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音響攻撃とは?ブルーノートの方法も!キューバや中国で事件発生!

~中国でも音響攻撃~

5月23日、中国の首都、北京にあるアメリカ大使館は、5月23日、中国南部の都市広州に配属されていたアメリカ政府職員が、「異常な音を聞いて、脳に軽度な損傷を受けた」と発表しました。「軽度外傷性脳損傷(MTBI)」と診断され、アメリカと中国がこの件に関する調査を始めたそうです。この職員は、2017年後半から2018年4月までの間、この職員にはさまざまな症状が現れ、アメリカに帰国させたところ、MTBIと診断されたそうです。

これと同様の事件が、キューバ大使館でも確認され、ニュースとなりました。キューバでは、昨年秋頃から今年初めにかけて、キューバの在ハバナアメリカ大使館の外交官や職員その家族10人以上が聴覚障害や吐き気、頭痛を訴えていると報じました。調査したアメリカ政府は、「高度な音響攻撃」と結論付けました。

今年6月には、在キューバのカナダ大使館の5人の外交官とその家族も同様の症状を訴えたそうです。被害にあった方々は、いずれもキューバ政府が所有・管理する物件に住んでいたということです。アメリカ捜査当局が住居を捜索しましたがそれらしい装置は見つからなかったということです。彼らを診察した医師は将来に渡って健康上のリスクが現れる危険性があると指摘したそうです。

キューバで起きた事件が再び、同じ共産国家で起こったのです。いずれも被害者はアメリカ人です。被害を受けた人のほとんどが、「自宅やホテルの部屋内で聞いたこともない局所的な音が聞こえた」と言っているそうです。キューバ事件に関しては、第三国の関与が疑われるとし、アメリカやカナダに対する何らかの報復、キューバと国交を回復したことを是としない第三国ではないか?と指摘されています。

~音響兵器って本当にあるの?~

音響兵器は本当にあるそうで、以前アメリカの豪華客船が海賊船の攻撃を受けた際に、音響兵器を使って海賊船を撃退したそうです。また、最近では、「ブルーノート」と呼ばれるスピーカーから音を発してパソコンのハードディスクをクラッシュさせる攻撃方法もあるそうです。音というのは、通常、音が発生したその周囲全体に響き渡るものですから、アメリカ大使館職員だけが居住するスペースだけを狙うことができるのか?と思いますが、音響に方向性を持たせることができるそうなのです。

また、殺傷性のない兵器として、海外の警察では、デモの妨害や暴徒の鎮圧に使用しているそうです。日本の警察でも使うべきですね。先日も起こりましたが、刃物を振り回して警察官に向かってきて、馬乗りになり、警察官の顔を何度も切りつけた暴徒に対して、警察官が切りつけられながらも暴徒に拳銃5発を発射して殺した事件。刃物を振り回して来る暴徒に向かって音響兵器を使用すれば、殺さなくても良かったと思いますね。

例えば、最近、頻繁にニュースになっているクマが人を襲う事件や、全国的に増えている野生のサルが住宅街に出没する事件、人間にはこれらに対する手立てがありません。もし、音響兵器が使えるのならば、市役所職員や警察官に持たせて、クマやサル、イノシシなどの撃退用に使えるはずです。是非、音響兵器を導入するべきです。

~ロシアしかいない~

中国とキューバの事件、誰の仕業なのでしょうか?アメリカ政府は、キューバの事件に関し、ロシア、中国、イラン、北朝鮮、ベネズエラなどのアメリカに敵対する国の工作員の関与を調べていたそうです。しかし、中国国内で発生しましたから、中国が真っ先に疑われることを中国がするはずもないでしょう。また、間もなく、米朝首脳会談が行われる予定で、中国も米朝首脳会談を歓迎しているようですから、この時期に会談を邪魔するような行為はしないでしょうから中国の関与は薄いと思います。

イスラム国などのテロリストたちという見方もあります。キューバには人口の1パーセント程度、約9000人のムスリムがいるそうですが、イスラム国とのつながりははっきりしません。このムスリム集団が中国でアメリカ人1人をわざわざ攻撃するとは考えられません。

やはりロシアしかいませんね。もともと昔からロシアとキューバは緊密な関係ですし、両国それぞれが大使館などを置いていますので、ロシア人工作員がキューバ国内で動き回ることは簡単なことなのです。キューバ革命を支えたのも旧ソ連ですし、キューバとアメリカが国交回復することを良くは思ってなかったはずですから。

ロシアなら、中国人のロシア工作員を使って音響兵器を中国国内で使用することもできるでしょうし、アメリカのトランプ大統領と中国習近平も、以前よりは親密になっている状況や、ロシアがアメリカ大統領選の妨害を行ったことで、アメリカ国内で、これに関与したロシア人が拘束された経緯もあり、ロシアによる報復として、中国国内で、中国がアメリカ人を攻撃したように見せかけたということは考えられることのように思います。私の勝手な推測ですが。

どちらにしても今後、世界中で音響兵器を使ったテロや工作員による攻撃が増えてきそうです。怖いですね。

 

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