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穴見陽一衆議院議員が長谷川一男にヤジ!幸福の科学信者でジョイフルの社長?

~元々国会議員になる資格もなかった穴見陽一~

自民党の穴見陽一衆議院議員は、衆議院厚生労働委員会で、参考人として出席した肺がん患者、日本肺がん患者連絡会理事長の長谷川一男さんが意見を述べている最中に、「いい加減にしろ」とヤジを飛ばしたことで、批判を受けています。この件で、がん治療に関する研究を支援する大分がん研究振興財団(大分県由布市)は、理事を務める穴見氏が辞任をしたことを発表したと報じられました。

穴見議員は、喫煙者であり、全国の喫煙者の意見を代弁したのだと思いますが、そんな人が何で、がん治療に関する研究支援団体の理事なんかやっていたのでしょうか?穴見議員は、大分県出身で、父親が経営するレストランジョイフルの後を継いで、ジョイフル社長に就任しましたが、その後、自民党公認候補として、衆議院議員として3回当選して現在に至っているそうです。

穴見議員は、一浪して法政大学経済学部に入りましたが、中退しているそうで、大学時代、なんと、「幸福の科学学生部」に所属していたそうです。衆議院当選もこの「幸福の科学の豊富な資金」などの後ろ盾があったから当選したとのうわさもあります。親の七光りで会社社長になって、裕福な家庭で育ってきたのでしょうが、大学中退、一浪して親に迷惑をかけてきた中で、「幸福の科学」という宗教にのめりこんだ男です。

副流煙の害など、科学的根拠もない話は全く信用していない私でも、かばいようがないほど、「国会議員になる資格すらなった男」のように思えます。しかし、穴見議員が「ヤジを飛ばした理由は、いったい何だったのか」その点にが気になります。

~「穴見議員がヤジを飛ばした」だけの報道がおかしい~

参考人として意見を述べた肺がん患者でもある長谷川さんは、お父様が喫煙者で肺がん患者だったそうで、お父様の肺がんは、「タバコによる肺がん」と断言しておられます。その中で、非喫煙者の自分が肺がん患者になったのだから、それは受動喫煙が原因なのだというように推測されているようです。

肺がんには、医学的に、「遺伝に関するもの」「原因不明のもの」もあることは知られていますが、それなのに、何故、長谷川さんが、受動喫煙で癌になったと思い込んでれているのかがよく分かりません。現代社会の風潮として、「タバコは悪!」「タバコの出す煙は他人まで殺してしまう!」ということが当たり前の世の中になってきています。タバコは、「一切害は無い」とは言いませんが、長谷川さんが肺がんになった原因が受動喫煙にあるとするならば、その科学的根拠について述べていただかなくては世間を納得させることはできないでしょう。しかし、喫煙者を批判することや受動喫煙の害を主張することは、現代社会では、その根拠を示さなくてもほとんどの人が受け入れるという変な時代になってきています。昭和の時代には、85パーセント以上の喫煙率であったのに、現在では20パーセントを切ったとされています。

喫煙を原因とする肺がんは、この喫煙率の減少に比例して減少はしていないそうですから、今の段階では疫学的な推計でも肺がんの原因のほとんどがタバコを原因とするものであるとは言えないはずなのです。あと30年もすれば、肺がんの原因の主流がタバコであるか否か分かってくるとは思いますが、今の段階で、肺がんの原因をタバコ、しかも受動喫煙だとするには根拠が乏しいのです。

その理由には、「女性の肺がん患者の多くが非喫煙者ということ」が発表されているからです。その理由としては、PM2.5や排気ガスなど大気中に含まれる発がん性物質が原因とする説などが有力だそうです。人間、生きていく上において、少なからず発がん性物質を吸収しているのだと考えられますから、肺がんになったから受動喫煙のせいでは?と考えるのは短絡的すぎる気がします。

このような中で、受動喫煙対策が当たり前のように行われている社会。長谷川さんが受動喫煙対策について、厚生労働委員会で意見を述べている最中に、「穴見議員がヤジを飛ばしたこと」、議員の馬鹿さをアピールする報道ばかりです。ヤジを飛ばすような穴見議員は馬鹿です。しかし、長谷川さんが参考人として受動喫煙にと自己の肺がんとの因果関係について、どんな話をしたのかは報道されません。一部報道されたのは、「喫煙者に配慮した答弁の中で」ということぐらいです。どのマスコミもほとんど同じ内容の報道しかしないのです。私たちが興味があるのは、長谷川さんが全体としてどのような意見を述べたのかなのですが、マスコミは国会議員を叩くことを目的としての報道しかしません。それが視聴者から受けやすいという理由からなのでしょうが、国民の知る権利に対する報道であるなら、ウケ狙いではマスコミの存在価値はありません。

~抗議やヤジをする奴がいるからまともな議論ができない~

この件で、穴見議員や長谷川さんに対するヤジや抗議が殺到しているそうです。こんなヤジを飛ばした低俗な国会議員にヤジや抗議が来るのは仕方ないと思いますが、長谷川さんに対する抗議やヤジはおかしいでしょう。私自身、長谷川さんの肺がんの原因が受動喫煙などと決めつける根拠はないという考え方です。長谷川さんのような主張をする人に対してヤジや抗議をする人達のほとんどが喫煙者でしょう。

現在の受動喫煙対策も、結局、「タバコが嫌いな非喫煙者」と「タバコを吸う権利を守ろうとする喫煙者」の不幸な差別的戦いとしか見えません。このような戦いを続けているようであれば、国民皆平等という社会を築くことは不可能です。反対意見を持っている人間を毛嫌いするのではなく、科学的根拠を示して説得する努力をするしかないのですが、厚生労働省自体が、科学的根拠を示さずに健康増進法を改正して、喫煙者の権利を奪おうとしていることこそが諸悪の根源なのです。

 

 

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