政治

長崎大学喫煙者不採用はやり過ぎ!差別&多様性の否定?分煙で十分!

~喫煙者を増やして寿命を短く!~

受動喫煙防止法による敷地内禁煙など、喫煙者や喫煙愛好家にとってはとても生きづらい社会になっています。喫煙の害が科学的に証明されていないにもかかわらず、「喫煙が肺がん発症のリスクを高める」などということが当たり前のように言われて久しいです。

最近では「副流煙」による「受動喫煙」まで危険だなどと言われ出し、「たばこを吸っている人の側を通って煙の臭いを嗅いだだけで病気になる」というような認識を持っている人までいるそうです。

これも時代の流れで仕方ないのかなとは思いますが、どれだけ喫煙者を悪者扱いする気なのでしょうか?現在国内で100歳を超える長寿者が6万人を超えています。この方たちは喫煙率80パーセント以上の昭和の時代、つまり、紫煙の中で生きてきた人たちなのです。

たばこの害や受動喫煙の害を唱える人たちは何歳まで生きたいのでしょうか?日本がこれ以上高齢国家になったら財政は破綻し、老々介護どころではなく、「介護者介護」という、介護を受けるべき人がより介護を必要とする人の介護をしなければならないという悲惨な将来が現実となっていくのです。

喫煙で寿命が縮まるというのであれば、日本国民の将来にとってはどんどん喫煙者を増やしてこれ以上寿命を延ばさないようにしながら「たばこ税」で財政上も貢献させるべきでしょう。

~長崎大の行為は差別!~

そんな中で、喫煙者を差別するような長崎大学のニュースがありました。

2020年東京五輪・パラリンピックを前に受動喫煙対策強化が進む中、長崎大学は19日、喫煙者を今後採用しない方針を明らかにした。学生や教職員の健康を守るため」としている。禁煙を採用条件に掲げる企業は一部にあるが、大学の取り組みとしては「他に聞いたことがない」という。

長崎大学によると、既に配布している教職員の募集要項には喫煙者を採用しないと明記。面接時にも、たばこを吸うかどうかを確認する。

学内には5月、無料の禁煙外来を設け、現在たばこを吸っている教職員や学生らの禁煙も後押しする。長崎大には教職員が約4千人おり、昨年8月時点の喫煙率は約8%。

喫煙者がいることで学生や教職員の健康が害されるという考え方なのでしょうが、受動喫煙のことを言っているのでしょう。現代社会では「望まない受動喫煙」のためにどうするかという反面、一定程度以上いる喫煙者の権利をどう守っていくのかという考え方で分煙などが行われています。その結果、屋内禁煙や分煙を進め、人通りのない場所に喫煙所を設置したりしているのです。

喫煙者と嫌煙者の相反する権利を守りながらどう社会構造を考えていくかが課題となっている中、「喫煙者は悪」というレッテルを貼って、「喫煙者がいることで社会全体が不幸になる」という考え方に基づいた「喫煙者排除の論理」です。

「自分たちが嫌いなものは世の中から締め出す」というものの考え方によって、差別が生まれてきたのです。最高学府の学長が、なんら学問的見識によらず、短絡的に「喫煙者はいらない」「喫煙者の存在が迷惑」と言っているのです。明らかな差別です!

また、「喫煙者が8パーセントしかいない」というのはどのようにして調べたのでしょうか。今は、人に知られずタバコを吸う人が増えているそうです。女性はかなり多いように思います。

私の職場でも日頃はタバコを吸わない女性が、クルマですれ違ったときにタバコをふかしていたことがありました。男性でも「職場では吸わないが自宅で吸う」と言う人や「酒を飲むときだけ吸う」などと言う人がいます。「あなたはタバコを吸いますか」と問われて吸う人が吸わないと答えることは多いはずです。逆はないでしょうから喫煙者はもっと多いはずです。

