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橋下徹がコロナで公務員の10万円は禁止!バカ&テレビに出禁!政界復帰?

~ポピュリストに受ける橋下徹!~

「政治家を辞める」と言って政界を引退したはずの橋本徹(50歳)が度々テレビのワイドショーコメンテーターとして出演している。その辺の政治評論家とは違い、コメントをを求められたらひと言二言の批評ではなく、自身の考え方を延々と主張し続ける。これに反する意見を言う相手に対しては「もう少し勉強してくださいよ」「だから政治家はダメなんですよ」などと”自分の考え方が一番正しい””俺が一番なんだ”と言わんばかりの発言、そしてディベートのごとくシャベリ続けて相手の考え方を打ちのめすやり方にはうんざり、バカすぎます。

「給料がびた一文減らない国会議員、地方議員、公務員は受け取り禁止!となぜルール化しないのか」

確かに国会議員などは我々一般人よりも高額な報酬をもらい続けています。しかし、一般の公務員には高額な報酬は与えられていませんし、地方議員も高額でない地域もあります。公務員などは安定的に報酬は保障されていますが、それは、

生活が不安定では全体の奉仕者としての任務を遂行することが困難になる

からです。それを橋下氏は公務員が常に安定した報酬をもらうことが悪の様に言い続けてきました。それがポピュリストたちに受け、そういった人々からの支援、指示を受けて大阪府知事や大阪市長に就任することができたのです。

「公務員の給料がびた一文減らない」というのは大きな大間違いです。必ず新型コロナの影響で景気が低迷すれば必ずや公務員の給料は減額されるのです。結局橋下徹は大筋では公務員を理解しているかもしれませんが細部に渡っては理解できていないのでしょう。

~誰もが税金の恩恵を受けている!~

確かに公務員というのは安定した給料を受け取りながら大衆には見えにくい仕事をしています。しかし、我々の市民生活が平穏で安全安心かつスムーズにできているのは”縁の下の力持ち”である県庁や市役所の職員そして警察官や消防士など公務員たちの日頃のたゆまぬ働きがあるからなのです。

生活する上で出てくるごみの処理、道路を安全に車で走れる幸せ、生活排水の処理、公園で子供を遊ばせる幸せ。これを”誰かのお陰だ”と考えて暮らしたことがない人には分からないかもしれませんが、多種の公務員たちが真面目に働いているお陰なのだということを考える必要があるのです。こんなことを言うと、

俺たちの税金でメシを食っているくせに。

と言う人がいます。しかし、

あなた一人分の税金だけであなた一人が受ける恩恵分には全く足りないのです。

ということはあなた自身も”他の人の税金で生かされている”ということなのであって公務員だけが税金でメシを食っているというのは間違いです。国民一人一人が税金の恩恵を受けながら生きているのであって”税金泥棒”とか”税金でメシを喰ってるくせに”などと言う人は本当は社会のことが分かっていない憐れな人たちだと思います。

例えばあなたの家族が交通事故に遭った。警察から連絡があり、○○病院に来てください。病院に行ってみると高齢の母親が救急車で病院に運ばれています。そこでは市立病院の医者や看護婦が深夜にも関わらず母親の命を救うために治療をしてくれている。

こんなことに遭遇した人の中でどれだけ公務員たちや国家に感謝する人がいるでしょうか?当たり前のことが公務員や自治体そして国家の働きによって保たれているのです。こんなことが日常茶飯事に日本全国で行われているのです。

こんな光景は日本人ならば当たり前のように映るでしょう。しかしこの公務員たちは皆さんからの税金を基にしたお金で家族を養っています。あなた一人の税金で負傷した母親のために働く人たちの報酬を支払うことはできません。あなた自身も税金で生活を保障されているということを理解しなければならないということです。

~公務員が幸せなのか?~

もう一つ、

安定を選んで公務員試験を受けたが不合格となった長男が民間企業で働いている。公務員にはなりたくないと言って民間企業の営業職に就いた次男がいる。公務員になった長女がいる。

長男、次男は景気の良い時には給与もボーナスも大幅アップ。景気の悪いときには減給も。でも公務員の長女はどんなに景気が良くても給料はほとんど変わらないが減給はある。コロナの影響により落ち込んだ景気の影響によりいずれ必ず給与は減額されるはず。長男や次男には社員価格で商品が購入できるという”役得”がある。長女に”役得”と呼べるものはないが失業はないであろう。

誰が優遇されているのか?公務員自身には民間企業で働いている人たちよりも優遇されているという感覚はないはず。誰が幸せなのか?誰にも分からない。

~議員や公務員にも家族がいる!~

橋下徹は、

新型コロナで就職内定者が内定を取り消され、就職できない人がいる。就職が決まってアパートを借りて家財道具までそろえたが働けず、給料ももらえない人がいる。そんな人たちに国が保証しなければいけない。

