政治

N国党の立花VSマツコデラックスとは?出待ちはおかしい?裁判へ!

~気持ち悪い奴ら!~

この夏の参議院議員選挙で見事1議席を獲得した「NHKから国民を守る党」代表の立花孝志(52)氏のことは以前からyoutubeで見て知っていましたが、「NHKをぶっ壊す!」とオッサンが笑顔でアピールするのを見て「気持ち悪い~!」と思って見ていました。しかし、今や国会議員であり、政党の代表者となってしまいました。

その立花氏と戦争状態になったのがマツコ・デラックス(46)。マツコは今や数億円を稼ぐ押しも押されもせぬスターです。マツコを初めて見たのはその昔、年末に放送される「ダウンタウンの笑ってはいけない…」でした。大デブで化粧したおとこおんなのマツコを見たとき、家族に「これだれ?気持ち悪い!」と言っていましたが、いつの間にか度々テレビに出るようになり、今では見ない日がありません。

2人とも「気持ち悪い」が共通点でしたが、今や有名人となり気持ち悪い者同士がけんかの真っただ中にいます。不思議な感覚です。

~けんかの発端は?~

喧嘩の発端は7月29日のTOKYO MXという番組の中でマツコが、

この人たちが本当にこれだけの目的のために国政に出られたら、これで税金払われたら、受信料もそうだけど、そっちの方が迷惑だし、一体これから何をしてくれるのか判断しないと、今のままじゃね…ただ気持ち悪い人たちだから。

と発言。気持ち悪いのはマツコも同じだけど、自分の気持ち悪さなんて自分では分からないことでしょう。

NHKの受信料については、1人暮らしをしたことのある人は誰しも「見ないのに何で払わなければいけないのか」という疑問を持った経験はあるはずです。しかし、法律だから仕方ないとあきらめ、NHKの訪問員に無理やり手続きされている人たちは立花氏の「NHKをぶっ壊す!」に共感して清き1票を投じたのだろうと思います。私自身も投票はしていませんが、立花氏の主張には共感した一人です。

経済を好転させようとか年金問題などを語る、通り一辺倒の政治家よりはこのような身近な問題について主張する方が説得力があると感じましたし、どこに投票しても政治は変わらないと考えている人たちの受け皿になったのだと思います。そのような人たちから支持されたN国党は、決して遊び半分でやっているのではないということは、政見放送や選挙後に丸山穂高議員やみんなの党代表の渡辺喜美代表らを囲い込む作戦などを見ているとよく分かります。

~立花氏は怒って当たり前!~

これに対してマツコの発言は、政治を深く考えない高齢者やおばはんらが言うような発言ですから、マツコ自身もあまり深く考えていないのではないかと思いました。更にマツコは…

冷やかしじゃない?もちろん受信料払うことに対して疑問を持っている、真剣にそう思っている人もいるだろうけど、ふざけて(票を)入れている人も相当数いるんだろうなとは思う。

ちょっと宗教的な感じもあると思うんだよね。NHKをぶっ壊す教みたいな。ちょっと気持ち悪い、この人(立花氏)も気持ち悪いんだけど、女性も何人か凄い人もいたけど。

でも結局、こうやって(観ている人たちが)楽しんで見ちゃっている側面もあって、こうやって騒いでいる時点で、彼らの思うツボなのではないか。

とも言っています。

真剣にNHKのスクランブル放送化を唱えて政党まで作って戦っている立花氏からすればマツコの言葉は大変な侮辱でしょう。番組内の発言の面白さで飯を食っているマツコからすれば、ちょっと政治についての発言を面白おかしく表現しただけなのでしょう。

しかし、スターであるマツコの発言に影響されるレベルの低い視聴者もたくさんいることを考えるとこの発言はあまりにも不用意だったと言われても仕方ないでしょう。

~ふざけて投票する人はいない!~

立花氏は「ふざけて投票する人なんかいるんですかね」と言っていますが、わざわざ投票所に足を運んでふざけて「N国党」と投票用紙に書く人はいないと思います。

投票所に行って、誰に入れようかと考えて、適当に「N国党」と書いた人はいたでしょうが、その人たちも誰に入れようか真剣に考えて、誰に入れてよいか分からないから、適当に「N国党」と書いた。それはふざけているのではないでしょうし、真剣に悩んで、入れるところが無いから「白紙で出すより何か書いちゃえ」と思ったかもしれません。それでも決してふざけて投票所に行ったわけでもふざけて記入した訳でもないと思います。

マツコはたまには良いことを言うこともありますが、バカなことを言うことも多くあります。立花氏は「投票してくれた人たちをバカにするな」と怒っています。この点については立花氏の言う通りだと思います。

~マツコは謝罪するべき!~

立花氏はマツコの発言に対して「マツコ・デラックスをぶっ壊す!」と宣言し、その後はTOKYOMX局まで押しかけて支援者らと抗議し、

来週以降も、確実に毎週月曜日の5時にMXさんにお邪魔する。有権者をバカにする発言は電波を使って行うべきものではない

とMXが謝罪するまで毎週抗議に来ると、徹底的に戦うことを主張しました。

マツコが謝罪するまで立花氏は止めないでしょう。辞めた時点でN国党のこれまでの抗議は何だったのかということになりますから、マツコが責任を取って謝罪するべきです。

「番組内に出演立花氏を出演させてマツコと討論させればよい」という主張をされる人もいますが、確かに番組としては面白いでしょうし、視聴率も上がるでしょう。しかし、適当に発言しただけのマツコが立花氏と対等に討論できるとは思えませんし、それはマツコが避けるでしょう。

~高須委員長は首を突っ込むな!~

この問題に関して、有名人たちが割って入ってネット上ではそれぞれの主張を掲載しています。何でも首を突っ込もうとする高須委員長は、

アポなしのお邪魔はいけません。営業妨害ではありませんか?僕がマツコさんなら警察に通報します。間違っていますか。

などとツイッターを更新したそうですが、それは間違っています!営業妨害という罪はありませんし、既に警察は出動しているのです。威力業務妨害や偽計業務妨害などはありますが、営業を妨害する故意が必要になりますし、外部から大声を出すことによってTV局内部でやっている業務が妨害されることにはなりませんからそれを威力と捉えることはできないと思います。

大金持ちの高須委員長ですから怖いものがないのでしょう。何にでも口をはさんでtweetしてきますが、高齢者は分かっているようで色々な知識は消え去っていますし、世間の常識からずれている人は少なくありません。高須委員長はピントのずれた主張をよくやっていますがもう止めたほうが良いと思います。自分の気持ち悪さは自分では気づかないものですから。

~マツコ側が提訴?!~

ネット上では、マツコが所属する事務所「ナチュラルエイト」が裁判の準備を始めたと報道されています。これが事実だとすると明らかにおかしい。マツコがN国党やN国党に投票した人たちをバカにした発言が発端です。N国党が訴えれば「名誉棄損罪」や「侮辱罪」に抵触する可能性さえありますからマツコ側が訴えるというのは明らかにおかしいでしょう。

マツコ自身は「テレビの番組内で面白い発言をしようとしただけでしょう!」と思っているかもしれませんが、数多くの視聴者が見ていますから、そんなことでは逃げられません。

マツコに限らず、他のお笑いタレントも自分が番組内で発言した言葉には責任を持たなければならないということを肝に銘じてほしいものです。崎陽軒なんてどうでもいい!

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