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国会のヤジ「結婚しなくていい」は夫婦別姓問題か?杉田水脈よ逃げるな!

~ただの失恋話を国会で?~

国会での国民民主党玉木雄一郎(50)の代表質問中のヤジ問題で世間が騒がしい。野党議員を始めワイドショーのコメンテーターまでもが「こんなヤジはいけない!」と批判が絶えません。何でこんなヤジで世間が一生懸命に批判するのかが意味不明です。この問題について、詳細をよく知らない方たちはもう一度何が悪いのか、問題は何なのか、夫婦別姓は必要なのかについて考えてみて欲しいと思います。

今回、問題になっているヤジ問題は以下のとおりです。

玉木氏が国会の代表質問で、20代の男性から受けた相談として、「交際している女性から『姓を変えないといけないから結婚できない』と言われた」と相談されたことを紹介したうえで、「夫婦同姓も結婚の障害になっている」と指摘しました。この時、自民党の女性議員から

だったら結婚しなくていい。

というヤジが飛んだというのです。玉木氏は「今ヤジで『だったら結婚しなくていい」という話があった。結婚数や結婚率を上げていくことが、国難突破の少子化対策になるのではないか」と指摘した。

これを見て聞いて皆さんはどう考えるでしょうか?相談した20代男性は、”女性に体よく振られた”ことを気付いていないだけではないかと思うのです。今の時代、男女が交際していていざ結婚となった時に女性が「やっぱりこの人は経済力もないし結婚できない」などと考えた時、相手を傷つけずに断る方法としては最適ではないでしょうか?誰が聞いても”夫婦別姓の問題”ではなく、「交際女性から夫婦別姓を理由に振られました」という相談にしか思えないのですが…。

「だったら結婚しなくていい」というヤジの意味は”女性から愛されてないんだから結婚する必要はないっていうこと”なんだと思います。

~夫婦別姓問題を結婚したくない理由に!~

夫婦別姓を望む人は、これまで積み重ねてきたキャリアに変化をもたらすことが嫌だからという理由がほとんどです。それなのに、野党を始め「選択的夫婦別姓制度」を望む人たちは”民法”を変えようとしているのですが、そんな必要はサラサラないと思います。

現在の民法では、男女が結婚すれば「男性又は女性のいずれかの一方が、必ず姓を改めて同一の姓を使用しなければならない」とされています。田嶋陽子などは「結婚することによって女性が男性の姓を名乗らなければならないのは男女差別」などと言っているのですが、男性が女性の姓を名乗っても良いわけで、”男女差別”を主張できるような話ではありません。

ただ慣習的に男性の姓を名乗っている人が多いというだけです。先の20代男性が「それじゃあ僕が君の姓を名乗るよ!」って言ったら女性は次に何と言えば別れられるのかについて考えなくてはいけないという話です。

もし「本当に姓を変えることがイヤで結婚ができない」ということが本心ならば、結婚する方法はいくらでもあります。玉木氏はそこをすっ飛ばして民法改正を主張しているのですから意味が分かりません。

また、夫婦別姓制度があることによって結婚できなという人がどれだけいるというのでしょうか?ほんの僅かです。私の周りにはいません。あなたの周りに何人いますか?そして、”結婚しないから子供ができない”っていうのも間違っています。結婚しても2人以上の子どもを作る人は少ないため少子化になっているのです。結婚しなくても事実婚で子供を作ることはできますしそうしている人も現実にいます。

事実婚として籍を入れずに夫婦になって子供を作ればいいじゃないですか?「結婚ができない」と言って別れる必要はないのです。また現代社会では、ほとんどの企業でも公務員でも旧姓を使用して働くことはできます。私の会社でも結婚した女性が旧姓で勤務したいと申請すれば、旧姓を使用して稼働することはできます。公務員の友人からも聞きましたが公務員も今そうした旧姓で稼働している人は増えているというのです。

