事件

ゴーンの嫁が出国&逃亡!保釈金はどうなる?検察のパスポート押収ミスか?

~カルロスゴーン被告の嫁(妻)が逃亡~

カルロス・ゴーン被告の嫁もクロだったということなのでしょう。ゴーン被告は、日産資金から妻と息子の会社にも多額の資金が流れていたのです。

東京地検特捜部が日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65歳)の妻に参考人として任意聴取を要請したが応じず、フランスに出国していたことが7日、関係者への取材で分った。妻は日産資金の一部が流れた会社の代表。特捜部は裁判官が妻を呼び出して尋問を行うよう東京地裁に請求した。

逮捕容疑となった日産資金の受け皿となったのは、ゴーン容疑者が実質的に保有するレバノンの投資会社、グッド・フェイス・インベストメンツ(GFI)。GFIから妻が代表を務める会社、ビューティー・ヨットに少なくとも約9億円が流れ、家族が使用する大型クルーザー(約16億円)の購入費用に充てられたとみている。米国の息子の投資会社、ショウグン・インベストメンツにも資金が流れていたという。

ゴーン被告は10億円の保釈金を支払って保釈されている身ですが、保釈後に新たな犯罪を犯したわけではありませんから、保釈金を没収されることはありません。

~全てのパスポートを押収できなかった検察の大失態!~

ゴーン被告は、保釈されて以降、監視カメラ付きの都内のアパートで生活していましたが、4日早朝からこのアパートの捜索が始まりました。検察は妻のパスポートや携帯電話も押収しました。後にゴーンの妻キャロル夫人(52歳)は「テロリストのように扱われた」と話しています。当然でしょう。犯人の自宅に捜索に入るのですから検察官の行動はとても厳格です。

キャロル夫人は後に「弁護士や通訳に連絡することも許されず、トイレも女性検察官の監視付きだった」と話し、「地獄の様に怖かった」と話したそうです。被疑者ゴーンの家族に自由な行動はさせられません。どんな証拠隠滅を図るかもわからないからです。

この事件は、ゴーンが妻に日産資金を不正に渡したものですから、捜索時には妻は被疑者の家族であってもその後の捜査で被疑者に変わる可能性も十分にあるわけですから、単なる被疑者の妻としての扱いを受けることはあり得ません。

捜索後、検察は妻に対して事情聴取のために任意同行を求めています。この事情聴取の結果によっては妻の逮捕状を請求していたかもしれませんんから捜索の時点では重要参考人なのです。ゴーン被告の再逮捕が報じられれば、その逮捕事実の概要も報じられるわけですから、これを妻が知れば海外逃亡する可能性が十分に考えられたため、検察は妻のパスポートを押収したのでしょう。

パスポートの押収については「過去の渡航歴などから犯行を裏付けるため」などという理由付けはいくらでもできるのですが、実際には逃走防止のためだったはずです。

検察はキャロル夫人の「レバノンのパスポート」を押収しましたが、夫人は「アメリカのパスポート」で出国したのです。検察は、キャロル夫人がどこの国のパスポートを所持していたかについては事前に知りえなかったのでしょう。日本の外務省に照会しても分からないことで、世界各国に照会が必要になるわけですから、できなかったと思われます。

検察は「パスポートは身の回りに置いているはずだ」と考えていたのでしょう。しかし、そこにはアメリカのパスポートはなかったのです。キャロル夫人は「いずれ自分も逮捕される」という思いがあって、いつでも国外逃亡できるようパスポートを隠していたのではないかと考えられます。すぐにフランス大使館への助けを求めた点においてもキャロル夫人は、事前に海外逃亡を計画していたと考えられます。

~これまでの日本の捜査批判は自分のためだった!~

ゴーン被告が最初に逮捕され、勾留期間が延長されるたびに日本の捜査手法を非難してきたのがキャロル夫人でした。

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(64)の妻キャロルさんが1月14日までに、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチに9ページにわたる書簡を送り、裁判の前に容疑者を拘束、尋問する日本の司法制度を批判したことが分かった。英BBCはじめ各国メディアが報じた。キャロルさんは「検察官は連日、何時間も弁護士抜きで夫を尋問し、どなりつけ、侮辱、説教、非難している。過酷過ぎる制度の改善を、日本政府に訴えて欲しい」とつづった。

