~”ワシ”って不快!~
小林よしのり(61)といえば「東大一直線」という漫画が大流行して一躍有名になった。が、なんか最近偉そうに「朝まで生テレビ」とかに出たり、自分のことを「ワシ」といいながら独善的な政治的発言をしているのがとても聞きづらく嫌いです。
ワシと言う言葉は「私」を略して友達同士や目下のモノに対して使う言葉なのに、この男は誰と話すのにも「ワシ」とあえて偉そうに使っている常識のない男というイメージで不快でしかありません。
この小林氏が”コロナは大したことない”と言っているようですがそれは小林に限らず、武田邦彦先生、辛坊治郎など多数の人が言っていることで特に小林氏が言い始めたことでもないのに「コロナ論」とかいう本が売れているそうです。
~インフルエンザ患者が激減!~
こんな記事を目にしました。
小林よしのり氏の『コロナ論』が大ヒットしています。私も同氏と「週刊ポスト」でコロナについて対談したのですが、「コロナは大したことがない」「『羽鳥慎一モーニングショー』をはじめとしたテレビ番組が過度に恐怖を煽った」という点で意見の一致を見ました。
小林氏は、インフルエンザの罹患者と死者の方が新型コロナより圧倒的に多いことを理由に、「経済を回せ」「自粛不要」と訴え続けました。実際ご本人を前にして私も共感するところが多かった。
後からどう言われてもかまいませんが、本稿を書いている9月8日現在、「2020年の日本におけるコロナ騒動、とんでもないバカ騒ぎだったんじゃね?」と感じております。海外は別として、日本では、陽性反応が出た人数が人口の0.06%程度のウイルスに全国民が怯え、「ただの風邪」論者は人でなし扱いされて糾弾されたのですから。
いや、インフルエンザの死者数と比較すればコロナの死者数なんてわずかであるということはコロナがワイドショーで報じられ始めた頃から言われていたことです。
しかし、今やコロナを警戒し過ぎたことでインフルエンザの感染者が激減している事実をご存知でしょうか?小林は多分知らないのだろうと思います。
一つの事象に対して色々な説が出てくるのは当然なのです。地球温暖化にしても北極の氷が解けていることは報じられても南極の氷が増えていることが報じられないように全て自分に都合の良いように報じるのがメディアなのですから。
~どっちが正しいかなんて意味ない!~
小林:今回のコロナ騒動はテレビが主犯であり、最大の悪だった。テレビがなぜ嬉々として「ステイホーム」と繰り返していたかというと、みんなが自粛して家にいれば視聴率が上がるからでしょう。
とある対談で話しています。
”コロナは大変だ!”という風潮の中、一般国民の中にも「騒ぎ過ぎだよ」「インフルの方が怖いのに」と思っている人たちは多く存在します。私もその1人です。
確かにワイドショーでは一時期コロナ一辺倒の番組ばかりでした。それは視聴率を上げるために視聴者が最も興味を持っていることをテーマにしているのだし、明日も明後日もコロナをテーマにして視聴率を上げようとするのですから、「コロナは恐ろしいですよ、大変ですよ」と言っておけば自ずと視聴率は上がるわけで、ある意味”ステイホーム”もその延長だったのでしょう。
ただ、「コロナなんて大したことない」という人たちも多くいる中で最新作『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論』という本を出版する小林氏も”コロナに便乗した商売”であることも間違いないと思う。
”コロナで視聴率を稼ごうとするワイドショー”と”コロナで本を売ろうとする小林氏”ほとんど変わりはないような気がするのです。
実際の問題として、ここまで死者や重症者を少数で抑えられているのは”コロナ脳”になった国民によるステイホームやマスク着用の成果なのか、それとも何も予防策をとらなくても同じ状況になったのかは誰にも分からないのですから、「ほら、ワシの言ったことが正しかっただろう」とはならないわけで、いつまで経ってもどちらが正しいか否かがわからない論争をしても意味がないように思うのです。
~マスクはマナー!~
小林氏はこんなことも言っています。
それでも日本人は36℃の猛暑の中、律義にマスクをして、「密」でもなんでもない外を歩いている。私は幹線道路沿いに事務所を構えているため、いつも利用する歩道はとても広いんですよ。そこを歩く際、向こうから来たマスクを外している人も、私と近づけばマスクをつける。私も「誰もいないからいいよね」と思っているものの、その方と近づいたらマスクをつける。
”マスク警察”というモノが報道さたりまたマスクをつけていない人のことを嫌がる人もいるのが現実です。人と近づいた時にマナーとしてマスクをつける行為は自分の為でもあり相手の為でもあるのです。そういう小林氏自身ももマスクをつけるのですから今の日本ではマナーとしてやるべきことだと思いますがね。
