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eスポーツがオリンピック種目に!いつから&賛成・反対?長嶋一茂が正論!

~「eスポーツはスポーツ」に違和感!~

eスポーツ?「エレクトロニック・スポーツ」の略として使われている言葉です。なぜスポーツという名前を付ける必要があるのでしょうか?ゲームという言葉ではいけないのでしょうか?「eゲーム」でいいじゃないですか!

スポーツという名前を無理やり付けてスポーツとして考えさせようとするから面倒くさい話になるのだと思います。

今や、eスポーツ世界の競技人口は世界で約1億3千万人と言われ、2022年アジア大会の正式競技にも決定したというのです。いずれ、オリンピック競技になるのではないかという話までネット上ではまことしやかに書き込まれています。自宅でテレビゲームやネットゲームを一生懸命やっている人の数は競技人口の中に含まれているのでしょうか?含まれていれば1億3千万人では済まないでしょう。その何倍にもなるはずです。

何が言いたいのかというと、ゲームを楽しんでいる「ゲーマー」と「eスポーツプレーヤー」との線引きが分かりませんから、競技人口と言ったって根拠のある数字には思えません。

eスポーツは、中国を中心に北欧や北米などで人気となっているそうですが、それを世界的人気と大袈裟にアピールしているように思えます。中国は明らかに後進国だと思っていますが、よく「先進国の欧米ではこうだ」として、「日本でも欧米のようにならなければいけない」などと発言する政治家やコメンテーターがいます。なぜそんな話になるのでしょうか?

先進国というのは経済的に発展を遂げているから先進国という言葉で表現されるのですが、経済的に秀でているからと言って本当に立派な国とは限りません。要は金儲けの上手な国という意味です。先進国という言葉自体意味のない概念だと思っています。本来、分野ごとで先進国かどうかは変わってくるのに、おおざっぱに欧米のことを先進国と呼ぶのです。

eスポーツも同じで、「欧米ではみんながやっている。」「欧米では何億円という高額な賞金を懸けて戦っている。」「日本もそうなるべきだ」という考え方です。何でもかんでも欧米のまねをすること自体、日本のオリジナリティを失っていくことに繋がっているように思いますし、欧米のまねをすることが良いことだとは到底思えません。

プロのeスポーツプレイヤーになることを目指す人も増えてきていて、部活に取り入れいている高校もあるというのですが違和感しかありません。

~マネーゲームに乗っかるな!~

オリンピックは古来から「スポーツの祭典」とされてきました。しかし、現状はマネーゲームです

先日、竹田JOC会長が賄賂疑惑で退任しました。これも2020年東京オリンピック招致のために疑惑のある人物に大金を支払ったというものです。また、アメリカの視聴率のことを考えて、日本の真夏の昼間に競技を行わなければならないのも、お金のためなのです。スポーツマンファーストなどとは程遠いオリンピックになっています。

このように、オリンピック自体が純粋に「スポーツで世界平和に貢献しよう」などというスローガンよりも、どれだけお金を稼げるかというマネーゲームの様相を呈してきています。

こんな中でeスポーツの普及に取り組むのはゲームの開発会社だけではなく、日本ではJリーグを始め、トヨタ、イケヤ、吉本興業までもが参入を表明しているそうで、お分かりの様にお金になるからという理由で各企業がeスポーツに参入しようとしているのです。

商業オリンピックとなった現代では、eスポーツがオリンピック競技種目になっても何も不思議はないのです。IOCもお金が欲しいわけですから、金儲けになるというのであれば、いずれなる可能性はあるでしょう。

しかし、そうなればオリンピックの建前が崩壊し、存在価値はなくなり、人気のないものとなって、いずれは淘汰されていくはずです。そうならなくても、お金になるeスポーツが主流種目となり、実際にピッチに立って選手たちが競う種目は必要なくなり、すべての競技が大きなモニターの中での競技になっていく懸念があります。

最終的にはスポーツ競技自体が衰退し、学校での運動部の部活など誰も加入しなくなるような気がします。そうなってはいけません。世の中が企業のマネーゲームに乗っかっておかしな方向へ向いてはいけません。