と報じられるなど、日本の勾留環境が過酷だと批判し続け、フランスを始め各国も日本の司法制度に対する批判を始めたのです。

ゴーン被告の犯してきた犯罪が次から次へと明るみに出て、キャロル夫人は「ひょっとしたら私の会社に日産資金が送金されたこともバレてしまう」と考えていたのでしょう。自分の犯罪まで暴露されないよう、早くゴーン被告を自由にしたかったのでしょう。

~「身の危険を感じた」は何を意味する?~

キャロル夫人は、まんまとフランスに逃亡した後、フランス誌の取材に対して「自分はレバノンのパスポートやコンピューター、携帯電話なども押収されたうえ、任意同行を求められたが弁護士のアドバイスを受けて任意同行を拒否した」と答え、日本を離れた理由について

”身の危険を感じた”

からと答えたそうです。

キャロル夫人が言う「身の危険」とはどういう意味なのでしょうか?日本国の検察がキャロル夫人を拉致したり暴行を加えたりすることはないことくらいキャロル夫人は理解しているはずです。

自分自身が逮捕されることを「身の危険」と言ったのです。それは暗に「自分が逮捕される可能性を知っていたから」ということなのです。逮捕されれば「違法逮捕だ!」と言うのでしょうが、自身がゴーン被告の犯行に関与していたことは、自身が代表を務める会社に9億円が流れていたわけですから当然知っていたのです。

検察はキャロル夫人の事情聴取後、「9億円が日産資金から出ていた認識」についてキャロル夫人が知っていると判断した段階で逮捕する予定だったのでしょう。それは「共犯」となるのか「幇助犯」となるのかは分かりませんが、いずれにしても今後のキャロル夫人の証拠隠滅を防ぐためにも自由に行動させるわけにはいかなかったのです。

~家族ぐるみの犯罪か?!~

報道では、ゴーン被告は妻の会社のみならず、

ゴーン容疑者の息子がCEOを務める米国の投資会社側にも送金されていた疑いがある

とも報じられており、また、

子ども4人全員の大学授業料を支払っていた。いずれも2004年~15年に米名門スタンフォード大に通い、総額は少なくとも60万1000ドル(訳6650万円)と推計されるという

とも報道されました。

キャロル夫人とゴーン被告は2016年に再婚し、ベルサイユ宮殿で結婚式を挙げたのは有名ですが、キャロル夫人には2人の連れ子がおり、ゴーン被告にも前妻との間に4人の子どもがいます。計6人の父親です。大学の学費はともかく、ゴーン容疑者の息子は事件に関わっている可能性がありますから、検察はこの息子に事情聴取を行うでしょう。ひょっとしたら逮捕もあり得るかもしれません。

東京地検にすれば、一連のゴーン事件で全て無罪となれば大変なことになりますから、今後も明らかになった事件で次から次へと再逮捕を繰り返し、絶対に有罪を勝ち取れる犯罪を探しているはずです。ゴーン被告の子どもだけでなく、親族に捜査の手が及ぶ可能性もありそうです。

~キャロル夫人は日本には戻らない!~

キャロル夫人は、フランスで、「日本に戻って東京地検の聴取を受ける用意があるか」との質問に対し、

もちろん戻る。今は事件について調べ、夫を助けるためにここにいる。

と答えています。

どうやって夫を助けるというのでしょうか?証拠隠滅しかありません。キャロル夫人は、現実に捜査から逃走を図ったのですから、夫人の事件への関与が認められれば、逮捕される可能性は高いはずです。弘中弁護士もキャロル夫人に日本には戻るなと言うはずですから、絶対にキャロル夫人は日本には戻ってきません。戻るとすれば自分が逮捕されないと分かった時でしょう。

 

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