”戸籍上は夫の戸籍に入って夫の姓を受け継ぎ、社会では旧姓を名乗って生きていく”何の問題もないのです。ただ男女平等を唱える”フェミニスト”なる偏った思考の持ち主たちがリベラルを名乗って政治論議にすり替えているだけなのです。

~野党のヤジはOK!与党のヤジはダメ!~

ヤジは”議会の花”として長年それを許してきたのは国会の責任です。そう言いながら敵対政党議員がヤジを飛ばすと腹を立てる。「そんなことを言ってはいけない」と野党議員は腹を立てる。ヤジに”言ってもいいヤジ”と”言ってはいけないヤジ”などと線引きする方がおかしいでしょ!ヤジによって国会が中断するとかヤジによって議論が遮られるなどというのであれば全てのヤジをやめさせるべきです。ヤジが”議会の花”などと言ってる方がおかしいのです。

国会議員は、憲法上、「議院で行った演説・討論・表決について、院外での責任を問われない」という免責特権があります。これを理由に玉木氏の子分の森裕子参議院議員は民間人を根拠なく誹謗中傷したり、個人情報をさらしたりしたことで批判される中だんまりを決め込んでいるのです。”ヤジには免責特権はない”とされていますが、国民から見ればおんなじことですよ。

そもそもヤジは、与党の答弁に対する野党からの誹謗中傷が多い中で与党議員が言ったことで野党が、枝野が、蓮舫がここぞとばかりに批判を繰り返しているのです。自分たちのヤジはOKで与党のヤジはダメだという論理は明らかにおかしいのです。

~杉田水脈よ逃げずに反論せよ!~

野党はヤジを飛ばしたのは、杉田水脈(みお)衆院議員とみられると指摘している。杉田氏は同日、自民党本部や国会内で記者団から事実関係を問われたが、取材には応じなかった。杉田氏は同日午前から、記者団に「杉田さんのヤジなのですか」「意図はなんですか」などとたびたび事実関係を問われたが、携帯電話で話し続けるなどして質問に答えなかった。

杉田水脈(52)衆議院議員は、以前、”LGBTは生産性がない”と発言して炎上しましたが、”LGBTに生産性がある”と思っている人などいないのですが、”こんな発言は許さない”という野党議員を始めとする多様性を重んじると主張する訳の分からない団体などから批判を浴びました。その時も杉田氏は今回と同様に逃げ回りました。

「LGBTという多様性を擁護することは個人のためにはなっても国のためにはならない。そんなものに公金を支出する必要はない。」という杉田氏の主張と私は理解し、これの何が問題なのかと思っていましたが杉田氏が逃げまわったことで、”杉田は悪い””杉田はおかしい”というレッテルが貼られてしまったのです。

今回も杉田氏は逃げ回っているようですが逃げずにきちんと反論をして欲しいと思います。玉木氏の相談は女性が男との結婚を断るための言い訳だと思いますが、そうでないとして、”本当に姓を変えたくないから結婚ができない”と言ったとしたならば、”結婚せずに事実婚でいいじゃないか”と言うことです。

もし、「籍を入れてあなたの妻になりたいが姓が変わることとは困るので結婚できない」というのであれば、”自分のキャリアを捨ててまであなたの妻になりたくない”ということだと思うのです。結婚というものは女性からすれば「自分がどうなってもいいからあなたのお嫁さんとしてやっていきたい」男からすれば、「君を離したくない。他の男には奪われたくない。君を幸せにする」という思いがあって、誰にも邪魔されない夫婦2人きりの生活を営もうとするものだと思うのです。

「そんなことよりも私が築いてきたキャリアの方が大事だから名前は変えられない。だからあなたとは結婚できない」というのであれば、心からその男性と結婚したいという気持ちが無かったというだけの話です。「『だったら結婚しなきゃいい』ってことなんです。」って堂々と主張するべきです。このまま逃げ回れば杉田氏は「やっぱりバカか!」ということで終わってしまいますよ。

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