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タイで新型ウィルス患者が劇的回復?フェイク?厚生労働省は新薬開発を!

~タイで抗ウィルス剤で回復?!~

新型コロナウィルスによる感染が世界規模で広がっています。感染者が1万人を突破したとのこと。正にパンデミック状態の中、タイで患者に抗ウィルス剤を使った結果、劇的な回復を見せたという報道がされました。

【AFP=時事】タイ保健省は2日、新型コロナウィルスに感染した中国人女性(71)にインフルエンザとエイズウィルス(HIV)の治療に使われる抗ウィルス剤を混合して投与したところ、症状の劇的な改善が見られたと発表した。

医師のKriengsak Attipornwanich氏は保健省の定例記者会見で、医師らがこの中国人女性患者にこれらの混合した薬を投与したところ、48時間後の同ウィルスの検査で陰性となったと発表。「陽性だったコロナウィルスの検査結果が48時間で陰性になった」「患者は消耗していた状態から、12時間後にはベッドで起き上がれるようになった」と述べた。

中国中部・湖北(Hubei)省の武漢(Wuhan)で発生したとされる同ウィルスについて、タイではこれまで19人の感染が確認され、中国以外の感染者としては、日本の20人に次いで2番目に多い。タイの感染者では患者8人がすでに回復して退院、11人が入院している。

これは本当だろうか?フェイクニュースの可能性はないのか?タイという国が世界で最初に新型コロナウィルス患者を救ったというのが信じがたいのですが…。

~タイの医療水準は良好!~

しかし、日本の外務省が発表しているタイの医療について調べて見ると

医療事情は、首都バンコクと地方都市、地方都市と農村部、さらには個々の医療施設により大きく異なりますが、主要都市の公立基幹病院や代表的な私立病院では概ね良好です。バンコクでは、代表的な私立病院の医療水準はかなり高く、日本の病院と比較しても遜色はありません。日本の医学部を卒業した医師、或いは日本の病院で研修経験のある医師又は看護師などが勤務しています。

ということで、タイの医療水準は”良好”とのことです。どこの病院で回復したかの発表はありませんが、8人もの患者が回復しているのが事実ならば偶然ではなく明らかに効果があったということになるのでしょう。

~フェイクニュース?~

早く厚生労働省はタイに跳んで新薬開発に注力すべきです。とは言ってもこのニュースがフェイクでないことを確認することが先決ですが…。

これまでニュースにはなっていませんが、漂白剤やMMSという訳の分からない薬が効くなどのフェークが出回り、世界30か国の38のファクトチェック団体が調査しているとの報道もありましたが、タイにもSNSなどのフェークニュースを取り締まる「アンチフェイクニュースセンター」が昨年秋には設立されていますから、フェイクであればいずれ発表されるでしょう。

~複数のワクチン接種で副作用は?~ 

インフルエンザとエイズウィルスの治療に使われる抗ウィルス剤を投与したのは、適当にやってみたのでしょうか?それとも何らかの根拠をもって投与したのでしょうか?

2017年4月、東京都の小児クリニックで複数のワクチンを1つに混ぜて接種していたということで、公益社団法人日本小児学会は

異なるワクチンを1つに混ぜて接種することに関しては、その効果と安全性を保障するデータは存在せず、実施してはいけない医療行為であり、ワクチンの添付文書にも「同時接種は可能だが、他のワクチンと混合して接種してはならない」と明記されている。

これは混ぜた上で接種してはいけないということで続けて二つのワクチンを打つことを否定しているものではないようです。しかし、回復したタイの患者の今後の副作用については経過観察の必要はありそうですね。

~医師の決断と患者の度胸?!~

それにしても、この複数ワクチンを接種した初めての患者。病院側は「試してみますか」と患者の了解をとったのでしょうが、医師の決断と治験者となった患者の度胸は大したものです。普通はウサギやネズミに投与してから人で試すのですが、動物はスッとばしたのかな?

日本でこんなことはできないでしょう。もしこれで副作用でも出たり、高齢ですから病状が悪化したりすれば医療過誤として莫大な賠償金を支払わなければならないところですが、タイだからできたのかもしれませんね。

タイといえば日本企業が多数進出している国で日本との関係も良好ですから直ちに厚労省は職員を派遣して新薬開発に取り組むべきです。日本では新薬が承認されるまで2~3年かかると言われていますが今回は特例として早期に承認して新型コロナウィルス患者の救済を行うべきです!

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