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栄和人(至学館大学)と伊調馨の関係は!吉田沙保里と階級が一緒なら?

~マスゴミによる一方的な栄氏バッシング~

14日、伊調馨(34歳)に対するパワハラ問題で日本レスリング協会強化本部長を辞任した栄和人(57歳)が、パワハラ認定後初めて公の場に出て、「伊調馨、田南部コーチに謝罪したい」と話しました。また、馬鹿なワイドショーなどのマスゴミは、弱い者いじめに終始し、「順番が違う」「コミュニケーション不足はおかしい」など好き勝手言っています。

報道されているような栄氏の伊調に対するパワハラ言動は、決して容認されるものではありませんが、一つの問題にはそれぞれの見方、考え方があるのです。マスゴミは、「誰でもがそう思うであろう方向に舵をきって世論を統一させよう」として、その一方を痛めつけることで世間に興味を引こうとします。日大アメフト問題もしかりです。本当にマスゴミが報道している「栄バッシング」だけが正しいのでしょうか?それを考えてみたいと思います。

~栄監督と伊調馨の関係~

中学生時代、全国女子中学生選手権大会3連覇を果たした伊調馨を、栄氏が八戸の実家までスカウトに行ったことから師弟関係が始まったそうです。その後、伊調馨は、中京女子大学付属高校(現至学館大学付属高校)で頭角を現し、2年生になったばかりで、世界選手権2連覇中の山本聖子を破ってチャンピオンになりました。当時、伊調馨は、「自分の高校が、練習相手に事欠かないほど強いスパーリング相手がいる」と姉千春に話し、千春は、東洋大学をやめて中京女子大学に再入学したそうです。

伊調馨と吉田沙保里が「同階級でぶつからないように」と2人の階級を分けたのも栄監督だったそうです。伊調馨は、大学卒業後も中京女子大で練習を行い、北京オリンピックで金メダルを取りました。その後、東京で一人暮らしを始めた馨は、東京の自衛隊体育学校や早稲田大学等で練習を積むようになりました。その頃からレスリングに対する考え方を変えていったようです。

その後も伊調馨は栄監督や至学館大学から離れて1人、レスリングに打ち込み国民栄誉賞を取るまでに成長したのです。伊調馨の活躍を快く思わなかった栄監督は、伊調の練習を邪魔しようとしました。自分の権力を使って、自分の息のかかる所に手を回して伊調の練習を妨害しようとしたのです。

~栄監督と至学館大学への恩~

当然、伊調を育ててきた自負がある栄監督をはじめとする至学館レスリング部関係者。私の実力でここまで来たと自負している伊調馨。こうなれば2人の中が険悪になるのは当然です。いくら伊調馨が、恩のある監督や大学を敵に回したくないと考えても、伊調のコーチ田南部力コーチはそうではなかったのでしょう。栄監督による伊調へのパワハラに我慢ができなかった田南部コーチらは、告発し、マスコミがこれを一斉に取り上げました。

志學館大学も伊調馨について、恩を忘れたのかとの思いから、伊調馨周辺の者が、伊調の恩師栄氏のパワハラを告発したことに快く思っていなかったのでしょう。至学館大学学長谷岡郁子は、あえて会見に臨み、「そもそも伊調馨は選手なんですか」と主張しました。

伊調馨は、中京女子大学卒業後も大学に残って練習し、北京オリンピックで金メダルを取りましたが、その後、大学を離れた際に、きちんと大学を辞めること、一人でレスリングをしてくことなど大学側に伝え、了承を得ていたのでしょうか?そうでなかったとしたら、学長が怒って発言した言葉の意味も分かるような気がします。「育てたのに、恩も忘れて勝手に大学を飛び出し、まだレスリングを続けるつもりなの?スポーツマンならけじめをつけなさい!社会人としてそれで通用すると思っているの!」学長の腹の中はこんな気持ちではなかったかと推察します。栄氏からすれば、「伊調馨が自分の教え子だから、自分の持つレスリングの全てを教えてきたんだ。だからここまで強くなれたんだ。」と思っているのではないでしょうか?栄氏がそう思うことを、「それは間違いだ」と世間は言えるのでしょうか?

歌手や俳優、そしてタレントがちょっと売れて有名になれば、それまで所属していた事務所をやめて裁判沙汰になり、その後はさっぱり表に出てこなくなる。「自分の力で有名になった。売れるようになった。」と勘違いする人が多のは、育ててもらった事務所に対する恩や感謝を感じないからに他ならないと思います。伊調の行動もこれに似ているのではないでしょうか。

~吉田沙保里と伊調馨の戦いがあったら?~

最も重要なのは、世界大会16連覇を果たすなど、霊長類最強と呼ばれた吉田沙保里(35歳)は、年齢も体重もほぼ伊調馨と同じなのです。伊調馨が中京女子大学ではなく、他の高校、他の大学の選手だったら、栄氏は当然、吉田を伊調と同階級の選手に育てて、ぶつけてきたはずです。伊調を潰すために。そうなれば、吉田の階級には、中京女子の他の選手が出場できるわけですから。果たして伊調が吉田に勝てたのか?霊長類最強に勝てたのか?やってみなければ分かりませんが・・・。

伊調は、吉田沙保里と戦わなかったからチャンピオンになれたのかもしれません。吉田と伊調を同階級にしないことを決断した栄監督や学校側の配慮があったからこそ、国民栄誉賞を受け、レスリングだけで飯が食える立場を築いてきたのではないでしょうか?この恩は一生忘れてはならないと思います。

マスごみも色々な角度から取材をし、考えて報道してもらいたいと思います。

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