というようなことを力説していたのを覚えています。確かに可哀想な話だなと思っていました。

国が全”国民への一律10万円給付”を宣言すると、「国会議員や公務員には必要ない」と言う。議員や公務員にも家族がいるはず。幼い子どもから高齢の親までです。みんな新型コロナと闘っています。橋下氏が言う”内定を取り消された人”や”家財道具をそろえた人”が議員や公務員の家族かもしれません。

「お父さん、遊園地に連れて行って」「映画見に行きたい」「居酒屋で一杯やりたい」「病院に行かないと」でもみんな絶対に行く必要がない所へは行かないし行けないのです。日頃は考えたこともなかった”行きたいところに行けない”という現実が国民全員にあるのです。

それはサラリーマンの家庭でも自営業者の家庭でも公務員の家庭でもみんな同じなのです。それを無視して「コロナにかかっていいや」「かかったらかかった時のこと」「一回かかれば免疫ができるからみんながかかればええんや」「俺は健康だからかからない」などと考えて3密を避けることなく自由に行動したならばどうなるでしょう?

こんなことを絶対にやってはいけません。それは一般人であれ議員や公務員そしてその家族であれみんな同じ我慢を強いられているのです。

~経済的困窮者への給付ではない!~

政府は当初、新型コロナウィルス感染症に対する経済対策として「収入が減って厳しい状況に置かれた世帯に、一律30万円を支給する」という方針を出しました。これは新型コロナの影響を受けて”経済的に困窮している人たちを救おう”という趣旨の経済対策でした。しかし、安倍首相は

今回、緊急事態宣言を全国に広げ、全ての国民に協力をお願いする。長期戦も予想される中でウィルスとの戦いを乗り切るためには、何よりも国民との一体感が大切だ。その思いで、全国すべての国民を対象に、一律に1人当たり10万円の給付を行なうことを決断した。

と発表しました。国家は生まれたての赤ちゃんから亡くなる直前の高齢者に対しても一律10万円を給付する。”全国民へのお願いに対する給付”であり、”激励費”か”お願い金”か”協力金”か?名目は何でもいいが決して経済的困窮者に給付しようとしているものではないのです。

~ポピュリストに受ける発言!~

橋下徹は経済的に困窮する大阪を立て直すべく大阪府知事、大阪市長を歴任した。大阪の財政を傾かせた原因を前首長や公務員たちの責任にして給与を削減するなどの政策を実行するなど公務員たちと対立してきた経緯もあり、公務員たちを敵対視する姿勢は以前から目立つ。

私も国会議員の数が多過ぎるという思いから定員削減には賛成であるが、報酬を削減することには反対である。今でも民間の一流企業からすればそれほど高給取りとは言えない国会議員たち。今でも役立たずでロクでもない議員がたくさんいる。給与を削減すればもっと国会議員の質が落ちるのは目に見えているからである。

松井一郎大阪市長、吉村洋文大阪府知事そして橋本徹らは知事や市長の給与を削減することで「私たちも苦労している」ことをアピールしながら民衆の支持を得、ポピュリズム政治を進めてきた。政府が国会議員の給与を削減する法案を通せば賢くない国民たちは支持するはず。これこそがポピュリズムなのです。政権を維持する目的で決して国民のためにはならないが国民に受ける”自らの給与を削減するという政策”はとても単純で頭を使わずにできること。それでは”なぜ、他の首長たちはそれをしないのか”ということを考えるのが政治を見るということではないかと思う。

「国会議員や公務員の給与削減」などと叫べば喜ぶポピュリストたち。「政治家はバカばっかり!」「国会議員はアホ!」などという橋下節を大衆が喜ぶ。コメントも大衆が喜ぶような発言が目立つ。「国会議員や公務員の受け取り禁止」も正に大衆を喜ばせる発言でありこんな発言が視聴者からの人気を集めているのだろう。

~政治的発言をしたければ立候補せよ!~

橋下徹は大阪市長辞任後は”政治家はやらない!”と言っていたはず。確かに選挙は出てはいないがタレント活動を仮装してテレビで政権や政策を批判し評論しながら”こうした方がイイ””これをやっちゃあいけない!”などと発言しながら政治活動を行っているように見える。

”政治家はやらない!”と言いながら大阪維新の会法律顧問の役に就き、政党との関りを持ちながら一方でタレントとしてテレビで政治的な発言を繰り返しているのは卑怯に見える。職業としての政治家ではないから”責任のない自由な政治活動”を展開してるように見える。

もう橋下徹には政治的なテーマを扱うテレビには出ないで欲しい。それでも政治的な発言がしたいのなら立候補してからにして欲しい!

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