～鈴木直道氏の当選は選挙前から決まっていた！～
７日に投開票された北海道知事選挙で、前夕張市長の鈴木直道氏（３８歳）が野党系の石川知裕（45）に圧勝して当選し、全国最年少知事となりました。得票数は、１６２万１１７１票で、石川候補の９６万３９４２票に大差をつけて勝利しました。この結果は、鈴木氏の夕張市長時代の功績が影響したのでしょうか？それとも相手が良かったのでしょうか？
石川候補は、悪名高き小沢一郎の元秘書で、２０１４年、あの陸山会事件で有罪判決を受けた男です。
「生活の党」の小沢一郎代表（72）の資金管理団体「陸山会」による土地購入をめぐり、政治資金規正法違反（虚偽記載）罪に問われた元秘書で元衆院議員の石川知裕被告（41）について、最高裁第３小法廷（大橋正春裁判長）は、被告の上告を棄却する決定をした。決定は９月３０日付。石川被告を禁錮２年、執行猶予３年とした１，２審判決が確定する。
石川被告とともに同法違反に問われた元秘書２人については、すでに有罪判決が確定している。小沢氏も検察審査会の議決を受けて同法違反罪で強制起訴されたが、無罪が確定。元秘書らの逮捕から４年９カ月を経て、陸山会事件をめぐる一連の刑事裁判は終結する。
当時の報道記事です。石川氏は虚偽記載の事実は認めたものの、小沢逮捕のために突き進む検察に対して小沢を守るために虚偽の供述を行い、小沢の子分らと検察を批判するなどの運動を展開したのです。こんなのが相手ですから、黙っていても鈴木氏の当選は確実だったのでしょう。
～鈴木氏は大物か？～
鈴木氏は元々、東京都の職員だったのですが、2008年、石原慎太郎、猪瀬直樹副知事の下、内閣府地域主権戦略室に出向して夕張市行政参与に就任しました。その後の10年11月に夕張市長選に出馬を決意して都庁を退職。11年4月に全国最年少の30歳1カ月で夕張市長に就任しました。
2007年には夕張市は財政破綻し、財政再建団体に指定され、事実上国の管理下に置かれていましたが、鈴木市長の下、住宅再編事業など全国初のコンパクトシティ計画を策定したり、JR石勝線夕張支線の廃線をJR北海道に逆提案するなど、持続可能な公共交通体系の再構築を目指すなどの実績を積んできました。
また、市職員も400人から160人に減らし、小学校を統合して6校から1校にするなどの努力をして不可能と言われた財政再生団体から脱却させたのです。
また、自身の報酬を7割カット、退職金はゼロとし、年収250万円の市長となったのです。
これだけでも大したものだと感心しますが、それだけではありませんでした。
～都職員として働きながら夜間大学へ！～
鈴木氏は、埼玉県三郷高校在学中に両親が離婚し、母子家庭となった為、経済的事情から大学進学を断念して東京都職員となったのです。その後、19歳で法政大学第二法学部法律学科に入学しました。第二法学部というのは夜間の法学部です。都庁で働けば生活ができるだけでの収入は見込めるはずですが、それでも向学心から大学で法律を学びたかったのでしょう。
それだけではありません。大学ではボクシング部に入り、主将まで務め、国体東京代表選考会でフェザー級で準優勝までしているのです。これは夜間大学の大会ではないのですからすごいことです。都庁で働き、夜大学で勉強し、ボクシングまで？いつ寝てたの？って感じですね。
凄いとしか言いようがありません。鈴木氏は、都の保健局などで勤務していたのですが、都から夕張行きを命ぜられたのです。そこでも手腕を発揮したのでしょう。その2年後には内閣府地域主権戦略室に出向を命じられて夕張市長参与となったのです。高卒で都庁に入ったのですから上級職ではなく、一般採用試験で入庁したのでしょう。やはり、その手腕が認められてこの様な大役を任されたのでしょう。やはり大した男です。苦労人でもあるようです。
～道民が「応援したい人」と感じた？！～
このような苦労人であれば、エリートとして生きてきた人よりも道民は応援したいと思うのは当然でしょう。北海道知事選与野党全面対決などと評されてきましたが、これでは道民には最初から鈴木氏の勝利は見えていたはずです。
Twitterでも
・苦労人の経歴を持つ菅官房長官が推されているけど北海道知事になった鈴木直道氏も中々の苦労人。
・元々頭の良い人なんだろうけど世代的には苦労した人だわな。
・結構苦労人なんだな。
・自民推薦の鈴木直道さん、経歴に「働きながら法政大学卒業」って書いてあるけど、これ先日令和を発表した官房長官と一緒じゃん…！！
・特に支援云々という気持ちではありませんが、あの夕張市長という厳しい職に手を挙げた、同世代の鈴木直道さんと働いてみたいと・・・・
・鈴木直道さんは北海道知事2期やって成果を出せれば、いまの30代で総理候補として名前が急浮上すると思うよ
など高評価ばかりです。一部、左翼が鈴木氏の批判をしていますが、左翼というのは何にでも反対しますから気にする必要もありませんが・・・。
とにかく道民が応援したいと感じた鈴木氏が知事になった訳ですから道民の期待も大きいでしょうが、頑張っていただきたいものです。そして小泉進次郎お坊ちゃまを超えて総理大臣候補として名前が上がる日を楽しみにしています！