高校でeスポーツが部活に?!~

ネット上ではこんなニュースが

対戦ゲームで勝敗を競う「eスポーツ」が広がりを見せる中、学校の部活動に取り入れる動きが出てきた。業界への参入が相次いでいることや、プロ選手を養成する専門学校が設立されたことなどが、流れを後押ししているようだ。ただ、教員らの間では反対意見も根強く、教育現場は揺れている。eスポーツは「ゲーム」か「運動」か-。浸透に向けては課題も浮かぶ。

愛知県立城北つばさ高校(名古屋市)には昨年4月、「eスポーツ部」が誕生した。平成29年に開校したばかりの同校では部活動の設置も手探りで進められ、校長の発案で決まったという。

反対する教師がいることが救いです。これまでゲームは子どもの発達にマイナスであるという批判がたくさんありましたが、今では子供はゲームをするものだという考え方に移行してきているような気がしています。ゲームをしてはいけないとは言いませんが、こんなことを学校で教える必要は全くなく、学校教育とは対極に位置すべきものだと考えます。

ネットで「eスポーツ 高校」で検索すれば「N高校」というのがでてきます。何だろうと見てみると、

eスポーツでつながり、競い、成長する N高等学校eスポーツ部

というタイトルが出て、その下には、

2018年10月、N高等学校のネット部活であるサッカー部と格闘ゲーム部が合併し、eスポーツ部として新たなスタートを切りました。(中略)例えば、各タイトルの第一人者やプロチームから部員のレベルに合わせた指導を受けることができますし、公式の大会に参加して、栄えある優勝を目指すこともできます。eスポーツ部の活動を通して、部員同士切磋琢磨しあい、仲間との絆を深め、目標に向かってチャレンジしたことが、きっと高校生活における忘れられない思い出になるはずです。

学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校 所在地 沖縄県うるま市与那城… 単位制・通信制過程(広域) 卒業資格 高等学校普通科

と書かれています。よく分かりませんがeスポーツの練習を通信制で行って普通科卒業って何なのでしょうか?卒業資格がもらえるのですから文科省の認可を得ているということなのでしょうが、こんな学校を卒業してプロになれなかったらどうするのでしょうか?こんな学校が必要だとは誰も思わないでしょう。専門学校であれば文句を言う気はありませんが高校です。

~「eスポーツがスポーツ」と考える人は希少!~

はっきり言って、eスポーツがスポーツであると考える人は、eスポーツをやっている人かそれに関わっている人または、それでお金儲けしようとしている人だけでしょう。それ以外の人でeスポーツがスポーツと考えている人はまずいないでしょう。いれば少数意見であり、変わり者でしょう。

それも多様性というのでしょうか?多様性を認めろというのは現代社会の風潮です。

例えばLGBTなどに対して批判的な発言をする人に対して逆に必要以上に批判をする人たちが多様性を認めろと主張する人たちなのです。それを批判する人の意見も多様性として認めないと多様性を認めるということにはならないのにそれが分からず、「多様性を認めることが立派なことなんだ」と主張する訳の分からない人たちが増えています

朝のワイドショ-で長嶋一茂が「スポーツじゃない」と断言しました。長嶋はその理由について、

(eスポーツは)体力とか精神力は使うし、反応(反射神経)とか判断とかはスポーツと共通している部分があるけど、スポーツっていうのは全身を使うものなわけ。全身を使って筋肉をバンプアップさせたり乳酸がたまって筋肉痛ができたり、筋肉を破壊させて、そこで進化させていく。全身を使うってこと。血管から筋肉、脳まで。それがスポーツだから、これは百歩譲ってマインドスポーツだよ。将棋や囲碁と一緒。

あの長嶋一茂がたまには立派なことを、正論を言ったなと思いました。これまで本当のスポーツをしてきた人間はこの考え方に同感するでしょう。人間全てが同一思考ではありませんから「eスポーツをスポーツ」と考える人がいてもおかしくはないけれど、そう考える人たちはこれまで本気でスポーツをやってきた人たちかを問いたいと思います。

本気で、死に物狂いでスポーツに打ち込んで人間形成をしてきた人たちが、「eスポーツはスポーツである」と主張する人が大半を占めるのであれば「eスポーツはスポーツではない」と主張する人も考え直さなければならないと思いますが、多分そうはならないはずです。

スポーツが何たるかを分かってないから「eスポーツがスポーツ」と言えるのだと思うからです!

 

 

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