私自身コロナなんか感染しても何でもないことだと思っていますが、他人に近づくときにはマスクをつけます。それでみんなが嫌な感情を持たなければそれに越したことはないと思います。まあ”同調圧力”と言ってもいいでしょうがマナーと考えるのが自然だと思います。
~”若者は自由に”は間違い!~
今回のコロナ禍って、民主主義と自由を、危機を煽るメディアが毀損しましたよね。よく分からない、たいして危険ではないものにより、膨大な数の人々が瀬戸際に追い込まれた。長生きしたい高齢者は自粛しても、「若者は全然死んでない」のだから、もうガンガン自由に動いてもいいじゃないですか。
この論理もみんなが言っていることですが、感染した若い者が絶対に高齢者に濃厚接触しないというのであればこの論理は間違ってないのですが、今の時代、家に帰れば80代90代のおじいちゃんやおばあちゃんがいる家庭はたくさんありますし、スーパーやコンビニに買い物に行っても高齢者の方は多く存在します。
こういう高齢者の方と濃厚接触しなくてもモノに付着したウィルスが高齢者に感染する可能性もある訳ですから「若者は自由に」という論理は間違っているというしかないでしょう。
~テレビが広めたスウェーデン神話!~
スウェーデンは世界で唯一、新型コロナに対してロックダウン(都市封鎖)などの強硬な抑圧策をとらず、結果的に集団免疫を達成することに成功したが、緩やかな制限にとどめた公式の理由は「憲法で国民の移動の自由は保障されている、子供の教育の機会は奪えない」というものだった。
これは日本国憲法でも保障された基本的人権なのだが、立憲主義を知らない日本人は平然と憲法違反を行い、権力が法的根拠のない「移動の自粛」を求め、子供の教育の機会を奪った。
”基本的人権”という制約があるからこそ日本政府は強制的なロックダウンをせず、「自粛要請」としたのですからそこは全く問題はない話であると思います。
日本国内ではメディアはスウェーデンの集団免疫達成をほとんど黙殺した……。ただ、現実には、岡田が『モーニングショー』で「2週間後、東京はNYのようになる!地獄になる!!」と叫んでも、厚労省クラスター対策班の「8割おじさん」こと西浦博・北海道大教授(現・京都大教授)が「何もしなければ42万人が死ぬ」と恐怖をいくら煽っても、日本の死者数は今も超低空飛行で推移している。
スウェーデンでは8月11日時点で死者数が5766人、死亡率は100万人あたり570人を超えるそうです。日本では8.3人ですよ。また10月現在では1日に平均1000人以上の感染者が出ているそうです。
小林氏は”スウェーデンがコロナ封じに成功した”というように言っています。小林氏はスウェーデンに行ったことがるのだろうか?確かにコロナが日本で流行した頃には”スウェーデンでは集団免疫を獲得するために特にコロナ対策をせずに集団免疫を獲得したようだ”などと言っていたワイドショーはありました。
しかし、スウェーデンでは日本よりも前からコロナ対策をとっていた事実をワイドショーは報じなかっただけなのです。
スウェーデンのカロリンスカ大学病院に勤務する宮川絢子医師が語っています。
スウェーデンでは、感染のピーク時にも国民生活にほとんど制限を加えなかった、と誤解している人もいるが、そうではない。宮川医師が説明する。「パンデミックが宣言された3月中旬以降、”50人以上の集会の禁止が続いています。たとえば映画館は席を空け、50人以内になるようにして営業していますが、コンサートはほとんどが中止で、オペラなども開催されていません。文科系の職業に就く”関係者のダメージは大きいです。10月1日から”500人以上”に緩和される予定でしたが、国内の感染拡大を受け、延期されました。また”高齢者施設への訪問”も、4月から禁止されていましたが、こちらは10月から解禁されています」
集会の制限が象徴するように、スウェーデンの対策の肝はソーシャルディスタンスである。カフェやレストランは、営業を停止させられたり、自粛を求められたりせずにすんだが、「レストランでも間隔を空けて座るという対策が、来年夏まで延長され、立食形式も禁じられたまま。症状があれば自宅待機、という対策も続いています。しかし、マスクはほとんどの人がつけていません。マスクを優先してソーシャルディスタンスをとらなくなれば、その方が問題だ、という考え方によるものです」
日本で東京、大阪など7都府県で緊急事態宣言が出されたのは4月7日です。スウェーデンでは3月中旬以降から自粛が始まっていたのです。
小林氏も結局のところ、”ワイドショーがコロナを煽った”と言いながらワイドショーによって広められたスウェーデン神話を信じているのですから何をかいわんやですね。