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楽天携帯の電話料金がデータ通信料が無制限で2980円?本当&いつから?

~楽天携帯がついに動いた!~

楽天携帯電話がついに電話料金を発表しました。「これは安い!」と喜んでいいものなのでしょうか?楽天は昨年10月からの携帯電話新規参入を打ち出しながら基地局の整備の遅れを理由に延期した経緯もあります。楽天の携帯電話参入で、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアがどこまで値下げをしてくれるのかを注目していた人たちには今後の携帯事業者の動きには注目が集まるはずです。

 楽天は3日、4月に本格参入する携帯電話事業の料金体系を発表した。プランは月額2980円の1種類のみで、自社回線エリアでは国内通話とデータの利用が無制限となる。

 楽天の発表によると、サービスの開始は4月8日。データの使い放題は国内の自社回線エリアに限られ、KDDIと提携するそれ以外のローミング地域ではデータ容量は2ギガとなっている。通話については双方でかけ放題とした。また、300万人を対象に当初1年間は無料にする。

 楽天モバイルの山田善久社長は、自社回線と連携エリアのユーザー間の不公平感をなくすため、基地局の設置計画を大幅に前倒しし、「自社回線エリアを広げていく」と強調。顧客目標としては、「早期に300万人を目指す」と語った。

 現在、携帯電話事業はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が独占している。楽天は携帯事業者から通信網を借りる格安事業(MVNO)を手掛けてきたが、完全仮想化という新しいネットワークシステムの利用に加え、電子商取引や銀行などグループで展開する70以上のサービスとの相乗効果も狙い、市場シェアの獲得に挑む。

昔、エンゲル係数というもものがありました。家計の消費支出に占める食糧費の支出のことでこれが高ければ貧困と習った覚えがありますが、今では食糧費よりも携帯電話料金の割合によって貧富の差が決まるような気がしています。貧しい家庭の中学生でも携帯電話を持っている時代ですから携帯電話料金がもっと安くなってほしいというのは国民の願いだと言っても過言ではないでしょう。

~3大キャリアの料金は楽天の動向で変わる!~

2018年8月に菅義偉官房長官

携帯電話料金は4割引き下げる余地がある

と発言したことから3大キャリアの料金減額の動きが出てきて、昨年6月に、それぞれの携帯電話事業者が新たな料金体系を発表しました。私もすぐにドコモショップに駆け込みましたが、個人ではわずかに料金が下がるものの家族全体としては少し上がることになり料金体系を変更できませんした。”ドコモの嘘つき!”と思ったものです。

結局、大手3大キャリアは、昨年10月の楽天携帯の参入による料金体系を見守る必要があったわけで、3大キャリアが昨年6月時点で大幅に値下げしていたら、楽天はさらに料金を低くして参入してくる。そうなればさらに3大キャリアは値下げしなければならないという論法だったのです。

ですから昨年10月の楽天参入による料金体系の発表を心待ちにしていた方は多かったのですが、楽天には見事に裏切られました。そしてやっと今回、楽天の料金体系の発表という運びになったのです。

~地方は”早いもの勝ち”?!~

”データ通信料無制限で月額2980円”という1種類のみというから驚きです。これならば誰もが統一の料金で簡単でとってもいいですね。ただ問題はこの料金は、自社回線が整備されている東京、大阪、名古屋という特定の都市だけで、その他地方はエリア外の為、KDDIの基地局を借りてローミングによってサービスが提供されるのです。ですから地方ではデータ通信料は無制限でなく、2ギガに制限しているのです

その中で”300万人を当初1年間は無料にする”というのですが、これは”早いもの勝ち?”ってことでしょうね。地方では早く楽天携帯と契約した先着300名までは1年間無料にするということなのでしょうね。

1年後には”2ギガまで通話料無料で月額2980円”となるのでしょうが、”超過分の通信料をどれだけ取られるのか?”が疑問です。2.1ギガを使用した場合にどれだけの料金がかかるのか分からない状況で、4月8日を持って今契約している3大キャリを解約して楽天モバイルに移行するのは危険な気もしますね。

1年後に、楽天が目指す”全国で独自の完全仮想化されたネットワーク”が充実されているのかが疑問です。

~3大キャリアもボロもうけできない!~

しかし、この楽天の料金設定の発表は3大キャリアにとっては大きな問題ですし、このまま指をくわえて見ているわけには行きません。たくさんの顧客が楽天に移る可能性がありますから、これを食い止めるため、3大キャリアにとってに早く料金の値下げをすることが喫緊の課題となるでしょう。

これまでボロもうけしていた携帯電話事業者たちも今後はボロもうけできなくなるはずですから消費者にとっては喜ばしいことです。早くそんな日が来ることを願っています。

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