダブル選挙決定!~

大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)と吉村洋文大阪市長(維新政調会長)は8日、大阪市内で記者会見を開き、大阪都構想への民意を改めて問うため辞職し、4月の統一地方選と同日で行われる知事・市長のダブル選挙に、立場を入れ替えて立候補すると正式に表明した。松井氏は「今まさにと構想がつぶされかけている。過去の二重行政に戻さないために、都構想への支持をもう一度判断してほしい」と述べた。一方、自民党は対抗馬の擁立を急いでおり、公明など他党との連携を目指す。

松井一郎・吉村洋文氏らが、入れ替えダブル選挙に踏み切ったのは、都構想の住民投票をめぐり、公明党との交渉が決裂したため、ダブル選で勝利して、府議、市議選で過半数を獲得して住民投票を早期に行うためとのことで、松井知事は「(公明党に)だまされたままでは必ず後悔する」と言っています。

~なぜまたダブル選挙?!~

大阪都構想とは、大きな権限を持っている「大阪府」と「大阪市」が「二重行政」で無駄が多いとして、「大阪市を廃止して4つの特別区に分け、政令指定都市である大阪市の大きな権限や予算を大阪府に吸い上げて大阪府に一元化し、二重行政をなくそう」とする考え方です。橋下徹氏を中心とした大阪維新の会がその実現を目指し、2015年5月に大阪都構想の是非を判断するための住民投票を行いました。

その結果、都構想反対が705,585票、賛成が694,844反対が約1万票の差で多数となり、都構想が否決されました。しかし、投票総数1,406,084の内の僅か1万票で否決されたことは維新の会からすればとても悔しかったのでしょう。反対派の多数は変化を嫌う高齢者と言われており、若者の投票率が伸びれば、再選挙で賛成派が勝つ可能性も十分あると言われています。ですから、維新の会にとっては念願の都構想を実現するためにもう一度早く住民投票を実施したいのです。

~都構想反対派の自民党が選んだ辰巳琢郎!~

都構想反対派は、学者が学問的には成り立たないという意見の他、都構想の実現で税の支出を押さえることはほとんどできず、都構想実現のためには莫大な費用がかかる大阪市の権限が大阪府にとられ、市が弱体化するなどの意見がある。そんなことはやってみないと分からないと思います。

過去、国の政策でも野党は全て反対、しかし、やって良かった施策もあれば失敗した施策もあります。どれも学者達の考え通りになったことはほとんどなかったのです。机上の空論より、実現させてみてそれをどのように修正していくかということが前進するためには最も大切だと思います。

都構想に反対するのは維新の党以外の自民党、公明党そして共産党などです。そこで、松井知事・吉村市長の入れ替えを実現させて住民投票を実施して都構想賛成が多数となれば都構想が実現されるため、これを阻止するべく、吉村市長に勝てる候補者を擁立しなければならなくなった自民党が白羽の矢を立てたのが辰巳琢郎です。

~自民党得意のタレント知事で大丈夫?~

自民党得意のタレント候補です。大阪府知事には過去横山ノックというタレント知事が誕生していますが、実はこの都構想をぶち上げた橋下徹氏も正にタレント知事なのです。大阪という風土がタレント知事を生みやすい地域という見方もあって、自民党は辰巳琢郎を選んだのではないでしょうか。

報道では辰巳琢郎氏も出馬には前向きということですが、実は前回の15年、松井知事と吉村市長を生んだダブル選挙でも辰巳氏は出馬を打診されていたそうです。しかし、当時は番組出演との兼ね合いから実現しなかったというのです。大阪府民・大阪市民の生活を守るという大きな責務を担おうとする選挙に出馬するか否かの判断に、テレビ番組があるからと辞退するというのは、知事や市長の職務を軽々に考えているとしか思えません。

確かにテレビ局などとの番組出演契約というものはあるのでしょうが、それを乗り越えることもできない人に大役を負かせるというのはどうなのでしょうか?

氏名 辰巳琢郎

生年月日 1958年8月6日

出身 石川県小松市

住所 東京都

学歴 大阪教育大学付属高等学校天王寺校舎、京都大学文学部卒

~政治的勉強をしてきたのか?!~

辰巳琢郎といえば、京都大学出の秀才で二枚目というイメージで、クイズ番組に頻繁に出ているタレントです。知識は豊富で頭もそこそこ良いのでしょうが、だからと言って政治ができるかどうかは未知数。というよりも突然の政治家への転身には無理があると思います。もし、本人が政治家を目指しているのであれば、常日頃から政治の師匠をおいて、常日頃から勉強するなどの努力が必要なはずですが、そのようなことをしてきたという話は聞こえてきません。

~知事はタレント議員とは違う!~

確かに自民党はこれまで、たくさんのタレント議員を輩出してきました。今でも生き残っている人もいればすぐにダメになった人もいます。speedの今井絵理子のように何のために議員になったのか分からない人もいます。元野球選手の石井琢朗江本孟紀など全く何をしているのか分からない人もたくさんいます。しかし、これらは国会議員であり多数の中の1人です。

大阪知事と言えば府の首長です。最終的な政治的判断をしなければならない人です。果たして政治経験の全くない辰巳氏で大丈夫でしょうか?橋下徹氏もタレント弁護士からの転身でしたが、テレビでのコメンテーターとして政治的な発言をたくさんやっていましたからそれなりに政治についての勉強をしていたのでしょう。その証拠に、大阪府市長になってからすぐに市役所職員の抗議に対して的確な回答をする姿を見ていて、かなり地方自治や行政に詳しい人だと感心したものです。

~大阪府議会自民党がなりふり構わず選んだ!~

辰巳琢郎氏がそれだけの政治的見識があるとは考えられません。前回の大阪の住民投票では大阪府議会自民党は都構想を潰すためになりふり構わず共産党と協力して反対運動をしてきた経緯もあります。なりふり構わず辰巳氏を選んだとしか思えません。

選んだのにはそれなりの理由があります。辰巳氏には長男長女がおり、長男は医師長女辰巳真理恵さんは、ソプラノ歌手、女優、タレントとして活躍しており、家族も高学歴で立派な方たちばかりで、辰巳家に対する好感度も悪くない。

都構想を潰すために票のとれる人気タレント。しかし、大阪府知事として立候補する大義名分が必要ですから、大阪に長年居住している辰巳氏を選んだわけです。

果たしてどうなるのでしょうか?まず、辰巳氏が大阪都構想についてどういった考えを持っているのか聞いてみたいものです。

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