事件

札幌無差別殺人予告男は今現在どこに?顔画像は?フェイクニュースか!

~札幌市民がパニック~

一つのフェークニュースで札幌市民がパニックになっているそうです。しかし、実際に警察が動いている以上真っ赤なウソではないようです。真実は何なのでしょうか?
1人の男性を私服警察官らしい男女10人近くが取り囲んで歩く異様な光景が、13日(2019年6月)から札幌で続いている。SNSに「無差別殺人の予告者が刑務所から出所」との情報が拡散したためだ。この男性は「出所したら暴れてやる。殴ってやる」と語ったが無差別殺人とは言ってないという。

現実に札幌市内で警察官が取り囲んで歩いている男の動画が多数ネット上にアップされています。男の外見は、日本人離れしたほりの深い顔で、鼻ひげ、あごひげを蓄え、身長はやや高い中背、赤色のジャケットにベージュ系のパンツをはき、ニット帽。いかつい顔をした男はハーフではないかとの話もあります。

~発端となったtweet!~

騒ぎのきっかけは、13日に「刑務官をしている姉から聞いた」として書き込まれた1件のツイート。「苗穂イオンで無差別殺人してやるといっている」と注意を呼びかけていた。イオンモール札幌苗穂店は刑務所から直線で300メートルにある。

このツイートを探しました。すると#拡散希望として、「東区の人気をつけて」の見出しを付けてtweetされたのが

夜遅くにごめんね!札幌刑務所の姉から刑務所からと警察から家族や近隣住民に情報提供してくださいとのことで、連絡きた!
6月13日9時頃、男子刑務所から頭おかしい人が出所します。刑務所に戻りたいから苗穂イオンで無差別殺人して戻るとゆっているので、近隣の住民や家族は気をつけて下さい。そして周りの方にも情報提供してあげて下さいと警察から刑務所に張り紙してあったから、
しばらくは苗穂イオンに行かないほうがいいかも!出所する13日には警察が警備にあたるみたいだけど、その他はわからないから、イオン付近、刑務所付近は気をつけて下さいと警察から皆さんにも情報提供してとのこと。子供たちも気をつけて!一般人に危害を加えるってゆってるんだってさ。満期出所だから出所はしかたないことなんだって。東区民の周りいたら教えてあげてね!180センチの男くらいしか情報はわかりません。
です。

~tweetの信憑性は?~

「刑務所に勤務している姉から聞いた」とありますが、出所前の人間が、「事件を起こしてやる」などと言っていたとしたら、刑務所内でも噂になるでしょうから、姉から聞いた可能性はあると思います。しかし、刑務所や警察がこんな情報を提供するはずはありません。住民の不安を煽るだけだからです。
「頭おかしい人が出所」とありますが、精神を病んでいる人であれば刑務所から保健所に連絡が行き、刑務所内で医師の診察を受けて出所と同時に精神科への入院をさせるのが普通ですから精神異常者ではなさそうです。
警察が「周りの人にも情報提供してあげて下さい」というはずはなく、警察が本当に市民に知らせなければならいのであれば警察署ごとに構築されているネットワークでメールを送信したり、市や市教委に情報提供するはずです。警察から「市民の方に情報提供してあげて」などと言うことはありません。
無差別殺人したら死刑囚になりますから、刑務所に戻りたいのであればそこまでする必要はなく、万引きでもいいし、単なる暴行事件でもいいはずですから、無差別殺人というのは大袈裟なような気がします。
このtweetを見ると、「刑務所に勤務する姉が、刑務所に戻りたいから何か犯罪を犯しそうな男が明日出所するという情報を得たというところまでは真実のような気がしますが、「無差別殺人」や「警察や刑務所が『周りの方に情報提供してあげて』と言っている」というのは投稿者が盛ったのでしょう。
「13日には警察が警備にあたる」ということをなぜ知りえたのか?これも姉からの情報ならば理解できますが、このツイートがいつ投稿されたのかが分かりませんから何ともいえません。

~警察の今後の対応は?~

ネット上ではこの男の周囲を私服警察官が取り囲みながら歩く動画がたくさんアップされていますから、警察が警戒していたという事実は間違いないようです。
ネット上では、
実際に東警察署に確認を取らせて頂いたので間違いありません。
東警察署の説明によれば、この人物が服役中に「出所したら誰かに危害を加える」という旨の発言をしていたという情報に基づき、警戒を行っているとのこと。
と警察に確認をとったという記事がありました。これは警察が、「出所したら誰かに危害を加える」という発言を直接聞いたものではなく、刑務官が直接聞いて警察に情報提供したというようなものでもなさそうです。もし、警察が聞いた、刑務官が聞いたというのであれば、警察からこの様な直接的な情報を電話で問い合わせてきた市民に教えるはずがないからです。

ということは、発端となったtweetで、市民が不安がっているなどとの相談や情報提供などがあって警察がその男をしばらくの間、警戒していたということになります。これが真実でしょう。

刑務所から娑婆に出ても身寄りもなく、働く意欲もななく、刑務所に戻りたいと考えて犯罪を犯す人間は全国に多数います。犯罪を犯すことが出来ずに直接警察に行って、刑務所に入れて下さいと懇願する者さえいるのです。

こんな情報でいちいち警察官が大勢で警戒なんかやっていたら警察官が何人いても足りないという話ですから、市民を不安に陥れるような盛った情報を流さないようにしてほしいものです。これはフェイクニュースの一つでしょう。

~バカなことを言うな!~

ネットを見ているとバカな発言をする人がいるものだと思います。

無差別殺人予告の理由は「刑務所に戻りたい」というもので、なぜこのような人物を出所させてしまったのか理解に苦しみます。

刑務所を満期出所する者をどうやって刑務所に留め置けというのでしょうか?こんな世間知らずでもネットで色んな書き込みをしてくるのですから、ネットの世界は無茶苦茶ですね。

先日gayであることをカミングアウトした日本文学研究者のロバートキャンベルは、番組の中で、

刑務所から漏れてはいけない情報がなぜ出所前から漏れたのか。それを言いっぱなしにさせておく警察の判断もどうかと思う。人権を考えるべきです

何で警察を批判するのでしょうか?情報が漏れた可能性があるのは刑務所からです。漏れた情報を警察の責任に転嫁しているのでしょうか?一旦ネット上で拡散された情報を消すことはできません。「人権擁護論」を言っておけば世間が同調してくれると思っているのでしょうか?何が言いたいのか分かりません。

~フェイクニュースだった!~

6月16日、警察は危険性がないと判断してこの男の警戒を解いたそうですが、結局のところ、情報源となったtweetで「無差別殺人」と誇大な情報を流したことで、市民に不安を煽り、警察に対しても大変な混乱をもたらしてしまいました。正にフェイクニュースの恐ろしさです。何事もなくて良かったのですが、今後、この男がどのような行動をとるのか興味はありますね。

 

-事件
-, , , , , ,