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吉田祐也よマラソンの現役続行を!青学の原晋監督の目!東京五輪で走れ!

~原監督の目に狂いはなかった!~

青山学院大学の原晋監督(52)の眼力は凄かった!吉田祐也(22)の走りは今までにない”跳ねる走り”に見えた。昨日の別府大分毎日マラソンで2時間8分30秒の好タイムで日本勢トップの走りを見せた。しかも初マラソンで。

埼玉・東京農大三高卒業の吉田祐也は全国駅伝競走大会の出場経験もない全国的にも無名の選手だったそうですが、どこで原監督が見ていたのか原監督が惚れて「4年かけてトップ選手に育てる」と言ってスカウトしたそうです。原監督の目に狂いはなかったということなのでしょう。

今年の箱根駅伝で青学大が2年ぶり5度目の総合優勝を果たしました。その立役者として4区を区間新記録で走り一躍注目を浴びた吉田選手。原監督は試合後のインタビューで

みんな天晴れな走りをしてくれましたけど、4区は予想よりもプラスアルファが出ました。あそこまで佑也が走るとは思いませんでしたね(笑)

4年生になって初めて箱根駅伝での起用だったのです。自分がスカウトした選手が最後に輝いてくれたことは原監督にとって最高の喜びだったでしょう。

~監督を見返したい!~

箱根での起用を明言されたのは、11月の全日本大学駅伝で5区3位と結果を残した後だった。これまで吉田はエントリーメンバーには入るものの、箱根を走る機会は与えられてこなかった。チーム1の努力家と誰しもに認められながら、監督の走りの評価は2年生の時も3年生の時も「チーム11番目」。それをめぐって、監督と意見が衝突したこともあったと話す。

そんな吉田は

絶対に箱根を走って、監督を見返したいって。それが一番大きかったです

と言い放ったのです。なかなか「監督を見返したかった」と言えるものじゃないですが、図太い神経しているのでしょうね。

~王貞治も気にする存在!~

この箱根の走りを見ていた世界の王貞治(79)が、テレビ番組で

今年はね、2日間ずーと見てました。特に私は(往路の)4区を走った吉田(佑也)っていう選手がね。

4年生で初めて(箱根駅伝に)出て。区間記録を出したんですね。区間新記録です。なおかつ、社会人になったら(競技は)やめるっていうんですよ。本当の最後の最後の走りで、最高の走りをしてね。

僕は本人にちょっと話を聞いてみたいな思うぐらい、彼にずーっと気持ちが引き込まれましたね。

と言って吉田に注目していることが話題になりました。

氏名 吉田 祐也(よしだ ゆうや)

生年月日 1997年4月23日(22歳)

出身地 埼玉県東松山市

学歴 東京農業大学第三高等学校、青山学院大学(教育人間科学教育学科)卒

身長 164㎝ 体重 47㎏

~まだまだ早くなる!~

吉田はテレビ番組でお菓子メーカーのブルボンに就職内定していることや現役をやめることを表明した後、「最後にもう1本走ります」と別府大分マラソンを走ることを宣言していたのです。”最後に初マラソン”を走って思い出作りかという思いで見ていましたが、この結果は思い出作りなどという生易しいものではなく、本気で真剣に準備してきた結果だと思いますね。

レース終了後、吉田選手は瀬古利彦マラソン強化プロジェクトリーダー(63)から声をかけられました。

「初マラソンとは思えないような走りだった」と絶賛したが、その後はまさかのダメ出し。40キロ手前でスパートをかけて先頭に立った場面について、なんで出たの?あそこで出なかったら…」苦言を呈した。

「欲が出たんだな、相手に使われてしまったね」と続けた。

「相手に使われた」というのは素人の私には理解できない言葉ですが、瀬古は「まだまだマラソンが分かってないね。マラソンを続けて経験を積めばもっと早くなる」ということが言いたかったのでしょう。

~努力ができる才能!~

原監督も箱根駅伝後に吉田選手と共に出演した番組内で

走るのが好きだし、努力できる才能がある。(ブルボンの)社長さんに、続けられるようにお願いしようかね。

と発言していました。原監督はさすがです。スポーツ選手にとってそのスポーツに必要な才能というものもありますが、最も必要なものはその人の”人格”なのです。「努力ができる才能」というのは正にの人格を意味するのです。人間は易きに流れるものですが、どんな立場であっても苦労から逃げようとする人は大成しません。それができるという才能を原監督が見抜いているのであれば、是非吉田選手には現役続行をお願いしたいものです。

~東京オリンピック代表へ?!~

長距離走は、体質が変わってしまえば全く走れなくなることもありますが、低迷する日本のマラソン界に光明が差したのです。

2020東京オリンピック男子マラソンの内定者は2人、まだ1枠が空いています。内定者2人はまだ暑さの残る昨年9月15日に開催されたマラソン日本代表選手選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で1位だった中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒、2位の服部勇馬(トヨタ自動車)が2時間11分36秒の成績で代表を勝ち取りました。夏と冬の差はありますが吉田選手の方が3分も早いのです。

残る1枠は来る3月1日の東京マラソンの結果で決まるのですが、2:05:50の記録を持つ大迫傑(Nike)、2:06:11の設楽悠太(Honda)らが出場予定ですが、彼らがこの記録を出したのは2018年のことですから、今でも同じように走れるとは限りません。それなら初マラソンで学生記録第2位で走った吉田選手の方が活躍できる可能性が高いのではないかと思いますね。

専門家は、2024年パリオリンピックを目指せばいいなどと言っていますが、4年後も今のスピードで走れる保証はないのです。ぜひ東京オリンピックに出場して欲しいものですが、3月1日の東京マラソンは無理なんでしょうか?参加申し込みも締め切られたのでしょうか?瀬古の一声で参加くらいできるでしょう!

吉田本人は、「走ることを休みたい」と言っていたそうですが、今が旬です。箱根駅伝の後に色々な方から声をかけられ「力があるし、競技を続けた方がイイ」と言ってもらったことで競技続行を考えるようになったとの情報もあります。

ここは王監督が直接吉田選手にあって説得してもらいたいものです。

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