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金正恩の危篤はコロナ感染か?暗殺か?後継者は金ヨジョンか金ハンソルか?

米CNNテレビは20日、米当局者の話として、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が手術を受けた後に重体状態に陥ったとの情報があり、米政府は中止していると報じた。情報の真偽は不明だが、事実であれば、正恩氏を最高指導者とする北朝鮮の体制が動揺し、朝鮮半島情勢に多大な影響が及ぶとみられる。

というニュースが報じられた。しかし北朝鮮は危篤状態であることを否定している。

北朝鮮は十九日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長からの親書が最近届いたとしたトランプ大統領の発言を否定した。親書の有無は不明だが、米朝対話が停滞する中で米側をけん制する意図があるとの指摘が出ている。

トランプ氏は十八日の記者会見で、正恩氏から「最近、すてきな手紙を受け取った」と述べ、良好な関係を強調。韓国大統領府関係者によると、トランプ氏は会見に先立ち、文在寅(ムンジェイン)大統領と電話協議した際にも親書が届いたことを伝えていた。

詳しい内容や時期は明らかにしなかったが、北朝鮮は三月下旬、トランプ氏が親書で新型コロナウィルスへの対応で協力を申し出たと発表した。このため、トランプ氏が言及した親書は、正恩氏からの返信と受け止められていた。

米政府は、金正恩が入院中であることをつかんでいた。新型コロナウィルス感染の可能性があると考えていたのではないか?

北朝鮮は”国内に新型コロナ感染者はいない”と豪語していたのである。感染者が38万人を超える米国も他国のことを憂慮をしている場合ではないはず。トランプは金正恩に親書を送り反応を見ようとしたのではないか?

トランプが「コロナウィルスの対応を申し出ることを伝えた」とのこと。金正恩から「ありがたい」と返事が来たのか?だとしたら、北としては公にはできないはず。

金正恩には”10人以上の影武者がいる”と言われ、”既に金正恩は死んでいる”という説もある。米朝会談を行ったのは本物の正恩ではないという説まである。訳が分からない。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は3日、このほど行われた国家非常防疫事業総和会議で「世界的にウィルス伝染病が完全になくなるまで国家非常防疫システムをそのまま維持し、全社会的、全人民的な行動一致で伝染病防疫活動を強化する」ことが強調されたと伝えた。(中略)

北朝鮮は1月、中国・武漢での感染拡大が悪化すると国境を封鎖。国内で風邪の症状を見せた人々を当初は2週間、その後は1カ月もの長期にわたり隔離する強力な措置を取った。問題はその措置が厳しすぎて、むしろウィルスよりも人々を苦しめる結果になっているように見えることだ。

自宅隔離された人々は、1週間に1回、30分に限り、食べ物の調達のために外出することしか許されていない。さらにそれさえも、マスクを着用していなければ許可されない。

隔離状態やマスク着用は保安員らが取り締まっており、違反した場合は体制を危険にさらしたとみなされ、下手をしたら処刑もあり得る。実際に2月には、防疫ルールを破って中国へ行ってきた感染者が銃殺刑になったとされる。

感染者が1人も出ていない北朝鮮でなぜここまで厳重な防疫体制を確保する必要があるのか?北朝鮮はコロナウィルス感染を異常に恐れているのである。実情はたくさんの感染者が出ていて、たくさんの遺体を埋めているに違いない。当然北朝鮮は報道できないのである。

一方、北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNK」は20日夕、北朝鮮内部の消息筋の話として、正恩氏が12日に「心血管系の手術」を受けたと報じた。正恩氏は現在も療養中だが、「状態は好転した」としており、CNN報道とは食い違う。日米韓協議筋も21日、「正恩氏が危篤状態にあるとは聞いていない」と本紙に語った。

米CNNテレビはフェイクニュースを報道したのか?それでも正恩氏が手術を行ったことは間違いないようだ。デイリーNKジャパンの編集長はよくテレビに出る高英起氏である。北朝鮮内部にデイリーNK の協力者がいるとしても、金正恩が”危篤””死亡”などという情報までは入ってこないはず。北朝鮮国内でもそんなことを知らされるのは、妹の金与正(キムヨジョン)や妻の李雪主(リソルジュ)そして数人の幹部たちだけであろう。

手術が失敗したとしてもそんなことを外部に漏らすはずもない。「手術はうまくいった」としか公表しないはず。

正恩氏は以前から循環器系の疾患を有する上、ヘビースモーカーであることが報じられ、その体調を不安視する報道は以前からあった。そこで北朝鮮にはないとする新型コロナウィルスに感染したら、まずもって重篤になりやすい条件を備えていたわけである。正恩氏がもし感染していたとすればいつ重篤になって死亡してもおかしくない状態だった。

正恩氏が死亡したことが公になれば北朝鮮人民は”金正恩同士がコロナで死んだ”と思うはずである。”北朝鮮初の感染者が正恩氏”であると世界中に知らされることになるであろう。

3月下旬から4月初めにかけて北朝鮮によるミサイル発射のニュースが繰り返された。ミサイルを打つことで国内にも海外にも金正恩が元気でいることをアピールする狙いがあったのかもしれない。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が自身の後継者に妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長を指名したという主張が提起された。

脱北者1号博士の安燦一(アン・チャンイル)世界北朝鮮研究センター理事長は20日、自身のユーチューブ「安燦―TV」で、昨年10月に金正恩が白頭山(ペクドゥサン)を訪問した際、随行した幹部に『私の後継者は金与正同志』と話した」と伝えた。

ミサイル発射を指示していたのは与正同志ということか?

ピョンチャンオリンピックに招待された与正同志の顔を覚えているだろうか?美形なのに冷酷で狡猾そうな表情をした女性を。金正恩はアホ面だが顔から冷酷さはかじられなかった。もし与正同志が北朝鮮を牛耳るならば、もっと恐ろしい国になる気がする。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョウン)朝鮮労働党委員長の異母兄で2017年2月にマレーシアで殺害された金正男(ジョンナム)氏の息子、金ハンソル氏が現在、米当局の保護下で米国内に暮らしていると韓国紙、東亜日報が28日、複数の情報筋の話として報じた。

報道によると、殺害事件当時、中国・マカオにいたハンソル氏は、脱北者団体「自由朝鮮」(当時・千里馬民防衛)の支援で第三国に逃れる途中に経由した台湾の空港で手続きが遅れるうち、米中央情報局(CIA)が介入し、行き先が米国に変更されたという。

同紙は、過去に米国に亡命した金正恩氏の叔母の高英淑(コ・ヨンスク)氏のニューヨーク州にある自宅近くで米連邦捜査局(FBI)の保護下で暮らしているとの関係者の証言も伝えた。

”CIAが金正恩の暗殺を狙っている”という話は以前からあった。米国は血統を重んじる金一族の後継者としてハンソル氏を北朝鮮のトップに就かせ、民主国家を樹立した後に韓国との朝鮮統一を考えているのであろうか?そうであれば、金与正がネックとなる。

ひょっとすると正恩氏はCIAに暗殺されたのかもしれない。正恩氏が暗殺されても北朝鮮は全く動かない。じゃあ米国が暗殺したと発表すれば良いのだが、暗殺したのは十数人いる影武者の1人かもしれない…。米国には金正恩本人を暗殺したという確証がないのかもしれない。

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