~多数派の嫌煙者による少数派の喫煙者に対するいじめ!~

日本国憲法は、法の下の平等を謳っています。

憲法第14条 すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的に関係において、差別されない。

この中の「信条」というのは、広く個人の世界観を意味するとされており、信仰や趣味そして嗜好まで広い意味があります。喫煙も一つの嗜好であり、飲酒も一つの嗜好です。酒に酔って暴行したり、他人に迷惑をかける人も多いのですが、たばこを吸って自我を忘れて犯罪を犯す人はいません。

「AAAのリーダーの浦田直也が酔って見知らぬ女性を殴った」という報道もありました。それでも「酒を飲ませない運動」は起きません。飲酒する人は多数派だからです。現在、喫煙者は20~25%と少数派になってしまいましたから、喫煙者排除の論理は多数意見となり、反論する勢力も少なくなったことで嫌煙者たちが自由に恐れることなく嫌煙者の権利を主張できる世の中になってきたということなのです。ですから、長崎大学の差別的行為を糾弾するような声は聞こえて来ないのです。

簡単に言えば「弱い者いじめの論理」なのです。いじめはなぜ起きるのか?「差別意識」が原因です。小学校のクラスで、「あの子は身なりが汚い」「あの子は生意気」「あの子は何を考えているか分からない」など理由は何でも良いのです。「あの子」をのけ者にして少数派にすることで、いじめる側である多数派の結束を維持するために「あの子」を排除していくのです。

~国立大学法人の補助金をカットせよ!~

長崎大学は国立大学です。国立大学ランキングでは中または中の下と言ったところでしょうか。ネットで調べてみましたが、「長崎大スゴイじゃん!」というものは見当たりませんでした(バカにしているわけじゃないですが)。この報道までは名前を聞いたことがあるくらいの大学でした。

禁煙を採用条件に掲げる企業はわずかにあるそうです。しかし、「大学の取り組みとしては初」ということです。私企業の社長が嫌煙派で、「たばこ吸う奴はいらん」というのは自由です。しかし、長崎大学は国立大学法人です。国から「国立大学法人運営費交付金」という補助金をもらって運営しているのです。その補助金は当然、税金から賄われています。喫煙者も税金を払っていますし、非喫煙者が支払わないたばこ税も払っています。

それなのに、国立大学がこんな施策をすることは許せません。こんなことをするのであれば補助金を削除して欲しいものです。

~研究成果で有名になれ!~

報道の中に市民の声がいくつか掲載されていました。

男性「いいことじゃないですか。(なぜ?)健康を害するものは口にしないほうがいい」

〈じゃあ、息して排気ガスを吸うな!

女性「ちょっとやりすぎかなと思う。分けたら別にいいんじゃないかと思う。」

〈これが普通の考え方ですよね。でも「ちょっと」じゃない!

男性「分煙がされたら、それでいいんじゃないかと思う。タバコを吸うから採用しないっていうのは一種の差別につながると思う。」

〈この方もまともな考え方ですが、差別につながるんじゃなくて「差別です!」

女性「できたら違うところで吸って欲しいと思うんですけど、教職員として採用しないっていうのはちょっとどうかなって思います。」

〈「ちょっと」じゃないです。「かなりどうかな」って思います。

仮にも大学というのであれば、喫煙の害を科学的に証明して見せる努力をしたり、副流煙の害をなくす研究、またはタバコ吸っても害にならないような研究をしたり、どうやったら喫煙者の禁煙を促すかまたは喫煙をやめさせることができるかなどの研究をして欲しいものです。その結果、長崎大学では学生も職員も誰一人喫煙者がいなくなりましたと言うのであればそれはすごいことだと長崎大学を認めることになるのでしょう。

この報道がなければ長崎大学のことを調べることも興味を持つこともありませんでしたが、こんなバカな施策で他の大学との違いを出して目立とうとしているのか、もしくは学長がよほどタバコが嫌いなのでしょうか?!

 

 

 

 

 

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